最初はこの制度のために海外口座を開く人もいる配当を自動で再投資できるDRIP(Dividend Reinvestment Plan)の紹介をしたいと思います。
DRIP(Dividend Reinvestment Plan)とは
日本では配当再投資制度と呼ばれており、保有株式の配当金を現金で受け取らず自動的に再投資する仕組み(Dividend Reinvestment Plan、DRIP)。米国の株式発行企業によって提供されている制度で、配当金は税引き後、そのまま株式の買い増しに充当される。一般的に単位株の購入に足りない分は端株で買い足され、買付(売買)手数料はかからない。なお、日本では本制度は導入されていない。
野村證券 証券用語解説集
メリット
税引後の配当額で、配当の対象となったのと同じ株式・ETFを、端株でも買い増せる
毎月配当の10ドル程度の銘柄を1株だけ持っている場合、毎月の配当では1株買えませんが、端株を購入可能です。
設定や購入手数料は無料
DRIPの設定や購入時の手数料は無料となります。FIRSTRADEの場合、そもそも株式の売買手数料が無料となります。
銘柄ごとに配当を再投資するか選択可能(FIRSTRADEの場合)
配当があるだけでなく、株価の上昇も見込める銘柄だと、気が付くと結構なリターンとなっていたりします。
株価上昇が見込めない場合でも、配当で株を購入し、増えた株からも配当が生じるため、複利で資産が増えていきます。
デメリット
海外口座が必要
基本的に米国の制度のため、米国の証券口座を持っていることが前提となります。
税務上の優遇措置はないと思った方がいい
米国ではDRIPでは税制上の優遇措置があったりするようですが、日本の居住者は日本で納税する必要があります。
お勧めの証券会社
DRIPを活用するのに、個人的にお勧めな証券会社は2社。それぞれについての記事は別で記載予定です。
Firstrade
株やETFの取引コストが0ドル
個別銘柄ごとにDRIPを設定できる
Interactive Brokers
金利コストが低い
個別銘柄ごとDRIPを設定できず、一括設定
個人的な使い方
目標の配当に達している銘柄かどうかで、DRIPの設定を判断しております。
個人的にはFIRSTRADEとInteractive Brokersの2つの証券会社で、DRIPの設定を含めて使い分けております。
投資残高の積み上げの途中になっている銘柄は基本的にFIRSTRADEで管理し、目標額に到達した銘柄からInteractive Brokersに移転させたりしています。
銘柄 | 証券会社 | DRIP設定 |
目標の配当に達している銘柄 | Interactive Brokers、FIRSTRADE | 対象外 *1 |
目的の配当額に達していない銘柄 | FIRSTRADE | 対象 |
*1 対象外となっても、配当を引き出して消費することはせず、他の銘柄の取得に充てます。
個人的な感想
DRIPは最初に設定すればあとは勝手に証券会社が自動で配当を再投資してくれるので便利で、非常にお勧めです。1株にも満たない端株であったても投資できるので、少額の投資からDRIPを活用して複利での投資を行う事ができます。
私は以前は全ての銘柄を設定しておりましたが、積立が終わった銘柄についてはDRIPを卒業するようにしております。
株式投資が好きな方ですと、毎日株価のチェックを行い、配当が生じる日を把握していたりします。そうすると、投資残高がある程度の金額で毎月の配当が対象銘柄の最低投資金額を上回っている場合には、DRIPに近いことを自分でも行えるためDRIPの設定を必ずしもしなくていいかもしれません(配当で新しい株を買うだけの話ですが)。