不動産セレクト・セクター SPDR® ファンド(XLRE)とは
SP500の不動産セクターに投資する上場投資信託(ETF)で、米国に上場されております。ただ、SBI証券など日本の証券会社でも購入できます。
The Real Estate Select Sector SPDR® Fund seeks to provide investment results that, before expenses, correspond generally to the price and yield performance of the Real Estate Select Sector Index (the "Index").
The Index seeks to provide an effective representation of the real estate sector of the S&P 500 Index.
基本情報(2020年5月26日時点)
上場:米国(日本の証券会社から投資可能)
配当頻度:四半期(3ヶ月ごと、3月、6月、9月、12月)
配当利回り:3.48%
経費率:0.13%
一定の配当利回りがあり、経費率が低いETFとなっております。
チャート(2020年5月26日時点)
大きく下げることもありましたが、この数年間上昇傾向となっておりました。ただ、2020年5月26日時点では、コロナウィルスの影響で株価が急落から回復していません。下落しているタイミングで少しでも拾っていきたいです。
XLREのポートフォリオ(2020年5月22日時点)
XLREのセクター別の割合となります。当然といえば当然ですが、全て不動産関係です。
業種 | 保有比率 |
REIT | 98.01% |
不動産管理・開発 | 1.99% |
出所:ステートストリート
メリット
一定の分配金利回りと株価上昇
S&P500自体が大型株を対象にしているため、大型REITが投資対象となるため、必然的に利回りは下がりますが、それでも2020年5月26日末時点では3.48%とある程度高い分配金利回りとなっております。コロナウィルスによる株価急落しておりますので、今後株価が上昇すると予想する場合、株価が下がったタイミングでの投資によりキャピタルゲインも狙いやすいです。
S&P500に含まれる不動産セクター銘柄に絞って投資できる
S&P500は世界で最も注目される指数の一つで、そのS&P500を様々な角度で切り取ってETFが多数組成されております。有名なETFとしては、S&P500の内、高配当銘柄に絞ったETFとしてSPYDがあります。
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SPYD 海外ETF(高配当)の紹介~S&P500に含まれる高配当銘柄に絞った投資
株式ETFの中でも、S&P500の構成銘柄の内、高配当銘柄に絞って投資するSPYDについて記事にしております。 イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。 SPDR ...
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XLREはS&P500の不動産セクターに絞った形での投資を行えます。
信託報酬が非常に低く、長期保有できる
信託報酬は0.13%。XLREはコストが非常に低く、長期間保有できます。
デメリット
S&P500に連動するETFを保有している場合、確実に重複する
S&P500に注目する方はS&P500に連動するETFを保有していることが多いと思いますが、その上でXLREに投資をすると確実に重複します。
配当が四半期ごと
多くの投資家にとっては大したデメリットではないかもしれませんが、個人的には毎月分配される商品が好きなので、四半期ごとだと、頻度が少なく感じてしまいます。
XLREとIYRの比較(2020年5月26日時点)
以下、XLREとIYRの過去5年間の値動きを比較したチャートになります。IYRの説明はリンク先で記載しております。
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IYR 海外ETF(高配当)の紹介~成長も配当も狙える米国不動産への投資 - いい投資生活
個人的に海外の不動産市場に積極的に投資を行っており、今回、成長も配当も狙える米国不動産市場手軽に投資できる米国ETFについて記事にしております。 イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitter
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オレンジ色:XLRE、青色:IYR
出所:ブルームバーグより
5年間の価格推移をみると、XLRE(+11.31%)はIYR(+1.24%)と近い値動きをしておりましたが、2019年以降、差が広がってきた印象があります。
株価上昇についていうと、XLREはIYRよりも5年間で10.07%パフォーマンスが高かったことになります。配当には大きな違いはないので、配当利回り差を0.5%と仮定しても、この差が大きく埋まることはありません。
個人的な感想
不動産やREITのETFについては様々な銘柄を見てきましたが、個人的にはバンガードのVNQというETFが好きで、昔から投資をしてきました。
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VNQ 海外ETF(高配当)の紹介〜米国不動産への投資
日本のREITもいいですが、ほとんどが国内不動産が投資対象。日本国内では地域的に多少分散していますが、多くが関東圏。分散投資を行うなら、日本国内だけでなく、日本国外も含め、世界中に分散投資した世界RE ...
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VNQは非常に好きな銘柄ではありますが、日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)では買えないという大きなデメリットがありました。
XLREはS&P500の不動産セクターのため銘柄数はそこまで多くないのですが、欠点が少ないETFで日本のネット証券会社で投資をする多くの方にとって投資検討対象になるかと思います。