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SJNK 海外ETF(高配当)の紹介〜期間が短めのハイイール債券への投資

2018-08-14

個人的に、資産を減らさず、配当を重視しつつも、全体として負けにくいポートフォリオを目指しておりました。配当を重視する場合、ポートフォリオに入れたくなるハイイールド債券に投資するETFのSJNKについて記事にしております。

イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。

SPDRブルームバーグ・バークレイズ短期ハイ・イールド債券ETF(SJNK)とは

SPDRブルームバーグ・バークレイズ短期ハイ・イールド債券ETF(SJNK)

ブルームバーグ・バークレイズ米国ハイ・イールド・350mnキャッシュペイ0-5年・2%キャップド指数(公募発行の米ドル建て短期ハイ・イールド社債のパフォーマンスを計測することを目標)の価格と利回りのパフォーマンスに、経費控除前で、概ね連動する投資成果を上げることを目標とするETFで、毎月分配があります。

ハイイールド債券とは

格付けが低い分、利回り(=イールド)が高い投機的格付債券のこと。格付機関によって格付けされる債券の信用度において、S&PならBB格以下、ムーディーズならBa以下に格付けされている。デフォルト(債務不履行)や元本割れなどが発生するリスクが高い分、利回りは高く設定されている。

野村證券 証券用語解説集

https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ha/high_eield.html

ハイイールド債はジャンク債とも言われており、個別の債券だとリスクは高いのですが、SJNKは769銘柄(2021年6月15日)を組み入れているため、デフォルトリスクをそこまで気にしなくてもいいのでは。50%の銘柄がデフォルトする様な経済状況だと、株式や優先株式ETFはハイイールドETF以上の値下がりをしていてもおかしくないし、値下がりして利回りが上昇したら追加投資したいです。

基本情報(2021年6月16日)

上場:米国(日本の証券会社から投資可能)

配当頻度:月次

配当利回り:4.82%

経費率:0.40%

チャート(2021年6月16日)

株価は長期的に若干の下落傾向となっております。そのため、配当だけでなく、株価の変動についても考慮して投資した方がいいかと思います。

運用実績(2021年5月31日時点)

設定来でのパフォーマンスとしては、税引前で年利4~5%程度となっております。SJNKよりも平均期間が長いJNKの方がパフォーマンスが高い結果となっております。

JNK 海外ETF(高配当)の紹介〜ハイイールド債券への投資

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SJNKとJNKの関係

ステート・ストリートのSPDRシリーズでSJNKとJNKというETFが組成されており、違いがわかりにくいので、簡単に説明します。

そもそもの対象指数が違が違うのですが、個人的には、投資対象の債券の平均残存期間が短いか少し長いかの違いと理解しております。

平均残存期間はSJNKで3.46年、JNKで6.21年となっております。一般的に、同様の格付け先に貸し出すなら、長期の方が金利が高くなります。SJNKとJNKと比べると、JNKの方が少し配当利回りが高いです。

SPDRブルームバーグ・バークレイズ短期ハイ・イールド債券ETF(SJNK)のメリット

高配当が見込める

SJNKの最大のメリット。高配当が見込めて、株式市場の値動きとの連動性も低いです。そのため、価格変動リスクが低く(毎月の配当を重視する人には合う商品の一つ。2021年6月16日時点の配当利回りは4.82%と、金利低下の影響で数年前よりも利回りは低下傾向ですが、依然として5%近い配当利回りは非常に魅力的です。

ハイイールド債で有名な銘柄としてはJNKHYGがありますが、SJNKとJNKは管理報酬が同じでHYGよりも若干少なく(SJNK及びJNK0.4%、HYG0.49%)、配当利回りが高いため、個人的にはSJNKとJNKの方が好きです。 

毎月配当

配当を重視する場合、その頻度も気になるポイントですので、毎月配当というのはそれだけで魅力的に感じます(元本の払戻以外を原資とする配当の場合)

簡単に投資できる

JNKは日本の証券会社(SBI証券やマネックス証券や楽天証券など)の特定口座だけで無く、NISA口座でも購入することができます。特定口座の場合、証券会社によっては貸し株にすることもできるし、NISA口座の場合は日本での源泉所得税なしで投資できます。

ショックからも回復済み

コロナショックからも回復しており、仮に将来的に同様のショックがあったとしても乗り越えてくれる期待感が強いです。

JNKと合わせて投資することで残存期間を分散できる

SJNKは短期、JNKは長期と考えると、両方に投資することで期間の分散効果を高めれます。現状の利回りだとほとんど差がないため、ハイイールド債投資予定額の半分ずつ投資してもいいかもしれません。

SPDRブルームバーグ・バークレイズ短期ハイ・イールド債券ETF(SJNK)のデメリット

値上がりに上限がある

ハイイールド債の場合、利回りが高く、債券価格は低いのですが、将来は国債などの債券全般と共通で、満期日には額面価額で償還されます。金利引き下げが行われ、一時的に額面金額より債券価額が高くなった場合があったとしても、満期には額面金額に収斂されますので、売却益を目的とした長期投資には向かないです。

長期的に株価は下落傾向

ハイイールド債ETFは配当利回りが高いのですが、株価は長期的に下落傾向ですので、株価の評価損が生じる可能性も考慮して投資をした方がいいです。

ショック時には大きく値下がりする

コロナウィルスによる株価急落などがあると、債券であっても換金ニーズ等により下落します。また、ハイイールド債の場合、金利の引き下げによる価格へのプラス影響よりも、債券発行体の信用リスクの上昇による価格へのマイナス影響が大きくなることが多いです。その場合には、債券価格は大幅に下落することがあります。

複利効果を得にくい

配当を重視した投資をすると必然的に生じるデメリットですが、配当すると税金が生じてしまいます。また、配当金を再投資に回せばいいのですが、配当を生まないモノの購入に当ててしまうと、お金がお金を産むという複利効果を得られなくなってしまいます。

個人的な感想

ハイイールド債は好きな商品の一つのため、JNKよりも償還期限が短いSJNKという銘柄と合わせて投資をしておりました。

最近は、米国でコストが低いUSHYに移行してしまいましたが、日本の証券会社で投資をするなら、JNKとSJNKの組み合わせでの投資はありと思っております。ハイイールド債は今後も継続して投資を行なっていきます。

特に、ショックなどで株価が下落した時が狙い目と思っています。

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イーサン

金融機関に勤めながら投資ブログ書いています。 海外ETFが好きで記事にすることが多いですが、日本のETFや自己投資についても記事にしております。不動産も好きでJ-REITが所有している物件の写真を撮りに行くことも。

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