Home 海外ETF 海外REIT/BDC

BIZD 海外ETF(高配当)の紹介〜高配当なBDCへの投資

2019-02-14

配当好きの方でしたらかなりの確率で興味を持ってしまうBDCのETFについて記事を記載しております。

イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。

BIZDとは

VanEck Vectors BDC Income ETF(BIZD)

ヴァンエック・ベクトルBDCインカムETFは、MVIS米国事業開発会社(BDC)指数の価格および利回り実績(手数料・費用控除前)にほぼ連動する投資成果を目指す米国籍のETF(上場投資信託)。同指数はルールベースの指数で、上場している事業開発会社全体のパフォーマンスをトラックしております。

VanEck Vectors BDC Income ETF(BIZD)のポイント

  • BIZD1銘柄に投資すればBDCに分散投資できる
  • 高配当
  • 表面上の手数料が高い
  • 四半期配当
  • コロナウィルスによる影響で株価は大幅に下落している
  • 日本のネット証券会社3社では投資できない(2021年6月15日時点)

BDCとは

Business Development Companies(ビジネス ディベロップメント カンパニーズ)の略で、日本語では事業開発会社と訳されます。新産業や有望な中堅企業等(中小企業から上場企業まで)の事業開発を金銭面及び経営面からサポートする会社で、その多くが米国の証券取引所に上場しています。その配当利回りが相対的に高いことや今後の米国の経済成長期待から、注目されている資産の一つです。

出所:https://www.smam-jp.com/market/report/keyword/usa/key170131us.html

 

基本情報(2021年6月14日)

上場:米国(日本のネット証券会社のSBI証券、マネックス証券、楽天証券では投資不可能

配当頻度:四半期(3ヶ月ごと、3月、6月、9月、12月)

配当利回り:8.60%

経費率:10.23%

高い手数料の内訳

手数料は10.23%となっており高く感じるかと思います。これは、ETFの直接コストだけでなく、間接コストも含んでいるため高くなっております。

間接コストは Acquired fund fees and expenses (よくAFFEsといいます)が該当し、主にETFに含まれるBDCの営業コストとなります。ETFのコストを考える時は、直接コストのみで考えていいかと思います。

ETFの直接コストは0.40%、間接コストは9.83%となります。

チャート(2021年6月14日)

コロナショックにより株価が大幅に下落しましたが、コロナ前の水準を回復しております。

VanEck Vectors BDC Income ETF(BIZD)のメリット

高い配当利回り

BIZDの最大のメリット。高配当が見込めて、配当を重視する人には紹介できる商品の一つ。2021年6月14日時点の配当利回り8.60%と、非常に高い配当利回りは魅力的です。

BDC投資を分散して行える

BDCの個別銘柄については、配当が高く、リスクが高いと認識している方も多いかと思います。個別銘柄に投資する場合、その銘柄の減配や破綻リスクを大きく受けてしまいますが、ETFとして投資する場合、個別企業のリスクを分散することができます。

通常とは異なるアセットクラスへの投資

通常の株式や債券といった、従来の伝統的資産とは異なるリスク・リターン特性を有している。そのため、ポートフォリオに組み込むことによりアセットクラスの分散を図ることができます。

ショック時からの回復

高配当銘柄は平常時はいいのですが、ショック時に下落して株価が戻ってこない、又は、回復に長い期間が必要となる銘柄が少なくないのです。BIZDはコロナウィルスにより株価が急落しましたが、既にほぼ回復しております。将来的に同様のショックが起きたとしても、株価が回復することを期待して投資を続けることも選択肢になると思います。

VanEck Vectors BDC Income ETF(BIZD)のデメリット

日本の証券会社では取り扱っていない事

こちらは最大のデメリットで、日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)で購入することができません(2021年6月時点)。そのため、米国の証券会社で口座を開いて投資する必要があります。

配当が四半期ごと

多くの投資家にとっては大したデメリットではないかもしれませんが、個人的には毎月分配される商品が好きなので、四半期ごとだと、頻度が少なく感じてしまいます。

株価の長期的な下落の可能性

BIZDはコロナウィルスにる株価急落から回復しましたが、上場からのチャートをみると下落傾向となっています。BIZDは長期的に株価が下落しているBDCも多く含まれているため、BIZDは長期的に下落する可能性があります。

個人的な感想

配当利回りが8.6%程度と高く、伝統的な資産とは異なる特性を持つため投資しております。コロナウィルス後は株価が急落しましたが、継続的に少額ですが資金を投入しております。2020年10月20日時点では20%近い含み損がありますが、2021年6月13日時点では株価が回復しており、配当を加味するとリターンは大きいです。

海外口座をお持ちの方はBIZDに投資できますが、海外口座を持っていない場合には日本のネット証券会社からBIZDに含まれる個別銘柄に投資することに事になります。2021年6月15日時点では日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)のうち、楽天証券でのみ投資ができます。

日本のネット証券会社で投資できる高配当BDC

仕事で日本の金融機関で資産運用を担当している方と投資について話すことが多いのですが、少し驚いたのですがBDCについて知らない人が結構いる。。。 日本ではあまり聞くことが無いBDCについてですが、8%程 ...

