日本のREITもいいですが、ほとんどが国内不動産が投資対象。日本国内では地域的に多少分散していますが、多くが関東圏。分散投資を行うなら、日本国内だけでなく、日本国外も含め、世界中に分散投資した世界REITのポートフォリオが理想的と思います。理想的なポートフォリオを2つのETFを保有することにより、達成する事ができます。
2つのETFで世界REITのポートフォリオを組む
Vanguard REIT ETF (VNQ)
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VNQ 海外ETF(高配当)の紹介〜米国不動産への投資
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Vanguard Global ex-U.S. Real Estate ETF (VNQI)
バンガードのREIT ETFは米国(VNQ)と米国以外(VNQI)に分かれており、この2つのETFで世界REITのポートフォリオを組むことができます。
Vanguard Global ex-U.S. Real Estate ETF (VNQI)とは
Vanguard Global ex-U.S. Real Estate ETF (VNQI)
バンガード・グローバル(除米国)不動産ETF(Vanguard Global ex-U.S. Real Estate ETF)は、先進国市場および新興国市場の不動産会社を含 むS&Pグローバル(除米国)不動産指数に連動する投資成果を目指す米国籍のETF(上場投資信託)です。
基本情報(2022年4月22日時点)
上場:米国(日本のネット証券会社では、SBI証券とマネックス証券と楽天証券は取扱っていません)
配当頻度:四半期(基本的に3月、6月、9月、12月)
最低投資金額:50ドル程度(1口)
配当利回り:0.87%
経費率:0.11%
チャート(2022年4月22日時点)
上場時からのチャート
この10年近くは40~60ドル程度で推移しております。米国以外の不動産市場については値上がりが限定的となっております。コロナショックからは既に回復しております。
地域別構成比率(2022年3月31日)
太平洋地域の割合が高く、ヨーロッパ、新興国と続きます。個人的には新興国まで分散投資したいので、先進国に絞られていないのはうれしいです。
この割合の傾向については大きく変わっておりません。
市場別構成比率(2022年3月31日)
構成比率が上位10カ国となります。国としては全部で30か国以上が含まれています。
市場別では日本の比率がトップで20.8%、オーストラリアが10.5%、香港が8.7%となっており、トップ3で全体の40%程度を占めております。1年前と比べると、オーストラリアの割合が高まり、中国の割合が下がっております。
各年度でのトータルリターン
過去10年間のそれぞれの年のトータルリターンとなっております。
マイナスは比較的多く、2011年、2015年、2018年、2020年の4回がマイナスとなっております。
また、2013年、2014年、2016年も配当を抜き株価だけでみるとマイナスとなっている可能性があります。
ただ、3回大幅に上昇する年があり、そこで過去のマイナスを解消しプラスのリターンに貢献しております。
過去の運用実績
2022年3月31日時点
上場からのリターンとなりますが、税引前で5%弱のパフォーマンスとなっております。1年前と比較すると株価も下落しており、平均パフォーマンスも1%程度下がっております。
2021年5月31日時点
米国不動産ETF VNQと比較
米国不動産ETFのVNQは税引前で9%と高いリターンとなっておりますので、これまでの実績としては、米国不動産ETFに投資した方がリターンは高かったことになります。
ただ、今後も同様の傾向となるかわかりませし、米国以外の市場についても分散投資すること自体はありだと思っています。
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Vanguard Global ex-U.S. Real Estate ETF (VNQI)のメリット
コストが圧倒的に低く、長期間保有できる
Management Feeが0.11%と、他のREIT ETFと比べても低く、当サイトで紹介したIFGLと比べると1/4程度。コストが低く、長い期間保有してもがかからないため、買ったら放置して永久保有が理想です。
IFGLは以下のリンク参照。
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IFGL 海外ETF(高配当)の紹介〜先進国(米国以外)の不動産市場への投資
日本のREITもいいですが、ほとんどが国内不動産が投資対対象。日本国内では地域的に多少分散していますが、多くが関東圏。分散投資を行うなら、日本国内だけでなく、日本国外も含め、世界中に分散投資した世界R ...
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ポートフォリオの分散
米国以外の30カ国以上を組み入れているため、地域をより分散できます。特に、米国不動産に既に投資している場合、VNQIに投資するだけで、米国以外の不動産市場もポートフォリオに組み入れることができます。
ショックからも回復済み
コロナショックからも回復しており、仮に将来的に同様のショックがあったとしても乗り越えてくれる期待感が強いです。
Vanguard Global ex-U.S. Real Estate ETF (VNQI)のデメリット
日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)では取り扱っていない
こちらは最大のデメリットで、米国の証券会社やサクソバンク証券に口座を開いて投資する事になります。
日本や中国の割合が高い
日本と中国(香港含む)の構成比率合計が40%程度と高いです。日本市場や中国市場に魅力を感じない場合には割合が気になります。
配当が基本的には四半期ごと
多くの投資家にとっては大したデメリットではないかもしれませんが、個人的には毎月分配される商品が好きなので、四半期ごとだと、頻度が少なく感じてしまいます。
また、配当は四半期ごとに行われる想定ですが、配当されない期もあり不定期な印象です。そのため、リタイア後の生活用に四半期ごとの配当を想定して投資をすると、キャッシュフローの管理を行いにくいです。
配当が読みにくい
VNQIを長く保有しておりますが、正直、四半期ごとの配当金額が読みにくい銘柄です。一つ前のデメリットとも少し重なりますが、配当頻度は四半期ですが、スキップされてしまい配当がない月があります。2020年は1度(2019年も1度だったかも知れません)。また、配当金額のブレも大きいです。
個人的な感想
海外の証券口座でVNQを保有しておりますが、VNQIも保有し、世界REITのポートフォリオを、低いコストで運用していきます。配当が四半期をベースにしつつも不定期な印象があり、配当については読みにくいのが懸念点となります。また、年によってリターンのぶれ幅が大きくその点も気になっております。
VNQI(米国以外)と同様のETFであるVNQ(米国)と組み合わせて、世界中の不動産に分散投資することを考えておりました。そのため、VNQとVNQIは自分だけでなく、子供や孫まで受け継ぎたいです。
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子供や孫にまで受け継ぎたいETFやBDC
自分の老後資金としてだけでなく、子供や孫まで受け継げるETFに投資したい。最近、そんな思いが強くなってきました。 もちろん、同じETFが100年後まで続くわけでもないし、インデックスも様々な種類が誕生 ...
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日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)では取り扱いがなく、米国の証券会社から投資する事になるのが残念です。
ただ、米国の証券会社でも、FirstradeやInteractive Brokersなら日本人でも簡単に口座を開設できますので、興味がある方はリンクの紹介記事をご覧頂ければと思います。
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Firstrade(ファーストレード証券)〜日本から口座開設できる米国ネット証券会社の紹介
いい投資生活のサイトでは、海外ETFの取り扱いが多い日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)でも投資することができない米国の銘柄について記事にする事があります。 米国の株式市場に、 ...
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