今回は、個人的に好きなREIT ETFについて紹介したいと思います。不動産については持ち家か賃貸かの議論が尽きませんが、私は、REIT ETF投資+賃貸派で、REIT ETFの配当で家賃を払うことにしております。
そのため、REIT ETFについては、今後も記事の追加及び更新を行っていきます。
REETとは
REET(iShares Global REIT ETF)
iシェアーズ グローバルREIT ETF(iShares Global REIT ETF)は、先進国市場および新興国市場のグローバル不動産銘柄で構成される指数(FTSE EPRA Nareit Global REITS Net Total Return Index)に連動する投資成果を目指す米国籍のETFです。
基本情報(2020年12月4日)
上場:米国(SBI証券、マネックス証券、楽天証券では投資できません)
配当頻度:四半期(3ヶ月ごと、3月、6月、9月、12月)
配当利回り:6.34%
経費率:0.14%
チャート(2020年12月4日)
コロナショックから回復傾向にありますが、コロナ前の水準にはまだかいふくしておりません。
REETの国別構成比率(2020年12月3日)
国別ではもちろん、米国がトップで、日本が続きます。
REETのセクター別構成比率(2020年12月3日)
セクターについては結構分散されておりますが、オフィスが少し低めの割合に感じました。
3つのメリット
世界中の不動産市場に分散投資できる
1銘柄で世界中(先進国および新興国)のREITに分散投資できるので、投資が非常にシンプルになります。不動産については、REETを定期的に購入するだけでよくなります。
世界中の不動産市場に分散投資する1.VNQ+VNQIや、2.IYR+IFGLといった組み合わせで行うか、東証に上場している3.先進国REIT ETF(2515)を使うといった方法でしたが、銘柄を組み合わせたり、一部の地域が欠けるといった論点もありました。投資に手間をかけれる方にはいいのですが、あまり時間をかけれない方にはシンプルな投資が合うかもしれません。
1.VNQ+VNQIだと、コストはそれぞれ0.12%でREETと2.IYR+IFGLと3.先進国REIT ETF(2515)と比べると低いですが、2銘柄に投資することによりREETと同じようなポートフォリオを作ることになります。
2.IYR+IFGLだと、日本の証券会社で購入可能ですが、1.VNQ+VNQIと比べてコストが高いです。
3.先進国REIT ETF(2515)だと、日本を除く先進国の不動産市場を対象としており、日本と新興国市場がカバーされません。
コストが圧倒的に低く、長期間保有できる
Management Feeが0.14%と、他のREIT ETFと比べても低く、当サイトで紹介したコストが低いバンガードのVNQと同程度、IYRと比べる1/4程度。コストが圧倒的に低いため、長期的に保有しやすいです。
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そこそこ高配当が見込める
2020年12月4日時点で分配金利回りは6.34%となっております(基本情報の数値は少し強めに出ています)。米国REIT ETFやグローバルREIT ETFの分配金利回りが4%弱というイメージです。
デメリット
日本の証券会社では取り扱っていない
こちらは最大のデメリットで、日本の証券会社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)で購入することが現状できません(2020年12月時点)。そのため、米国の証券会社で口座を開いて投資する必要があります。
特定の国の割合が高い
米国だけで7割近くあり、分散投資と言いつつ、米国の不動産に大きく影響を受けることになります。
配当が四半期ごと
多くの投資家にとっては大したデメリットではないかもしれませんが、個人的には毎月分配される商品が好きなので、四半期ごとだと、頻度が少なく感じてしまいます。
個人的な感想
1銘柄で世界中のREIT市場に分散でき、投資をシンプルにできるため非常に魅力的です。また、コストが低いため、IYR+IFGLで分散投資している場合、乗り換えを検討してもいいレベルです。
私はVNQ+VNQIで投資をしており、まだREETに乗り換えることはありませんが、初めてVNQ+VNQIから乗り換えてもいいと思いましたので、非常にいいETFと感じております。
これから海外口座でREIT ETFに投資をする方で、世界中のREET市場に分散投資を希望する方には非常に合うETFと思います。