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PFF 海外ETF(高配当)の紹介〜配当を重視した米国優先株式への投資

2017-10-01

株の売買益は目的としてしておらず、配当が好きな方向けの海外ETF(高配当)の一つとしてPFFを紹介します。

個人的には優先株式ETFは好きな商品の一つですが、最近、配当利回りが5%を下回るのが気になっております。

イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。

iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF(PFF)とは

iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF(PFF)

ICE 上場優先株式 & ハイブリッド証券 トランジション インデックスと同等の投資成果をあげることを目指すETFで、毎月分配があります。

2019年2月1日より名称及び連動対象指数が変更されております。

変更前 変更後
名称 iシェアーズ 米国優先株式 ETF iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF
指数 S&P 米国優先株式インデックス ICE 上場優先株式 & ハイブリッド証券 トランジション インデックス

優先株式とは

普通株式とは異なる条件や権利を付した種類株式のうち、普通株式に比べて、剰余金の配当を優先的に受ける、あるいは残余財産の分配を優先的に受ける、あるいは両方について優先的に受ける、という権利をもつ株式のこと。

野村證券 証券用語解説集

出所:https://www.nomura.co.jp/terms/japan/yu/yuusenkb.html

簡単に言うと、株式と債券の両方の性質を持ち、値上がりは限定的だけど、配当が高い商品。

2つの優先株式ETF(2021年6月14日)

PFF iシェアーズ 米国優先株式 ETF

90%程度が米国。優先株式ETFと言ったらこのETFというくらいスタンダードな存在です。

IPFF iシェアーズ インターナショナル優先株式 ETF

85%程度がカナダ。インターナショナルと言いつつ、地域はかなり限定的です。 

IPFF 海外ETF(高配当)の紹介〜米国以外の優先株式への投資

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基本情報(2021年6月15日)

上場:米国(日本の証券会社から投資可能)

配当頻度:月次

配当利回り:4.61%

経費率:0.46%

チャート(2021年6月15日)

リーマンショック時に10ドル台まで下落しましたが、その後株価は戻り、40ドルに到達しない水準で横這いとなっております。直近はコロナウィルスによる影響で株価は下落しましたが、既に回復しております。

iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF(PFF)のメリット

安定的な高配当が見込め、価格変動が少ない

PFFの最大のメリット。正直、安定的に高配当が見込めて、毎月の配当を重視する人には投資対象になり得る商品では無いでしょうか。2021年6月15日時点の配当利回りは4.61%と、金利が低い影響で数年前よりも利回りは低下傾向ですが、依然として5%程度の配当利回りは非常に魅力的です。

個人で多くの優先株式にアクセスできること自体が奇跡

リーマンショックの際に、多くの金融機関が優先株式を発行しましたが、一番興味を持ったのはその金利。7%や8%なんて当たり前。

個別企業の優先株式については、全くと言っていいほど日本で買うことができません。ニュースで話題になる商品はプロ向けで、個人ではアクセスできませんでしたが、個人でも優先株式へのアクセスを可能にしたPFF。このETFを知った時は感動しました。

国内の証券会社で簡単に投資できる

PFFは日本の証券会社(SBI証券やマネックス証券や楽天証券など)の特定口座だけで無く、NISA口座でも購入することができます。特定口座の場合、証券会社によっては貸し株にすることもできるし、NISA口座の場合、日本での源泉所得税がかからない。

過去10年間のパフォーマンスは良好

過去10年間のパフォーマンスは個人的には良好に感じます。

トータルリターンがマイナスとなっている年は2011年、2013年、2018年の3年ありますが、大きいマイナスとなってはおらず、他の年のパフォーマンスで十分にカバーできるレベルとなっております。

iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF(PFF)のデメリット

値上がりに上限がある

発行会社がコールオプションを有しており(期限日前に一定の株価で償還する権利)、市場価格で償還されるならいいですが、契約で償還価額が決まっている場合。通常、株価は当該償還価額が上限になります。償還できない期間が決まっており、償還可能となるファーストコール日にオプションを行使する事が通常と思います。

配当利回りが低下

市場金利の低下を受け優先株式も利回りが低下しており、PFFの株価に大きな変化はありませんが配当利回りは以前より低下しております。

コストが若干高く感じる

バンガードのETFに見慣れていると、信託報酬の0.46%が少し高く感じます。今後の手数料引き下げに期待したいです。

また、最近ではGlobal Xが信託報酬が0.23%とPFFの半分程度の水準に手数料を下げて優先株式のETFを投入しておりますので、コストが気になる方はPFFDの方がいいかもしれません。

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個人的な感想

PFFについてはジュニアNISA口座で投資しており、特に売却する予定はなく永久保有を前提としておりました。株価が非常に安定的に推移しており、2020年3月にコロナウィルスによる影響で株価が大幅に下落しましたが、既に株価は回復しております。将来、同様の危機が起きた際にも一時的に株価が下落するものの、回復する可能性を信じて投資をすることができそうです。

ただ、デメリットにも記載しましたが、優先株式についてはPFFDなどコストの低いETFも出ているので、PFFは少し高く感じており、将来的な引き下げに期待したいです。

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イーサン

金融機関に勤めながら投資ブログ書いています。 海外ETFが好きで記事にすることが多いですが、日本のETFや自己投資についても記事にしております。不動産も好きでJ-REITが所有している物件の写真を撮りに行くことも。

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