iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)とは
配当水準が比較的高位の米国株式で構成されるモーニングスター配当フォーカス指数と同等の投資成果を目指す上場投資信託(ETF)です。米国に上場されておりますが、SBI証券など日本の証券会社でも購入できます。
モーニングスター配当フォーカス指数とは
モーニングスター配当フォーカス指数は、モーニングスター(Morningstar, Inc.)が算出・公表する、米国株式市場において、米国高配当株で構成される指数(配当込み)をいいます。これは、米国株式市場全体の約97%を占める「モーニングスター米国株式指数(Morningstar US Market Index)」の構成銘柄の中でも、財務の健全性が高く、かつ持続的に平均以上の配当を支払うことができると認められた「利回り上位75社の銘柄」で構成されています。
基本情報(2020年3月13日)
上場:米国(日本の証券会社から投資可能)
配当頻度:四半期(3ヶ月ごと、3月、6月、9月、12月)
配当利回り:3.79%
経費率:0.08%
モーニングスター配当フォーカス指数は、モーニングスター(Morningstar, Inc.)が算出・公表する、米国株式市場において、米国高配当株で構成される指数(配当込み)をいいます。これは、米国株式市場全体の約97%を占める「モーニングスター米国株式指数(Morningstar US Market Index)」の構成銘柄の中でも、財務の健全性が高く、かつ持続的に平均以上の配当を支払うことができると認められた「利回り上位75社の銘柄」で構成されています。
上場:米国(日本の証券会社から投資可能)
配当頻度:四半期(3ヶ月ごと、3月、6月、9月、12月)
配当利回り:3.79%
経費率:0.08%
チャート(2020年3月13日)
上場以来、株価上昇が続いておりましたが、コロナウィルスによる影響で株価が急落しております。過去ここまでの下落はなく、今後の株価の推移に注目したいです。
メリット
高配当が見込める
この商品最大のメリットは高い分配金利回り。2020年3月13日時点で3.79%あります。ここ数年は分配金利回りは3%超のイメージです。
財務健全性が高く、持続的な配当が支払える銘柄に絞って投資できる
財務の健全性が高く、かつ持続的に平均以上の配当を支払うことができると認められた「利回り上位75社の銘柄」に投資をすることができます。
信託報酬が非常に低く、長期保有できる
信託報酬は0.08%。高配当ETFは手数料が高い商品も多いのですが、HDVはコストが非常に低く、長期間保有できます。
HDVとよく比較するETFとしてVYMやSPYDがあります。VYMは0.06%、SPYDは0.07%とさらに低いのですが、もう誤差の範囲かと思います。
デメリット
他の高配当ETFと比べる分配金利回りが物足りない
HDVは75銘柄程度に投資をして配当利回りは3.79%ですが、同様のETFであるSPYDは80銘柄の投資で配当利回りは5%程度のため、物足りなさを感じます。
分散投資
HDVは75銘柄程度に投資をしておりますが、投資対象が75銘柄と知った際にはちょっと少く感じました。1銘柄で全体の9%程度の銘柄もあり、投資額が上位の銘柄の影響を強めに出そうです。
HDVとVYM及びSPYDの比較(2020年3月16日時点)
以下、HDVとVYMとSPYDの過去5年間の値動きを比較したチャートになります。
オレンジ色:HDV、青色:VYM、赤色:SPYD
5年間の価格推移をみると、HDV(▲8.29%)、VYM(▲2.29%)、SPYD(▲18.43%)となっております。直近、株価が下落しておりますが、SPYDの下落が大きく、次にHDVの下落幅が大きいことになります。HDVの下落もキツイですが、SPYDがここまで下落するとは想定しておりませんでした。
配当の違いを考慮しても、HDV(3.79%)はVYM(3.45%)よりも若干配当利回りが高いですが、SPYD(5.11%)とは1%以上の差があります。
-
VYM 海外ETF(高配当)の紹介〜米国の高配当株式への投資
高配当株式ETFの中でも、米国の高配当株式に投資するVYMについて記事にしております。 イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。 VYM(バンガード・米国高配当株式ETF ...
続きを見る
-
SPYD 海外ETF(高配当)の紹介~S&P500に含まれる高配当銘柄に絞った投資
株式ETFの中でも、S&P500の構成銘柄の内、高配当銘柄に絞って投資するSPYDについて記事にしております。 イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。 SPDR ...
続きを見る
個人的な感想
HDVは投資対象にするかの検討を何度か行ったことがありますが、まだ投資をするには至っておりません。パフォーマンスもコストも悪くないETFですが、VYMやSPYDと比べてインパクトが少し薄いです。個人的にはVYM>SPYD>HDVの投資優先度となっております。