コロナウィルスの影響で株式市場全体が下落しております。ETF投資家にとって株価下落はチャンスでしかなく、投資できる銘柄について検討しておりました。
私の投資候補の銘柄であるKBWYについて記載したいと思います。
KBWY( Invesco KBW Premium Yield Equity REIT ETF)とは
インベスコKBWプレミアム・イールド・エクイティREIT ETFは、競争力のある配当利回りの米国上場 小型・中型株REITを保有するKBWナスダック・プレミアム・イールド・エクイティREIT指数に連動した投資成果を目指すETFです。構成銘柄の配当利回り加重平均を採用し、四半期ごとにリバランスされます。
https://www.bloomberg.co.jp/quote/KBWY:US
基本情報(2020年3月13日)
上場:米国(日本のネット証券会社では、SBI証券とマネックス証券と楽天証券は投資不可能)
配当頻度:月次
最低投資金額:20ドル程度(1口)
配当利回り:7.30%
経費率:0.35%
チャート(2020年3月13日)
高配当銘柄だと株価上昇が見込みにくく、むしろ下落するケースが結構あります。KBWYについては、直近はコロナウィルスにより急落しておりますが、長期的には緩やかですが上昇しているように感じます。
KBWYのメリット
高配当が見込める
この商品最大のメリットは高い配当利回り。2020年3月13日時点で7.30%あります。
配当利回りが高いREITに絞っている事
配当利回りが高いREITを分散して保有することができるので、リスクを抑えつつ高い利回りを追求できます。
毎月分配型
一時期、日本で毎月分配型の高配当投資信託が流行りましたが、高い分配金の中身は特別分配金(元本取崩)が大きな割合を占めておりました。
日本で上場している毎月分配型のREITのETFは無く、配当を重視して投資をする方には合う商品となります。
J-REIT ETFを組み合わせることにより、毎月配当が生じさせることもできますので、以下の記事を参照ください。
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東証に上場されているJREIT ETFで毎月分配型ポートフォリオを組む
JREITは分配金利回りが低いため、現時点では投資対象としておりませんが、今後、日本の金利が上昇し始めた場合に備え、リサーチをしてみました。 金利上昇と不動産価格については以下の記事に記載しております ...
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KBWYのデメリット
日本のネット証券会社で購入できない
日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)では扱っていないため、海外の証券会社から投資する必要があります(2020年3月3日時点)。
そもそもリスクが高い
分配金利回りが高いそもそもの理由は、リスクが高めのREITを投資対象としてまとめているためなので、リスク許容度が低い方には向かないと思います。
保有銘柄数が少ない
代表的RETI ETFとして、日本の証券会社の口座から投資できるIYRと、海外の証券口座から投資できるVNQと比較しております。
銘柄 | KBWD | IYR | VNQ |
コスト | 0.35% | 0.42% | 0.12% |
保有銘柄数 | 30 | 114 | 185 |
時点 | 2020/3/3 | 2019/12/26 | 2019/11/30 |
ETFに含まれる銘柄数が多ければ、個別銘柄の影響を受けにくくなります。KBWYは高い配当利回りの銘柄を対象にしており銘柄数が少なめです。ただ、銘柄数が増えれば、利回りが低い銘柄も含まれてくるため、KBWYの魅力は下がってしまいます。銘柄数をさらに増やした分散投資を希望する方にはあまり向かない銘柄となります。
個人的な感想
配当利回りが高く、投資対象としてよく検討に上がる銘柄です(まだ投資しておりません)。記事を書いている2020年3月13日時点では、コロナウィルスの影響の株価が大幅に下落しており、コロナウィルスの影響が話題になる前から20%以上下落しており、投資のチャンスと考えております。直近は株価が下落傾向ですが、ETFが設定されてからの平均リターンは2020年3月3日時点では8%程度と悪くないため、長期的に投資をしていきたいと思います。