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VXF 海外ETFの紹介

2020-05-24

正直、こんなETFがあったのは知らなかった。これまで投資対象として検討したことがないVXFというETFについて記事にしております。

バンガード®・米国エクステンデッド・マーケットETF(VXF)とは

米国株式市場の中型株および小型株をカバーする S&Pコンプリーション指数に連動するパフォーマンスを目指す上場投資信託(ETF)です。

大型株を対象とするS&P500指数を補完するためにスタンダード・アンド・プアーズが開発した指数です。

米国に上場されておりますが、SBI証券など日本の証券会社でも購入できます。

基本情報(2021年2月22日時点)

上場:米国(日本のネット証券会社などから投資可能)

配当頻度:四半期(3ヶ月ごと、3月、6月、9月、12月)

配当利回り:1.04%

経費率:0.06%

出所:Yahoo finance

チャート(2021年2月22日時点)

出所:Yahoo finance

長期的に上昇傾向です。特にコロナ後に株価が90ドル程度まで下落しておりますが、既に倍の水準にまで上昇しております。

株価としては過去最高水準となります。

市場別構成比率(2021年1月31日時点)

出所:バンガードHPより

情報技術、ヘルスケア、資本財、金融、一般消費財の5セクターが10%を超えております。この傾向はここ最近変わっていないかと思います。

保有上位銘柄(2021年1月31日時点)

SquareやZoomやUberが中小型株とは、米国の株式市場の大きさを感じさせます。

2021年2月22日時点でざっくり1ドル100円で換算しても、Squareは1,226.14億ドル(12兆円)、Zoomは1,192.69億ドル(11.9兆円)、Uberは1,072.47億ドル(10.7兆円)の時価総額があります。

3つのメリット

米国の大型株以外(中型株、小型株)に分散投資できる

1銘柄で米国の大型株以外(中型株、小型株)に分散投資することができます(2021年1月31日時点で3,351銘柄)。大型株を除いた投資を行えますので、中小型株の成長性に着目した投資を行えます。

出所:バンガードHPより

S&P500の補完効果がある

S&P500は大型株を対象にしているため米国株式市場全体に投資をする場合には、中型株と小型株が投資対象から外れることになります。S&P500に連動するETF(VOOなど)に投資している場合、VXFに投資することにより、米国株式全体をカバーすることが可能となります。

以下はS&P500のETFであるVOOがカバーしているエリアです。

出所:バンガードHPより

信託報酬が非常に低く、長期保有できる

信託報酬は0.06%。バンガードのETFは信託報酬が低いのでどれも長期保有に向いております。

自分だけでなく、子供や、孫の世代まで受け継げるような経費率です。

 

デメリット

米国全体に投資するならVTIに投資した方がいい

もともと米国の大型株、中型株、小型株全体に投資を行うことを想定している場合、VTIに投資した方が早いです。また、VTIはコストが0.03%のため、VXFよりもコストが低いです。ただ、30年で0.9%の経費の差ですので、誤差と言っていいかと思います。

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下落局面での下げ

大型株よりも中小型株の方が下落局面での下げが厳しい傾向があります。

 

VXFとVOO(S&P500)の比較(2021年2月22日時点)

以下、VXFとVOO(S&P500 ETF)の過去5年間の値動きを比較したチャートになります。

オレンジ色:VXF、青色:VOO(S&P500) 

出所:ブルームバーグより

5年間の価格推移をみると、VXF(+139.58%)とVOO(+99.16%)で、大きなパフォーマンスが違いがあります。結果としては、米国市場では中小型株に投資した方が、大型株に投資するよりもパフォーマンスは高かったことになります。特に2020年11月からのVXFの株価上昇がすごいです。

2020年3月にコロナウィルスにより株価が急落しましたが、株価の戻りは大型株で構成されるVOOの方が早い印象があります。

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個人的な感想

S&P500を補完するためのETFとは結構面白いコンセプトの商品かと思います。

中小型株は株価変動が大きく、この5年間で考えるとS&P500を大きく上回るパフォーマンスとなっておりますので、S&P500に連動するETFを無視してVXFのみに投資したくなります。

 

仮に米国全体に投資する場合、VTIに投資すれば1銘柄でカバーできるので楽ですが、VTIの存在を知る前にVOOなどS&P500に連動するETFに投資をすることはよくあることと思います。その場合には、VXFに投資をするとVTIと同様の投資成果を得られる可能性があります。

また、大型株と中小型株のバランスを調整したい場合はVOOとVXFの組み合わせもありかと思います。バランス調整が面倒な場合はVTIに投資するのが楽かと思います。

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イーサン

金融機関に勤めながら投資ブログ書いています。 海外ETFが好きで記事にすることが多いですが、日本のETFや自己投資についても記事にしております。不動産も好きでJ-REITが所有している物件の写真を撮りに行くことも。

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