日本のREITもいいですが、ほとんどが国内不動産が投資対象。日本国内では地域的に多少分散していますが、多くが関東圏。分散投資を行うなら、日本国内だけでなく、日本国外も含め、世界中に分散投資した世界REITのポートフォリオが理想的と思います。理想的なポートフォリオを2つのETFを保有することにより、達成する事ができます。
2つのETFで世界REITのポートフォリオを組む
Vanguard REIT ETF (VNQ)
Vanguard Global ex-U.S. Real Estate ETF (VNQI)
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バンガードのREIT ETFは米国(VNQ)と米国以外(VNQI)に分かれており、この2つのETFで世界REITのポートフォリオを組むことができます。
Vanguard REIT ETF (VNQ)とは
米国の不動産銘柄で構成されているMSCI US Investable Market Real Estate 25/50 Indexに連動するパフォーマンスを上げる事を目標とした上場投資信託(ETF)で、米国に上場されております。
基本情報(2022年4月15日時点)
上場:米国(SBI証券、マネックス証券、楽天証券では投資できません)
配当頻度:四半期(3ヶ月ごと、3月、6月、9月、12月)
配当利回り:2.19%
経費率:0.12%
チャート(2022年4月15日時点)
上場時からのチャート
リーマンショックで大きく下落しておりますが、その後は株価上昇が続いておりました。直近はコロナウィルスによる影響で下落しましたが、既にコロナ前を回復し、過去最高値の水準となっております。
各年度でのトータルリターン
過去10年間のそれぞれの年のトータルリターンとなっております。
マイナスは2018年と2020年となっており、他の年ではプラスのリターンとなっております。ただ、VNQは配当が4%程度でしたので、2013年と2015年については株価は下落しているかと思います。
また、2020年については2020年3月に大幅に株価が下落しましたが、年間で見ると▲4.72%の下落に収まっております。
Vanguard REIT ETF (VNQ)のメリット
株価上昇とある程度の配当
多くの大型REITを投資対象とするため、必然的に利回りは下がりますが、それでも2.19%(2022年4月15日時点)あります。モーゲージREITの様に配当が高くても値上がりが見込みにくいETFもありますが、VNQは株価上昇によるキャピタルゲインも狙えます。
コストが圧倒的に低く、長期間保有できる
Management Feeが0.12%と、他のREIT ETFと比べても低く、当サイトで紹介しているIYRと比べて1/4程度。コストが圧倒的に低いため、長期的に保有しやすいです。
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ショックからも回復済み
コロナショックからも回復しており、仮に将来的に同様のショックがあったとしても乗り越えてくれる期待感が強いです。
Vanguard REIT ETF (VNQ)のデメリット
日本の証券会社では取り扱っていない
こちらは最大のデメリットで、日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)で購入することが現状できません(2022年4月時点)。そのため、米国の証券会社で口座を開いて投資する必要があります。
配当が四半期ごと
多くの投資家にとっては大したデメリットではないかもしれませんが、個人的には毎月分配される商品が好きなので、四半期ごとだと、頻度が少なく感じてしまいます。
不動産需要の後退の可能性
これはVNQだけでなく、不動産全般に当てはまるかと思います。日本でも在宅勤務が普及し始め、オフィス不要論が話題になることも出てきております。これは日本だけでなく、米国でも起きている現象であり、将来的な不動産需要の後退による賃料下落については注意していきたいです。
個人的な感想
海外の証券口座で保有しており、8年くらい前に取得してから売ることなく継続保有しております。値下がりした時に少し買い増すようにしており、今後も値下がりの都度追加取得します。
以前は4~5%の配当利回りがありましたので3%台だと低いですが、株価は上昇しており、配当利回りの低下はやむなしと感じもしています。長い目で賃料の上昇による配当の増加を待ちたいと思います。
今後も売却することは考えず、永久保有する予定です。VNQだけだと米国市場が前提となるためVNQIも保有し、世界REITのポートフォリオを、低いコストで運用していきます。
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ただ、米国の証券会社でも、FirstradeやInteractive Brokersなら日本人でも簡単に口座を開設できますので、興味がある方はリンクの紹介記事をご覧頂ければと思います。
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