新興国株式ETFといえばこれ。というほど有名なVWOについて記載しております。
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)とは
世界の新興諸国の大型株・中型株・小型株をカバーする、FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)インデックスに連動する投資成果を目指すETFです。
市場別構成比率(2020年1月31日)
対象となる新興国23ヵ国の内訳となっております。
中国と台湾だけで50%を超えております。
基本情報(2020年3月13日)
上場:米国(日本のネット証券会社などから投資可能)
配当頻度:四半期ごと(3ヶ月ごと、3月、6月、9月、12月)
配当利回り:3.54%
経費率:0.10%
チャート(2020年3月13日)
リーマンショック時に大きく下落しておりますが、その後は大きく上昇していくというよりは一定のレンジで動いております。コロナウィルスにより株価が急落しておりますが、リーマンショック時と比べると株価下落はマイルドにさえ感じます。
セクター別構成比率(2020年1月31日)
VWOは金融、テクノロジー、消費サービスの3つのセクターで60%弱の割合を占めております。
メリット
新興国株式に分散投資できる
1銘柄で新興国の株式市場に分散投資することができます(2019年9月30日時点で5,075銘柄)。
信託報酬が低く、長期保有できる
信託報酬は0.10%と低く、新興国株式の長期的な成長を狙えます。
意外と配当利回りが高い
新興国株式だと、成長企業が多く配当せずに成長機会への投資をする印象がありますが、実際には配当利回りが3.54%と高いです。
投資しやすい齊藤投資額
S&P500に連動するETFは300ドル程度の銘柄が多く、毎月投資しにくいのですが、VWOは最低投資額は40ドル程度と低く、投資しやすいです。
デメリット
株価上昇が物足りない
新興国株式には高い成長を求めて投資しておりますが、リーマンショック前の高値を超えない水準のため、物足りなさを感じます。
TOK(先進国株式市場)と比べてパフォーマンスが低い
VWOとTOKと比較すると、この5年間のパフォーマンスは明らかに物足りないです。VWOとTOK(先進国株式市場)の比較を以下で行っております。
中華圏の割合が高い
中国と台湾の組込比率だけで50%を超えます。中華圏の成長鈍化の影響がETFに大きなインパクトを与えます。
VWOとTOK(先進国株式市場)の比較(2020年3月13日時点)
·以下、VWOとTOKの過去5年間の値動きを比較したチャートになります。
オレンジ色:VWO、青色:TOK
5年間の価格推移をみると、VWO(▲11.84%)とTOK(+5.33%)になっております。少なくとも、この5年間は新興国に分散投資するより、先進国に投資した方が(ドル建てで)パフォーマンスが高かったことになります。
個人的な感想
以前はTOK(先進国株式ETF)とVWO(新興国株式ETF)への投資に力を入れておりましたが、最近はiDeCeで同様の指標に連動する投資信託に移行しております。
VWOはここ5年間の株価上昇については物足りないですが、配当利回りは高くく、今後の成長についても期待して保有し続けることができるETFかと思います。