個人的に好きだったSDIVという高配当の海外ETFを紹介したいと思います。
好きだったというのは、もうすでに売却してしまっており、一株も持っていないためです。
グローバルX スーパーディビィデンド世界株式 ETF(SDIV)とは
SDIVを簡単に説明すると、世界で分配金利回りが高い100銘柄に投資する米国のETFで、Global Xという資産運用会社の商品になります。
世界中の株式に投資を行うことにより、地政学エクスポージャーや金利エクスポージャーの多様化が可能となります。
The Global X SuperDividend® ETF (SDIV) invests in 100 of the highest dividend yielding equity securities in the world. https://www.globalxfunds.com/funds/sdiv/
グローバルX スーパーディビィデンド世界株式 ETF(SDIV)のポイント
- 世界中の高配当株式100社に投資
- 配当利回りが高い
- トータルリターンは低い
- コストは高め
- 月次配当
- 長期的に株価は下落傾向
- 株価はコロナ前の水準を回復していない
基本情報(2021年7月15日)
上場:米国(日本のネット証券会社から投資可能)
配当頻度:月次
配当利回り:6.83%
経費率:0.59%
チャート(2021年7月15日)
コロナウィルスによる影響で急落しておりますが、2014年以降株価は下落傾向となっております。
運用実績(2021年6月30日時点)
過去のリターンとなります。設定来での累積リターンは20.25%ですので、昔から持っている投資家も損はしていない方が多いのかもしれません。ただ、平均リターンは1.85%と低いです。配当利回りは6~10%程度でしたが、株価は長期的に下落傾向ですので、トータルリターンは低くなっております。
グローバルX スーパーディビィデンド世界株式 ETF(SDIV)の業種別内訳(2021年6月30日時点)
不動産が43.8%と金融が11.3%と金融関連で半分を超える割合を占めております。不動産への投資について控えている方には合わないかもしれません。
グローバルX スーパーディビィデンド世界株式 ETF(SDIV)の業種別内訳(2021年6月30日時点)
米国の割合がトップで29.8%となっており、中国と香港で合計して28.4%となります。世界中に分散投資する際には米国の割合が非常に高いのですが、SDIVは中国香港の割合が高いのが特徴となっています。
グローバルX スーパーディビィデンド世界株式 ETF(SDIV)のメリット
高配当が見込める
過去12ヶ月間の分配金利回りは6.83%(2021年7月15日時点)。海外ETFで日本の証券会社で購入できる高配当ETFで人気の銘柄としてはVYMがありますが、分配金利回りは3%程度なので、SDIVはVYMの倍以上の分配金利回りとなります。個人的には分配金利回りが5%を超えると資産が増えることを実感できます。
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分配金利回りが高い100銘柄に投資している
分配金利回りが高い銘柄を分散して保有することができ、リスクを抑えつつ高い利回りを追求できます。米国だでなく、世界中に分散投資することが可能となります。
毎月分配型
配当を重視する投資家にとっては配当の頻度についても非常に気になってしまいますが、SDIVは毎月配当があります。毎月分配型の高配当株式ETFは少ないので魅力的に感じます。
グローバルX スーパーディビィデンド世界株式 ETF(SDIV)のデメリット
株価上昇は限定的
2014年以降株価は下落傾向となっております。過去の値動きを見ると株価上昇はあまり期待することはできませんので、高配当にだけ着目するとトータルリターンではマイナスになりかねないので注意が必要です。
コロナショック後の株価の戻りに時間がかかっている
コロナ後の急落から回復しておらず、時間がかかっている印象があります。将来的に同様のショックが起きた際のことを考えると、安心して持ちにくく感じます。
個人的な感想
以前は10,000ドル程度投資をしておりましたが、株価が下落傾向となった際に全株売却しております。株価が大幅に下落したタイミングで投資することは検討しておりますが、平常時には投資したいとは思わないです。
SDIVは配当利回り自体は高いのですが、株価が長期的に下落しており、トータルリターンは低くなっております。マイナスになっていないのはよかったです。
将来的に株価が大幅に上昇していく期待を持ちにくい銘柄ですので、高い配当利回りだけを見て投資するのは避けた方がいいです。