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VCLT 海外ETF(高配当)の紹介

2019-05-20

VCLTとは

バンガード 米国長期社債ETFとは(VCLT)

工業、公共事業、金融業の企業が発行する米ドル建て課税対象固定利付投資適格債券のうち、残存期間が10年超のものをカバーする、バークレイズ米国社債(10年超)インデックスに連動したパフォーマンスを目指す上場投資信託(ETF)です。

米国で上場されておりますが、日本の証券会社でも購入できます。配当は毎月あります。

 

3つのメリット

高配当が見込める

この商品最大のメリットは高い分配金利回り。2019年9月6日時点で3.78%あります。

VCLTは投資適格債への投資になります。投資適格債の場合、金利が低いのが通常ですが、残存期間が長いため、残存期間が短い債券と比べると高利回りとなり、ETFからの配当は高くなっております。

個人では投資し難い債券市場にアクセスできる

SBI証券などで、仕組債などを買うことができますが、中身がイマイチで興味がわかないものが多い。 一般的な債券があったとしても、銘柄がほとんどなく、また利率が低いです。VCLTだと、容易に投資適格の債券にアクセスできます。

日本の証券会社で購入できる

バンガードの海外ETFは日本で購入できない商品がありますが(VNQ、VVNQI、VYMI)、VCLTは日本の証券会社で購入できます。

 

デメリット

残存期間が長いためリスクは高くなる傾向がある

残存期間が長い債券を投資対象としているため、金利が動いた際に大きな値上がりや値下がりの可能性が高いです。価格変動の可能性が高いため、投資適格債で残存期間が短い債券に比べてリスクが高いです。2019年7月31日時点

Year Long-Term Corp Bond ETF
Under 1 Year 0.0%
1 - 3 Years 0.0%
3 - 5 Years 0.0%
5 - 10 Years 0.7%
10 - 20 Years 31.2%
20 - 30 Years 64.0%
Over 30 Years 4.1%
Total 100.0%

複利効果を得にくい

配当を重視した投資をすると必然的に生じるデメリットですが、配当すると税金が生じてしまいます。また、配当金を再投資に回せばいいのですが、配当を生まないモノの購入に当ててしまうと、お金がお金を産むという複利効果を得られなくなってしまいます。

 

ハイイールド債や新興国債券との関係

VCLTのような長期の投資適格な債券に投資するETFも、ハイイールド債ETF(投資不適格な債券に投資)も、新興国債券ETFも、高配当という点では共通しております。

種類 リスク
投資適格債 残存期間が長期*1
ハイイールド債 格付けが投機的水準のため、貸倒リスクが高い*2
新興国債券 国のデフォルトリスク、地政学的リスクや為替リスク等が先進国と比較して高い*3

*1 残存期間が短い債券もありますが、その分利回りが下がります。

*2 ハイイールド債でもSJNKのように、期間が短い債券に投資するETFもあります。最近だと、長期(JNK)も短期(SJNK)もあまり利回りが変わらないです。

SJNK 海外ETF(高配当)の紹介〜期間が短めのハイイール債券への投資

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JNK 海外ETF(高配当)の紹介〜ハイイールド債券への投資

個人的に、資産を減らさず、配当を重視しつつも、全体として負けにくいポートフォリオを目指しておりました。配当を重視する場合、ポートフォリオに入れたくなるハイイールド債券に投資するETFのJNKについて記 ...

*3 新興国債券は自国通貨建てか、米ドル建て等により利回りが変わってきます。

上場インデックスファンド新興国債券(1566)の紹介〜金利が高い新興国債券への投資

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VWOB 海外ETF(高配当)の紹介~高金利な新興国債券への投資

株式だけでなく債券もポートフォリオに組み込んでリスク分散させている方も多いと思います。債券ETFの中でも、金利が高めの新興国債券に投資するVWOBについて記事にしております。 イーサンです。投稿頻度は ...

 

個人的な感想

高配当が好きなので、投資適格の債券については利率が低すぎるため、投資することはほとんどありませんでした。しかし、残存期間が長い場合には、ハイイールド債までではありませんが、金利が高く、信託報酬が低い場合、投資対象になってきます。

自分用にはハイイールド債に投資しますが、子供に受け継ぐ又はジュニアNISAで運用することを考えるとVCLTも少しくらい投資してもいいかと思っております。

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イーサン

金融機関に勤めながら投資ブログ書いています。 海外ETFが好きで記事にすることが多いですが、日本のETFや自己投資についても記事にしております。不動産も好きでJ-REITが所有している物件の写真を撮りに行くことも。

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