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Firstrade(ファーストレード証券)〜日本から口座開設できる米国ネット証券会社の紹介

2021-02-28

いい投資生活のサイトでは、海外ETFの取り扱いが多い日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)でも投資することができない米国の銘柄について記事にする事があります。

米国の株式市場に、日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)で投資できないなら、米国の証券会社に口座開設してしまえば投資が可能となります。

ですが、日本人でも口座開設が可能な海外の証券会社は限定的ですので、証券会社を探すのも大変だったりします。

今回、私も活用しているFirstrade(ファーストレード証券)について紹介するため記事にしております。

また、口座開設方法や他のおすすめの証券会社については別途記事にする予定です。

Firstrade(ファーストレード証券)とは

会社HP https://www.firstrade.com/content/en-us/welcome

FIRSTRADEは、米国のニューヨーク州に本社を置くオンライン証券会社、1985年に設立されました。

米国の株式、上場投資信託、オプション、投資信託、債券などの金融資産を取引する事ができます。

一時期日本人の新規口座開設が停止しておりましたが、再開しております。将来的に再度新規口座開設が停止になる可能性も否定できないので、興味がある人は早めに開設するのもありかもしれません。

 

Firstradeのポイント

  • 米国のネット証券会社
  • SSNを持っていない日本人でも簡単に口座開設できる
  • 米国の株式、上場投資信託、オプション、投資信託、債券等に投資できる
  • カナダなど米国市場以外は投資できない
  • 口座維持手数料はかからない
  • 売買手数料無料
  • 信用取引の金利は高め
  • サイトはシンプル
  • 多少の英語力は必要

 

Firstradeのメリット

日本人でも米国に証券口座を開設できる

米国では証券口座や銀行口座の開設の際にソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)が必要となることが多いです。

以前はヨーロッパでもネットで簡単に口座開設できる証券会社が複数ありましたが、マネーロンダリング防止のために各国での口座開設がどんどん難しくなりました。個人的に使用していた口座も閉鎖を余儀なくされました。

米国の株式市場にアクセスできる

米国は世界最大の株式市場であり、魅力的な企業やETFが多数上場しております。

株式の売買手数料無料

日本でもNISA口座や特定の銘柄や約定金額までは売買手数料無料となっているケースもありましたが、FIRSTRADEでは全ての銘柄が売買手数料無料となります。

複数の銘柄を1株づつ毎月積立投資する場合などもコスト負担なく行えます。

口座維持手数料無料

最低預入金額などがなく、また、取引が無くても口座を維持するための手数料を取られないです。

配当を自動で再投資できるDRIP(Dividend Reinvestment Plan)設定を個別銘柄ごとに行える

DRIPで配当の自動再投資する銘柄を個別に設定する事ができます。他の証券会社では個別に設定できず全ての銘柄で同じ設定になったりします。

配当を自動で再投資できるDRIP(Dividend Reinvestment Plan)の紹介

最初はこの制度のために海外口座を開く人もいる配当を自動で再投資できるDRIP(Dividend Reinvestment Plan)の紹介をしたいと思います。 イーサンです。投稿頻度は多くありませんが ...

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サイトはシンプル

海外の証券会社だと多機能すぎて使いこなせなかったり、わかりにくかったりする事があるかと思いますが、FIRSTRADEのサイトはシンプルで分かりやすいように感じます。

家族との共有名義口座を開設できる

日本では一般的ではないかもしれませんが、海外では個人単独名義だけでなく、家族での共有名義口座などを開設する事ができます。

 

Firstradeのデメリット

米国市場のみ取引できる

米国市場にアクセスできれば日本では投資できない様々な商品や取引にアクセスする事ができますが、気になる銘柄が米国以外に上場されている場合には取引する事ができません。

例えば、ヨーロッパの会社が不祥事や業績悪化等により株価が下落した際に、投資のチャンスと思っても、Firstradeから投資しようと思っても米国に上場していない限り取引できません。

信用取引の金利が高い

日本では信用取引の金利はそこまで高くない印象がありますが、米国では信用取引の金利がかなり高いです。

参考までに2020年3月31日時点での金利を添付しておりますが、信用取引の金額が50,000ドル程度だと金利は7.75%となります。

日本語対応していない

FIRSTRADEのサイトやカスタマーセンターは日本語対応していないので、基本的に英語での対応となります(中国語のサイトもあります)。

FIRSTRADEと何度かメールでも電話でもやりとりした事がありますが、相手の対応はあまりキツイ印象はないです。こちらから英語ができないと伝えると電話でもゆっくりハッキリ聞き取りやすく話してくれたりします(担当者によって異なるとは思います)。

突然の口座閉鎖の可能性

海外口座だと現地の規制や、会社の方針変更により、突然口座閉鎖を余儀なくされることがあります。

日本人の感覚だと流石に既存の顧客については閉鎖対象外と思ってしまいますが、海外では普通に行われます。私は米国外ですが二つの金融機関について口座閉鎖になったことがあります。

確定申告が必要なケース

米国でW-8BENを提出することにより米国での配当及び売買益に対して10%の源泉徴収が行われます。その上で、基本的に日本でも確定申告が必要となります。

相続手続きに注意が必要

単独名義の状態で相続が生じると、口座残高によっては米国での相続手続きが必要となります。

その上で日本での相続手続きが生じますので、かなりの負担になる可能性があります。

 

個人的な感想

私も昔から使用しており、おすすめの米国の証券会社の一つとなります。米国の株式市場のみへの投資を目的とし、信用取引を行わないようでしたら口座維持・売買手数料がかからないFIRSTRADEはお勧めできる証券会社となります。

日本にいながら口座開設できる海外の証券会社や銀行はどんどん減ってきておりますので、米国での投資を検討されている場合には持っておいて損はないかと思います。口座維持手数料がかからないのは大きいです。

ただ、日本の証券会社と比べると、米国の証券会社は口座開設だけでなく維持管理での負担が確実に増えます。本人は投資や英語が分かっても家族がわからない場合、本人に何かあった時に口座管理ができなくなるケースを聞きます。

結婚している場合には、配偶者と口座については情報共有し、また、可能であれば何かあったときに相談できる専門家は準備しておいた方がいいです。

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八ツ役真一|公認会計士

八ツ役公認会計士事務所の公認会計士兼シニア・プライベートバンカー。 法人及び日本人向けにオンラインでボーダレスにサービスを展開。いい投資生活では海外口座に関連する情報を記事にしております。

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