iシェアーズ 米国リート ETF(1659、USRT)とは
iシェアーズ 米国リート ETFは米国リートから構成される、FTSE Nareit Equity REITs インデックス(TTM 円建て)の動きに連動する投資成果を目指す上場投資信託(ETF)です。
1659は日本で上場されており、USRTは米国で上場しております。1659は米国で上場しているUSRTを日本で投資できるように組成している商品となっております。
銘柄 | 上場 | コスト | 投資先 |
1659(iシェアーズ 米国リート ETF) | 日本 | 税抜0.20% 以内 | USRT及びCash |
USRT(iShares Core U.S. REIT ETF) | 米国 | 0.08% | REIT 159銘柄 |
配当は四半期ごと(3ヵ月)にあります。
基本情報(2020年5月21日時点)
上場:1659は東証(日本の証券会社から投資可能)、USRTは米国(日本のネット証券会社ではSBI証券、)マネックス証券、楽天証券での取扱いはありません)
配当頻度:四半期(3月、6月、9月、12月)
配当利回り:1659(3.03%)、USRT(4.29%)
チャート(2020年5月21日時点)
株価急落後の戻りがあまりないです。
2つのメリット
コストが低く、長期間保有できる(1659、USRT共通)
信託報酬は1659は税抜0.2%以内、USRTは0.08%と、他の米国REIT ETFと比べても低いです。当サイトで紹介したIYRと比べると1659は半分、USRTは1/5程度。コストが低いため、長期的に保有しやすいです。
高い配当及び成長が見込める(1659、USRT共通)
配当利回りは、2020年5月21日時点で1659は3.03%、USRTは4.29%なっております。
特に米国不動産市場はリーマンショック後、上昇傾向で今後の成長も期待できます。ただ、コロナが今後どのように影響するのか注視する必要があります。
2つのデメリット
償還リスク(1659のみ)
東証に上場しておりますが、取引高が少なく、また、ETFの残高も大きくないです。そして一番気になるのは、目論見書にある以下の記載です。
設定日(2017年9月27日)から3年経過の日以降に受益権の口数が80万口を下回ることとなった場合、もしくは投資者のため有利であると認めるとき、またはやむを得ない事情が発生した場合等には、信託期間の途中でも信託を終了(繰上償還)させる場合があります。
2019年5月17日時点では1,084,151口ですので、80万口を上回っておりますが、大口の解約が生じた場合、下回る可能性があります。
配当が四半期ごと(1659、USRT共通)
多くの投資家にとっては大したデメリットではないかもしれませんが、個人的には毎月分配される商品が好きなので、四半期ごとだと、頻度が少なく感じてしまいます。
個人的な感想
私は信託報酬が低いETFが好きなのでVNQに投資してますが、USRT(1659)も低コストのためETFで魅力的な商品と感じております。ただ、VNQからUSRT(1659)に乗り換えるまでには至りません。
米国REIT ETFはVNQやRWRやIYRがありますが、USRT(1659)はこれらの銘柄に引けを取らない魅力があるかと思います。
東証に上場している銘柄に投資をする場合、1659一択。
日本のネット証券会社で投資できる海外ETFに投資する場合、IYRとRWRのどちらかになります。個人的にはRWRの方が好きです。
海外の証券会社から投資する場合、VNQ、USRT、IYR、RWRに投資できます。個人的には4銘柄の内、VNQがこれまで投資しているため継続投資しますが、これから投資する場合、USRTの方がコストが低いので選択するかもしれません。
USRTとVNQを比較すると、それぞれいいところがあるので悩ましいです。USRTの方がコストが0.04%低く、VNQはVNQIと合わせて投資するとグローバルに不動産市場に投資できる点がそれぞれのメリットとなります。