個人的にREITが好きで昔から投資を行なっておりました。その中でも、過去の実績として、株価の成長と配当の両方を狙うことができる米国REITのETFについて記事にしております。
RWR(SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF)とは
ダウ・ジョーンズU.S.セレクトREIT指数の価格と利回りに、経費控除前で、連動する投資成果を目指す上場投資信(ETF)で、米国(NYSE Arca)に上場されております。
ダウ・ジョーンズU.S.セレクトREIT指数は、不動産直接投資の代替となる不動産証券のパフォーマンスを計測する指数で、1960年REIT法に基づき運営される会社から構成されています。企業価値と実際の不動産価格とが必ずしも密接に関連しない銘柄を一部除外しています。当ベンチマークの構成銘柄は、商業、住宅用不動産を所有および運営し、時価総額2億ドル以上かつ不動産からの収入が総収入の75%以上を占める会社です。
RWR(SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF)のポイント
- 米国REIT
- 四半期配当
- 成長と配当の両方を狙える
- 株価はコロナ前の水準を回復
- 株価は長期的に上昇傾向
- 経費率が低め
- 日本のネット証券会社から投資可能(2021年9月13日時点)
基本情報(2022年4月18日)
上場:米国(日本の証券会社から投資可能)
配当頻度:四半期(3ヶ月ごと、3月、6月、9月、12月)
配当利回り:3.26%
経費率:0.25%
チャート(2022年4月18日)
上場時からのチャート
リーマンショック時に大きく下落し、20ドル台まで売られましたが、そこからは上昇を続けております。コロナウィルスにより株価が急落しておりますが既に回復しております。
過去のチャートを見ると長期的に保有することができそうな銘柄ではあります。
国別構成比率
米国に特化した不動産ETFとなっております。
業種別構成比率(2022年4月14日)
工業用/オフィスが31.3%と最大で、住宅用22.6%、小売15.4%の3業種でETFの7割を占めております。
ファンド組入上位銘柄(2022年4月14日)
銘柄名 | ウエイト |
---|---|
Prologis Inc. | 10.92% |
Public Storage | 5.65% |
Simon Property Group Inc. | 3.81% |
Welltower Inc. | 3.79% |
Digital Realty Trust Inc. | 3.73% |
Realty Income Corporation | 3.73% |
AvalonBay Communities Inc. | 3.13% |
Equity Residential | 2.80% |
Alexandria Real Estate Equities Inc. | 2.59% |
Extra Space Storage Inc. | 2.58% |
トップは日本でも事業展開しているPrologisで約10%の割合となっております。
メリット
高配当と成長が見込める
多くの大型REITを投資対象とするため利回りは下がりますが、それでも3.26%(2022年4月18日時点)あります。モーゲージREITの様に配当が高くても値上がりが見込みにくいETFもありますが、RWRは株価上昇によるキャピタルゲインも狙えます。
コストが低くめで、長期間保有できる
米国の不動産市場を対象とするETFは複数あり、有名なETFとしてVNQとIYRがあります。
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VNQは信託報酬が0.12%でコストが圧倒的に低いのですが、日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)では投資することができません。
IYRは日本のネット証券会社3社で投資できますが、信託報酬が0.42%と高めとなっております。
RWRは信託報酬は0.25%とVNQまで低くはありませんが、IYRよりも低く、日本のネット証券会社で投資する場合には投資先として候補になります。
世界中の不動産市場に分散投資できる
RWRはステートストリートが運用している商品になりますが、ステートストリートは米国以外の国の不動産市場を対象とするETFとしてRWXも運用しております。
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ステートストリートのRWR(米国)+RWX(米国以外)に投資をすると、簡単に全世界の不動産市場に分散投資することができます。
デメリット
配当が四半期ごと
多くの投資家にとっては大したデメリットではないかもしれませんが、個人的には毎月分配される商品が好きなので、四半期ごとだと、頻度が少なく感じてしまいます。
個人的な感想
弱点が少なく魅力的なETFです。日本の証券会社で米国の不動産ETFに投資をするなら候補になる銘柄です。
私は海外口座でVNQに投資をしているため、現時点ではRWRに投資しません。ただ、海外口座での運用をやめて、国内の証券会社での運用に特化する場合にはVNQに投下している資金をRWRに振り替える可能性が高いです。
株価の上昇と、3~4%程度の配当を狙う方にはマッチする銘柄となります。