2020年8月26日に東証に上場した、グローバルXロジスティクス・J-REIT ETFを紹介いたします。
グローバルX ロジスティクス・J-REIT ETF(2565)とは
物流施設に投資する日本のREITへの投資を目的としており、「東証REIT物流フォーカス指数」に連動する上場投資信託(ETF)です。
日本で上場されておりますので、日本の証券会社から簡単に投資できます。
東証REIT物流フォーカス指数とは
東証REIT物流フォーカス指数とは、東京証券取引所に上場する全ての不動産投資信託のうち、物流施設への投資に特化したREITおよび物流施設を投資対象とするREITにより構成される指数です。
2020年7月3日を基準日とし、その日の指数値を1,000として計算されています。原則として7月末に指数構成銘柄および構成比率の見直しを行ないます。
基本情報(2020年8月31日)
上場:東証(日本の証券会社から投資可能)
配当頻度:隔月(2ヶ月ごと、2月、4月、6月、8月、10月、12月)
配当利回り:- %
経費率:0.649%
上場したばかりでまだ配当利回りはわかりませんが、物流系REITは評価が高い銘柄が多く、かつ、ETFの経費率が高いため、高い配当利回りになることはないかと思います。
2つのメリット
物流系REITに特化した投資を行うことができる
物流系は日本ロジスティクスファンド投資法人が上場したのが最初ですが、契約が長期で収益が安定している傾向がありました。物流系REITはオフィス系や住宅系とも異なり魅力に感じている人も多いかと思います。
消費者の行動も昔と大きく変化しており、買い物をする際も実店舗に行くというよりもAmazonなどネットで買うことが増加しているかと思います。自分は食料品や医薬品以外を実店舗で買うことってほとんど無いかと思います。
コロナウィルスの感染拡大の影響もあり、実店舗ではなくネット販売の利用が推奨されるなど、これまで実店舗を重視していた人もネットで買い物をせざるを得なくなっており、この流れは今後も変わらないのではないかと思います。
また、先進的物流施設への投資も増えており、単純な倉庫としての機能から高度化が進んでおります。
2ヶ月に1度の配当
J-REITのETFは殆どが四半期ごと。月次ごとのJ-REIT ETFも無いので、隔月ごとに分配金がある1345と2552が最頻度となっております。J-REITに投資する方で配当を重視する方も多いと思いますので、2ヶ月に1度配当があるのは魅力的です。
3つのデメリット
経費率が高い
最初に経費率0.649%を見た時に、非上場の投資信託の手数料と見間違えたかと思うほど高く感じました。おそらくJ-REITのETF平均の倍くらいの水準だと思います。
個別企業の影響を受けやすい
物流施設の場合、一つの施設を多くの企業に貸し出すというよりも、単独の企業に貸す事が多くなっています。単独企業の場合、テナントリスクが高くなります。それを回避するために契約自体が長期になる傾向がありますが、
配当利回りは必ずしも高くない
2020年9月4日時点でのJ-REITの平均分配金利回りは約4%ですが、おそらく、物流に特化しているREITは平均よりも分配金利回りは低いです。その分、REITとしては評価されており株価が高い水準にあります。
個人的な感想
物流系REITですが、昔は日本ロジスティクスファンド投資法人と産業ファンド投資法人の2択のような状況でした。
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https://8967.jp/index.php
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IIF 産業ファンド投資法人
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最近は物流系REITも増加しておりますが、物流系REITについて調査する際には、昔からの習慣なのか、まず日本ロジスティクスファンド投資法人と産業ファンド投資法人の2銘柄を見るようにしております。
個人的に好きなのは産業ファンド投資法人のIIF 羽田空港 メインテナンスセンター。一時期、物流系REITに関与しておりましたが、機会があればこの物件の見学に行ってみたかったです。
物流系REITは、メリットで記載の通りECの拡大に伴い需要は増加しているため、気になる投資先となりますが、経費率の高さがどうしても気になってしまいます。
他に物流系REITに特化したETFがないから高い経費率になっているのかもしれませんが、複雑なETFではないので、経費率の引き下げがない場合、心理的に投資しにくいです。
東証REIT物流フォーカス指数は構成銘柄も少ないため、2565のETFではなく、5つくらい物流に特化したREITに投資した方がいいのではないかとちょっと思っています。