USIGとは
iシェアーズ ブロード米ドル建て投資適格社債 ETF(USIG)
iシェアーズ ブロード米ドル建て投資適格社債 ETFは、米ドル建て投資適格社債で構成される指数と同等水準の投資成果を目指す米国籍のETFです。
米国の信用力が高い、投資適格債券市場全体へ幅広く分散投資を行えます。
基本情報(2020年5月13日時点)
上場:米国(日本のネット証券会社から投資可能)
配当頻度:月次
加重平均残存期間:11.1年
配当利回り:3.31%
経費率:0.06%
上場:米国(日本のネット証券会社から投資可能)
配当頻度:月次
加重平均残存期間:11.1年
配当利回り:3.31%
経費率:0.06%
チャート(2020年5月13日時点)
金利低下の影響を受け、株価は上昇傾向です。
USIGの投資先構成比率(2020年5月12日時点)
1.金融業と2.非景気循環間消費の割合が高く、全体の35弱程度を占めております。
ただ、それ以外の業種については同種のETFであるLQDと比べても分散されている印象があります。
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メリット
信用力が高く、安定したインカム・ゲインを得ることができる
債券の中でも、投資適格先(BBB以上)への投資を分散して行うことができます。
そこそこ高配当が見込める
2020年5月13日時点で分配金利回りは3.31%となっております。ハイイールド債以外の債券については分配金利回りが2%~3%というイメージです。同様のETFであるバンガード社のBNDよりも高い状況です。
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コストが圧倒的に低く、長期間保有できる
Management Feeが0.06%と非常に低く、長期的に保有しやすいです。
iSharesからは同様のETFとしてLQDがありますが、こちらは0.15%のためさらに低いコストで投資適格先の債券に投資できます。
リセッションが起きた場合の株価下落の影響は限定的
リーマンショック以前に設定されたETFで、当時の価格変動についても知ることができます。チャート上の下落は約20%程度となっておりますが(日次の株価を見るともっと下落していると思います)、その後回復しています。
また、コロナウィルスで株式市場が下落した際の影響も小さかったです(既に株価は回復ずみ)。
デメリット
分配金利回りの低下
世界的に金利が下がっており、マイナス金利の国も増えております。米国も金利がさらに下がっていけば、安定したインカム・ゲインを得ることが難しくなります。
ETFの規模がLQDと比較すると小さい
大したデメリットではありませんが、2020年5月13日時点では、USIGの時価総額はUSD 4,300,391,840、LQDはUSD 45,191,713,670となっており、USIGはLQDの約1/10程度の規模。ETFのサイズを気にする人もいるかと思いますが、サイズを重視するならLQDの方が合うかもしれません。
個人的な感想
信用力が高い債券で安定的な配当を得ることを目的としている方に、向いている商品かと思います。ただ、デメリットでも記載しましたが、今後、米国の金利がさらに下がり、利上げをしなくなると、安定したインカム・ゲインを得ることが難しくなります。
日本国債の多くがマイナスの利回りとなっておりますが、米国はまだそういう状況ではないため、信用力が高い債券で安定的な配当を得ることはできると思います。
個人的には、金利が上昇しているタイミングで投資をして、そのまま永久保有するか、金利が下落するタイミングで手放していくのがいいかと思います。
今後の金利の動きを見ながら投資機会を探したいです。
同様のETFであるLQDと比べると、手数料が低く、業種が分散されているUSIGの方が魅力的に感じております。