米国では大麻について、
連邦政府では非合法、各州では合法化の流れ
という矛盾した状態で投資については少し複雑な環境となっております。
これまでは、各州での合法化についての話題が多かったのですが、2020年12月4日に米下院で動きがあり、大麻規制の権限を連邦政府から各州に移す法案が可決。
米国での大麻投資への期待が高まっており、米国ETFで大麻関連の投資できる銘柄を総資産からピックアップし記事にしております。
米国での法案成立
米国では大麻について、連邦政府では非合法、各州では合法化の流れという矛盾した状態でした。
2020年12月4日に米下院で動きがあり、大麻規制の権限を連邦政府から各州に移す法案が可決。
大麻投資への期待が高まりますが、上院で否決される可能性が高いのは残念な限りです。https://t.co/8LewtRuaw9— イーサン (@11investment) December 6, 2020
ただ、米国での法案については下院だけなく、上院でも法案を通過させなくてはならず、まだまだ連邦政府での合法化には至らなそうです。
連邦政府の立法府は、2 つの議院から成る連邦議会である。すなわち、連邦上院と連邦下院である。法案は、両院を通過しなければならない。その後で大統領に送付され、その署名により成立する。
出所:https://americancenterjapan.com/aboutusa/translations/3162/
米国ETFでの総資産トップ3(2020年12月11日時点)
米国ETFでの総資産トップ3を記載しております。全て日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)での取り扱いは無く、米国の証券会社などを通じて投資する必要があります。
Ticker | Name | Total Asset(百万ドル)_ |
MJ | ETFMG Alternative Harvest ETF | $993.03 |
MSOS | AdvisorShares Pure US Cannabis ETF | $145.24 |
YOLO | AdvisorShares Pure Cannabis ETF | $129.12 |
出所:ETF Database: The Original & Comprehensive Guide to ETFs (etfdb.com)
以下では当該3銘柄に絞って記事にしておりますが、それぞれ特徴がありますので、それぞれの投資目的に合う銘柄に投資するのがいいかと思います。
パッシブ型ETFとアクティブ型ETF
分類 | 内容 | 銘柄 |
パッシブ型 | ベンチマークにおける値動きと連動させるように運用を行う方法です。インデックスファンドはこちらに該当します。 | MJ |
アクティブ型 | ある一定のベンチマーク(日経平均株価やTOPIXなどの指数)を基にして、そのベンチマークよりも運用成績が上回ることを目標に運用を行うものです。 | MSOS, YOLO, |
ETFMG Alternative Harvest ETF(MJ)
MJは大麻関連で総資産が最大のETFとなります。正直、大麻ETFでどれにするか迷ったら、MJが最初の候補になるかと思います。
特徴としては、70%は医療用や娯楽用の大麻関連銘柄に投資しますが、非大麻関連銘柄も含んていることがポイントとなり(JTなど)、非大麻関連としてはタバコを想定して頂ければいいかと思います。
また、大麻を合法化したカナダの割合が高いのもポイントとなります。
-
大麻ETF(MJ)の紹介
個人的にかなり注目しているMJという大麻関連企業に着目した海外ETFを紹介したいと思います。 イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。 大麻ETF(MJ)とは MJを簡単 ...
続きを見る
AdvisorShares Pure US Cannabis ETF(MSOS)
MSOSは最近米国で上場したアクティブ型のETFとなります。
純資産の80%を、売上の少なくとも50%が大麻関連により構成されている銘柄や、デリバティブに投資をしております。
特徴としては、米国の大麻関連企業だけを投資対象としている点となります。
2020年9月1日にNYSE Arcaに上場したばかりですが、これまで米国の大麻関連企業に絞って投資できるETFが無かったと思く、米国に絞った投資をしたい場合候補になる銘柄かと思います。
AdvisorShares Pure Cannabis ETF(YOLO)
YOLOは大麻関連では初のアクティブ型のETFとなります。
純資産の80%を、売上の少なくとも50%が大麻関連により構成されている銘柄や、デリバティブに投資をしております。
特徴としては、MSOSは米国に絞っておりましたが、YOLOは米国の割合が高いですが、カナダの割合も高いことです。
2019年4月にNYSEに上場した、比較的新しいETFとなります。
-
アクティブ大麻ETF(YOLO)の紹介
個人的にかなり注目している海外の合法な大麻産業。 The ETFMG Alternative Harvest ETF(MJ)という銘柄が非常に有名ですが、新しい大麻ETF(YOLO)が2019年4月1 ...
続きを見る
個人的な感想
個人的には3銘柄とも投資をしておりますが、投資金額が一番大きいのはMJとなります。MSOSとYOLOは少しづつ買い進めておりますが、全額損してもポートフォリオ全体に全く影響しないレベルでしかないです。
MJに投資してから、一時期8、割近い含み損を計上しており、リスクは高いと思いますが、大麻産業の将来性については医療、娯楽、産業用ともに期待しており、継続して投資をしていきたいです。
ただ、リスクはかなり高い産業と思いますので、リスクを回避したい投資家にはあまり向かない商品と思います。