続きを見る

 

日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)では取り扱いがなく、米国の証券会社から投資する事になるのが残念です。

ただ、米国の証券会社でも、FirstradeやInteractive Brokersなら日本人でも簡単に口座を開設できますので、興味がある方はリンクの紹介記事をご覧頂ければと思います。

Firstrade(ファーストレード証券)〜日本から口座開設できる米国ネット証券会社の紹介

いい投資生活のサイトでは、海外ETFの取り扱いが多い日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)でも投資することができない米国の銘柄について記事にする事があります。 米国の株式市場に、 ...

続きを見る

Interactive Brokers(インタラクティブ・ブローカーズ証券)〜日本から口座開設できる米国ネット証券会社の紹介

いい投資生活のサイトでは、海外ETFの取り扱いが多い日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)でも投資することができない米国の銘柄について記事にする事があります。 米国の株式市場に、 ...

続きを見る

VanEck Vectors BDC Income ETF(BIZD)の投資先一覧

BIZDの投資先の内、業績が継続していい銘柄に分散投資するとより高い利回りを追求できるかもしれません。

All Fund Holdings 6/11/2021
Number Holding Ticker % of net assets
1 Ares Capital Corp ARCC US 9.19%
2 Prospect Capital Corp PSEC US 5.57%
3 Main Street Capital Corp MAIN US 5.01%
4 Owl Rock Capital Corp ORCC US 4.95%
5 Fs Kkr Capital Corp FSK US 4.95%
6 Hercules Capital Inc HTGC US 4.93%
7 Fs Kkr Capital Corp Ii FSKR US 4.84%
8 Oaktree Specialty Lending Corp OCSL US 4.83%
9 Goldman Sachs Bdc Inc GSBD US 4.77%
10 Golub Capital Bdc Inc GBDC US 4.75%
11 New Mountain Finance Corp NMFC US 4.23%
12 Sixth Street Specialty Lending Inc TSLX US 4.09%
13 Apollo Investment Corp AINV US 4.07%
14 Blackrock Tcp Capital Corp TCPC US 3.86%
15 Newtek Business Services Corp NEWT US 3.50%
16 Tcg Bdc Inc CGBD US 3.45%
17 Bain Capital Specialty Finance Inc BCSF US 3.01%
18 Slr Investment Corp SLRC US 2.97%
19 Capital Southwest Corp CSWC US 2.32%
20 Barings Bdc Inc BBDC US 2.27%
21 Gladstone Investment Corp GAIN US 2.21%
22 Triplepoint Venture Growth Bdc Corp TPVG US 2.18%
23 Pennantpark Floating Rate Capital Ltd PFLT US 2.16%
24 Pennantpark Investment Corp PNNT US 2.10%
25 Fidus Investment Corp FDUS US 1.80%
26 Gladstone Capital Corp GLAD US 1.72%
27 Other/Cash -- 0.26%
ARCC 海外株式(高配当)の紹介

今回紹介するARCC(Ares Capital Corporation)はネット証券3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)は、 マネックス証券と楽天証券で取り扱いがありましたが、現在はどちらも取 ...

続きを見る

ORCC 海外株式(高配当)の紹介

イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。 ORCCとは Owl Rock Capital Corp アウル・ロック・キャピタル・コープは、中堅企業へのダイレクトレンディン ...

続きを見る

MAIN 海外株式(高配当)の紹介

BDC銘柄の内、MAINについて記事にしております。MAINのIR資料を確認しているので、今後の記事のアップデートの際に、情報を追加していきます。 MAINとは Main Street Capital ...

続きを見る

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

イーサン

金融機関に勤めながら投資ブログ書いています。 海外ETFが好きで記事にすることが多いですが、日本のETFや自己投資についても記事にしております。不動産も好きでJ-REITが所有している物件の写真を撮りに行くことも。

-Home, 海外ETF, 海外REIT/BDC
-, , , , , ,

© 2024 いい投資生活