GSBDとは
Goldman Sachs BDC, Inc(GSBD)
ゴールドマン・サックスBDC(Goldman Sachs BDC Inc)は、非分散クローズドエンド型の投資会社。米国で主に中堅企業の株式に投資する。
ゴールドマン・サックスBDCは、世界的に幅広く金融サービスを提供するゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの子会社で、高利回りの融資を手掛けるBDC(事業開発会社)。主に、米国内の信用格付けを持たない企業や年間利益は500万~7,500万ドルの中規模企業に投資する。平均投資額はおよそ1,000万~7,500万ドル。
BDCとは
Business Development Companies(ビジネス ディベロップメント カンパニーズ)の略で、日本語では事業開発会社と訳されます。新産業や有望な中堅企業等(中小企業から上場企業まで)の事業開発を金銭面及び経営面からサポートする会社で、その多くが米国の証券取引所に上場しています。その配当利回りが相対的に高いことや今後の米国の経済成長期待から、注目されている資産の一つです。
出所:https://www.smam-jp.com/market/report/keyword/usa/key170131us.html
基本情報(2020年7月7日時点)
上場:米国(日本のネット証券会社では、SBI証券、マネックス証券、楽天証券は投資不可能)
配当頻度:四半期(3月、6月、9月、12月)
最低投資金額:15.26ドル(1口)
配当利回り:11.18%
取引高:283,295口
チャート(2020年7月7日時点)
2015年に上場した比較的新しいBDCとなっております。株価については横ばい。コロナウィルスによる急落により、急落前と比べると20~30%程度下落していると思います。気長に株価の戻りを待ちたいところです。
GSBDの3つのメリット
高い配当利回り
GSBDの最大のメリット。高配当が見込めて、配当を重視する人には紹介できる商品の一つ。2020年7月7日時点の配当利回り11.18%と、非常に高い配当利回りは魅力的です。
通常とは異なるアセットクラスへの投資
通常の株式や債券といった、従来の伝統的資産とは異なるリスク・リターン特性を有している。そのため、ポートフォリオに組み込むことによりリスク分散効果があります。
世界トップクラスの投資銀行のBDC
ゴールドマンサックスは金融業界ではトップクラスの投資銀行となり、その傘下のBDCですと多少の経済後退も乗り越えてくれる期待感が強いです。
3つのデメリット
株価上昇が限定的
チャートを見ると、景気後退時に大きく下落しておりますが、それを除くと、一定の株価に収まる傾向があります。
配当が四半期ごと
多くの投資家にとっては大したデメリットではないかもしれませんが、個人的には毎月分配される商品が好きなので、四半期ごとだと、頻度が少なく感じてしまいます。
設立からあまり経っていない
2012年に設立された会社で、2015年頃に上場しているかと思います。BDC業界トップのAres Capital Corporation(ARCC)はリーマンショック前から上場しており、金融危機を実際に乗り越えておりますが、GSBDについては大きな金融危機を乗り越えた実績が無いです。
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個人的な感想
配当利回りが9%程度と高く、BDCは伝統的な資産とは異なる特性を持つため、ETFだけでなく個別企業についても投資しています。ARCCはBDCトップ企業ということで投資しましたが、GSBDについてはやはりゴールドマンサックス傘下ということで注目し、試しに投資し始めた感じです。Annual reportについてはこれから読み、ARCCやほかのBDCとの違いを記載していこうと思います。
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