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海外投資に必要な英語力

海外投資するか検討している方と話をすると、躊躇している理由は大体3つに集約されるかと思います。

1.英語が苦手

2.難しそう

3.手続きが面倒

 

以前、米国の証券口座開設について記事にしましたが、今回は海外投資をする際に必要な英語力について記載したいと思います。

この記事は個人的な感想で、英語力が苦手な方を想定して記載しております。

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海外投資をするのに必要な英語力

海外投資をする際のポイントになるのは、投資したい銘柄はどこで買えるのかということ。

日本の証券口座で投資できる場合と、日本の証券口座で投資できない場合(海外口座を開設する)に分けています。

 

日本のネット証券会社で投資可能な場合

基本的に英語力は不要。ただ、リサーチする際に、読む力があると便利です。

読む力

投資する商品の簡単な内容については証券会社のHPや資産運用会社などのサイトに日本語での記載がありますので、商品を理解するのに十分な資料が日本語であります。ただ、関連情報を調べる際に、有名な銘柄だと様々なサイトが記事にしているので困りませんが、ETFが保有している海外REITの情報などは日本語でのサイトがなかったりしますので、読む力があると便利です。

書く力

口座開設手続きなどは全て日本語で出来ますので、必要となることはありません。

話す力 & 聞く力

英語で話す機会は全くないので、英語を話す力も聞く力も必要ないです。

 

海外の証券口座をオンラインで開設できる場合(英語圏)

日本の証券口座で投資する場合と比べて、必要な英語力は上がります。必要な英語力は、読む力少しの書く力、話す力と聞く力となります。ただ、基本、すべて外注できますし、要求される水準は実は低いです。

読む力

海外の証券会社で日本語対応していることはあまり多くないのが現状です。そのため、各種手続きについては基本的に全て英語となっております。

海外の証券口座を開設する場合、日本の証券会社で取り扱っていない商品に投資することもあると思いますが、その場合、商品の説明は全て英語となります。

商品説明については、英語力もですが、金融商品の知識が重要となります。

金融知識があるなら、金融特有の英単語を知っていれば問題ないことが多いです。

金融知識が無く、日本語での説明も理解しにくい場合、英語で書かれている金融の内容を理解できるということはまずないと思います。

書く力

口座開設時や定期的に税金関係の書類が届くため、英語で記載して返送する必要があります。記載するのは名前・住所・電話番号・生年月日などのため、日本の義務教育で英語の授業を受けた方だと、特に困ることは無いと思います。英語での書き方は日本語と少し異なるので、そこだけ気を付ければ問題ないです。

話す力 & 聞く力

口座開設時については、証券会社によりますが、基本的に書類のやり取りだけで完了します。ただ、本人確認のために電話がかかってくることもあります。

送金時については、米国を前提に記載すると、米国内の送金の場合には電話はかかってきません。ただ、米国から米国外の送金を一定額を超えて行う場合には英語での電話がかかってきます(過去の経験からは1万ドルを超えると電話がありますが、数百ドル程度をTransferWiseで送金するのだと特に電話はありません)。

その他としては、投資している企業やETFの運用会社のM&Aが行われる場合、株主総会に向けて電話がかかってくることがあります。これは持株数に応じてなのか不明ですが、何度か電話がかかってきたことがあります。

また、送金手続きにおいては、海外から日本に送金する際に、金額によっては証券会社から英語の電話がかかってきます。本人確認と送金の目的について聞かれることが多いです。英語が苦手な方にとっての心理的なハードルはかなり高いかと思います。担当者によってネイティブ相手と同様のスピードで話すので私も苦手です。

TransferWiseを使うと、少額の資金しか送金できませんが、英語の電話はかかってこなくなるのでおすすめです。

 

海外の証券口座をオンラインで開設できない場合(現地で開設)

難易度はさらに上がり、英語や現地の国の言葉が話せないと厳しいことが多いです。そのため特に話す力聞く力が求められます。

場合によっては家族の英語力も必要になるので、難易度は非常に高いです。エージェントに頼んでもいいともいますが、本人が受け答えしないといけないケースもあり、確実とは言えないです。

読む力 & 書く力

オンラインで口座を開設できる場合と同様に必要となります。

証券会社等の窓口に行く前に、パスポートの最後の住所を記載するページに、英語で書いて準備してい置いた方がいいです。

話す力 & 聞く力

一時期、香港のHSBCやスタンダードチャータード銀行で銀行口座と証券口座を開設することが流行りましたが、最近では口座開設のハードルが高まり、英語や中国語で質問を受け、答える必要があります。

個人で口座を開設する場合は、本人が英語を話すだけで終わりますが、家族との共有名義にする場合には他の名義人にも質問があります

 

海外口座の個人的な感想

アンチマネーロンダリング対策で非居住者の口座開設を制限したり、金融機関のルール変更により、突然口座閉鎖を余儀なくされることもあります。

また、現地の支店や担当者によっても対応が異なりますし、日本人は口座開設するだけでの人が多いようであまり歓迎されない場合もあります。

香港、ジャージー島、ルクセンブルクで簡単に銀行口座や証券口座を開けた時代が懐かしいです。

 

日本の証券会社から投資をする場合はほとんど英語力が不要で楽です。

でも、海外の証券口座を開くと投資可能な商品が広がりますし、海外株式でも信用取引やオプションなどを組み合わせた投資が可能となります。

そのため。あまり英語力が必要ない、オンラインで開設できる海外の証券口座(Firstrade, Interactive Brokers)は持っていてもいいかと感じております。ただ、税務手続きが煩雑になるので注意が必要です。

英語力向上の目標として、海外口座を現地で開設することと設定して勉強するのも面白いかもしれません。

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イーサン

金融機関に勤めながら投資ブログ書いています。 海外ETFが好きで記事にすることが多いですが、日本のETFや自己投資についても記事にしております。不動産も好きでJ-REITが所有している物件の写真を撮りに行くことも。

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