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IIPR-PA 海外REIT優先株式(高配当)の紹介〜医療用大麻関連施設REIT優先株式

2021-05-10

配当重視で優先株式ETFが好きな方も多いと思いますが、今回、医療用大麻関連施設にフォーカスしたIIPRというREITの優先株式について記事にしております。

イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。

IIPR-PA(イノベイティブ・インダストリアル・プロパティーズ シリーズA優先株)とは

イノベイティブ・インダストリアル・プロパティーズ シリーズA優先株(Innovative Industrial Properties, Inc. 9.00% Series A Cumulative Redeemable Preferred Stock)

イノベイティブ・インダストリアル・プロパティーズは規制対象医療用大麻業界のテナントへ賃貸する工業施設の取得、売却、建設、開発、および運用に注力するREITで、米国で事業を展開しております。このイノベイティブ・インダストリアル・プロパティーズの優先株式となります

セール・リースバック取引や第三者による購入を通じて物件を取得する。医療用大麻事業者と提携し、他の不動産ベースの資本ソリューションを提供することに加えて、不動産資産を取得・リースバックすることにより、資金源として機能する。栽培、加工、流通、小売など、すべての製品タイプで認可を受けたオペレーターと提携する。18の州に約69の物件を所有し、合計で約620万平方フィートの賃貸可能面積がある。

出所;ロイターHPより

IIPRについては記事は以下に記載しております。

IIPR 海外REIT(高配当)の紹介〜医療用大麻関連施設REIT

REIT好きで、さらに、医療用大麻の成長性も享受したい。医療用大麻関連施設にフォーカスしたIIPRというREITについて記事にしております。 イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもや ...

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IIPR-PA(イノベイティブ・インダストリアル・プロパティーズ シリーズA優先株)のポイント

  • 大麻業界を対象とする米国REITの優先株式
  • 配当は原則安定的
  • 株価上昇よりも配当重視
  • コロナ前の株価を回復
  • 四半期配当
  • 過去のパフォーマンスも悪くない
  • 日本のネット証券会社3社で投資不可能(2021年5月日時点)

優先株式とは

普通株式とは異なる条件や権利を付した種類株式のうち、普通株式に比べて、剰余金の配当を優先的に受ける、あるいは残余財産の分配を優先的に受ける、あるいは両方について優先的に受ける、という権利をもつ株式のこと。

野村證券 証券用語解説集

https://www.nomura.co.jp/terms/japan/yu/yuusenkb.html

簡単に説明すると、株式と債券の両方の性質を持ち、値上がりは限定的だけど、配当が高い商品。

 

基本情報(2021年5月7日)

上場:米国(日本のネット証券会社のSBI証券、マネックス証券、楽天証券で投資不可能

配当頻度:四半期(3月、6月、9月、12月)

配当利回り:6.66%

 

チャート(2021年5月7日)

優先株式の場合、長期的に横ばいとなることが多いですが、IIPR-PAは上昇傾向となります。

 

IIPR-PA(イノベイティブ・インダストリアル・プロパティーズ シリーズA優先株)のメリット

安定的な高配当が見込め、価格変動が少ない

IIPR-PAの最大のメリット。正直、安定的に高配当が見込めて、配当を重視する人には投資対象になり得る商品では無いでしょうか。2021年5月7日時点の配当利回りは6.66%と、5%を超える配当利回りは魅力的です。

他の優先株式ETFよりも配当利回りが高い

優先株式ETFの配当利回りは5%程度ですので、他の優先株式ETFよりも高い配当利回りとなっております。IIPR-PAもポートフォリオに組み込むことにより、ポートフォリオの利回りが向上する可能性があります。

産業の成長が見込めるREITの優先株式

大麻の合法化は北米で進み始めており、今後の需要拡大が見込まれております。

また、米国では連邦政府で非合法、各州では合法化という矛盾した状況でしたが、連邦政府でも合法化に向けた動きがあります。

米国での大麻の販売は2020年の201億ドルから2025年には410億ドルを超え、今後5年間で市場規模の倍増が見込まれております。

U.S. regulated cannabis sales grew to an estimated $20.1 billion in 2020, an increase of 52% over 2019’s total of $13.2 billion, and is
expected to grow to over $41.0 billion by 2025

IIPRプレゼン資料より

産業が成長し、優先株式を発行しているIIPRの業績拡大が続くと、優先株式の配当も安定化することが期待されます。

 

IIPR-PA(イノベイティブ・インダストリアル・プロパティーズ シリーズA優先株)のデメリット

日本の証券会社では取り扱っていない事

こちらは最大のデメリットで、日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)で購入することができません(2021年5月時点)。そのため、米国の証券会社で口座を開いて投資する必要があります。

償還される可能性

IIPR-PAは償還可能な優先株式ですので、金利低下の影響で償還されるリスクもあります。

取引高が多くない

そこまでのデメリットでは有馬sんが、2021年5月7日での取引高は2000口程度と少なめです、流動性が低いと感じてしまいます。

値上がりは期待できない

債券と株式の中間的な性質を持っている表現されることもあり、値上がりには限度があります。IIPRは株価上昇が続いておりますので、トータルリターンではIIPR-PAよりもIIPRの方が高くなる可能性があります。

配当が四半期ごと

多くの投資家にとっては大したデメリットではないかもしれませんが、個人的には毎月分配される商品が好きなので、四半期ごとだと、頻度が少なく感じてしまいます。

 

個人的な感想

個人的には優先株式ETFが好きなので、非常に気になる銘柄の一つ。IIPRというREITは知っておりましたが、まさか優先株式を買えるとは。

優先株式ETFは配当利回りが5%程度ですが、IIPR-PAは6.66%とさらに高い配当利回りが期待できます

当初発行した際の条件が9.00% Cumulative Redeemable ですので償還の可能性がありますが、近いうちに試しに投資してみようと思います。

日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)では取り扱いがなく、米国の証券会社から投資する事になるのが残念です。

ただ、米国の証券会社でも、FirstradeやInteractive Brokersなら日本人でも簡単に口座を開設できますので、興味がある方はリンクの紹介記事をご覧頂ければと思います。

Firstrade(ファーストレード証券)〜日本から口座開設できる米国ネット証券会社の紹介

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イーサン

金融機関に勤めながら投資ブログ書いています。 海外ETFが好きで記事にすることが多いですが、日本のETFや自己投資についても記事にしております。不動産も好きでJ-REITが所有している物件の写真を撮りに行くことも。

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