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LRET 海外ETN(高配当)の紹介

2019-11-08

LRETとは

UBS E-TRACS 2xLeveraged Long Wells Fargo Business Development Company ETN(BDCL)

ETRACS 2xレバレッジド・MSCI US REIT ETNは、UBSが米国で発行した上場投資証券(ETN)で、償還予定日または繰上償還日に、原指数であるMSCI US REIT Indexの運用実績の2倍(200%)に基づく分配金 の支払いがあります。

ETRACS Monthly Pay 2xLeveraged MSCI US REIT ETN is an exchange-traded note issued in the USA. The ETN will provide investors with a cash payment at the scheduled maturity or early redemption based on the 2x leveraged performance of the MSCI US REIT Index.

配当頻度:月次

ETNについてはあまり聞いたことが無い方もいるかと思いますので、以下で簡単な内容を記載しております。

ETNとは

「Exchange Traded Note」の略称で、「上場投資証券」または「指標連動証券」という。ETF(上場投資信託)と同様に、株価指数や商品価格など様々な指標に連動し、証券会社を通じて取引所での売買が出来る。裏付けとなる資産がないのが特徴であるため、資産の保有が困難な指標でも組成が可能となるメリットがある。一方で担保がないことから、信用リスクを投資家が被ることになるデメリットがある。

出所:https://www.nomura.co.jp/terms/english/e/etn.html

参考までにUBS Group AGの格付けを記載しておくと以下の通り。

2019年9月30日現在:S&P A-, Fitch A+ / UBS AG: S&P A+, Moody's Aa2, Fitch AA-

 

LRETのメリット

高い配当利回り

LRETの最大のメリット。高配当が見込めて、配当を重視する人には紹介できる商品の一つ。2019年11月5日時点の配当利回り6.93%と、高い配当利回りは魅力的です。米国REIT ETFの代表格であるVNQが大体年4%程度の利回りですので、その倍となるとかなり魅力的に感じます。

VNQ 海外ETF(高配当)の紹介〜米国不動産への投資

日本のREITもいいですが、ほとんどが国内不動産が投資対象。日本国内では地域的に多少分散していますが、多くが関東圏。分散投資を行うなら、日本国内だけでなく、日本国外も含め、世界中に分散投資した世界RE ...

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LRETのチャート等は以下の通り

 

デメリット

日本の証券会社では取り扱っていない事

こちらは最大のデメリットで、日本の証券会社で購入することが現状できません(2019年11月時点)。そのため、米国の証券会社で口座を開いて投資する必要があります。

リスクが見えにくい

一定の価格変化があった場合償還されるため、価格急落後の回復を待つことができず、強制的に損失を確定されられる可能性もあります。

投資する際には、ETNのリスクが開示されているため、投資家の自己責任でリスクを適切に把握する必要があります。日本で上場されているETNだと、リスクが日本語で書かれているためまだ把握しやすいですが、英語で書かれていて、詳細は目論見書に記載があるとハードルが上がります。

 

個人的な感想

配当利回りが高く、上場以来のパフォーマンスを見るとマイナス要素があまり無いように感じますが、株価が急落すると償還され回復を待つことができないため、永久保有することは前提にしにくいです。

日本で上場しているETNについては売買高も少なかったり、また、VIX関連のETNで一晩で価値の96%が消滅してETNが償還されるたこともあり、あまりいい印象がありません。

それでも、配当利回りの高さは魅力的で、かつ、参照しているインデックスもスタンダードなため、リサーチ程度に投資する予定です(2019年12月投資開始予定)。

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イーサン

金融機関に勤めながら投資ブログ書いています。 海外ETFが好きで記事にすることが多いですが、日本のETFや自己投資についても記事にしております。不動産も好きでJ-REITが所有している物件の写真を撮りに行くことも。

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