個人的にかなり注目している海外の合法な大麻産業。
The ETFMG Alternative Harvest ETF(MJ)という銘柄が非常に有名ですが、新しい大麻ETF(YOLO)が2019年4月17日にNYSE Arcaに上場しました。
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大麻ETF(MJ)の紹介
個人的にかなり注目しているMJという大麻関連企業に着目した海外ETFを紹介したいと思います。 イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。 大麻ETF(MJ)とは MJを簡単 ...
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アクティブ大麻ETF(YOLO)とは
AdvisorShares Pure Cannabis ETF(YOLO)を簡単に説明すると、初の大麻関連企業に投資する米国のアクティブETFです。2021年2月5日時点で約40銘柄の大麻関連企業に投資しているようです。
日本の証券会社では扱っていないため、海外の証券会社から投資する必要があります(2021年2月10日時点)。
基本情報(2021年2月10日)
上場:米国(日本のネット証券会社のSBI証券、マネックス証券、楽天証券から投資不可能)
配当頻度:四半期(3ヶ月ごと、3月、6月、9月、12月)
配当利回り:2.02%
経費率:0.75%
チャート(2021年2月10日)
2019年4月に上場後、1/3程度まで株価が下落しましたが、2021年に入ってから上昇傾向となっております。
2021年2月は株価が急騰しており、チャート上では過去最高値を更新しております。
国別構成比率(2020年12月31日時点)
MJはカナダの割合が高いですが、YOLOは米国の割合が最大となっております。
配当状況
2019年に2度配当がありましたが、約15ドルの株価に対してそれぞれ2%弱の高い配当となっておりました。
2020年については配当が大幅に減少。配当の度に1株あたり配当金は減少しております。
日付 | 一株あたり配当金 |
2020年12月31日 | 0.0373ドル |
2020年9月30日 | 0.0737ドル |
2020年6月30日 | 0.1075ドル |
2020年3月31日 | 0.1262ドル |
2019年12月31日 | 0.2655ドル |
2019年9月30日 | 0.27596ドル |
注目している理由
米国の一部の州では大麻使用が合法化されており、2018年6月19日にカナダは主要7カ国として初めて合法化されたためです。
カナダ議会は19日、全国で娯楽目的の大麻使用を認める法案を可決した。
大麻の合法化法案は19日、賛成52反対29の投票結果を得てカナダ議会上院を通過し、合法化に向けた最後のハードルを越えた。法案は大麻の栽培、流通、販売に関する規定。
早ければ9月にも、カナダ人は大麻の合法的購入と使用が可能になる。
同国は主要7カ国(G7)で初めて、娯楽目的の大麻使用を合法化する国となる。
カナダでの大麻所持は1923年に違法となったが、医療目的での大麻使用は2001年に合法化された。
2018年6月20日BBC
また、これまで、州単位で大麻を合法化する流れがありましたが、国としては非合法だった米国が、合法化に向けて動き出しています。
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2019/b8d83bbb6e70770a.html
メリット
産業の成長が見込める
大麻の合法化は北米で進み始めており、今後の需要拡大が見込まれます。
また、米国では連邦政府で非合法、各州では合法化という矛盾した状況でしたが、連邦政府でも合法化に向けた動きがあります。
米国では大麻について、連邦政府では非合法、各州では合法化の流れという矛盾した状態でした。
2020年12月4日に米下院で動きがあり、大麻規制の権限を連邦政府から各州に移す法案が可決。
大麻投資への期待が高まりますが、上院で否決される可能性が高いのは残念な限りです。https://t.co/8LewtRuaw9— イーサン (@11investment) December 6, 2020
米国のハリス副大統領が、選挙戦中に大麻の非犯罪化を約束していたりするので大麻産業成長に期待してしまいます。
初めてのアクティブ大麻ETF
大麻ETFとしては初めてのアクティブ型になります。大麻ETFとしてはMJがありますが、こちらはパッシブ型のETFとなります。
分類 | 内容 | 銘柄 |
パッシブ型 | ベンチマークにおける値動きと連動させるように運用を行う方法です。インデックスファンドはこちらに該当します。 | MJ |
アクティブ型 | ある一定のベンチマーク(日経平均株価やTOPIXなどの指数)を基にして、そのベンチマークよりも運用成績が上回ることを目標に運用を行うものです。 | YOLO、MSOS |
大麻ETF(MJ)より信託報酬が低い
なぜか海外のBloombergのでは同様の大麻ETFのMJよりも若干コストが低いことが、記事のトップになっていました。アクティブ型はコストが高い印象がありますので、コストが低いことはいいことですね。
3つのデメリット
リスクが高い
大麻の娯楽使用により事件が起きた場合、政治的リスクが高まります。大麻所有が違法となった場合、株価の大幅な下落が予想されます。これは、YOLOに限らず、全ての大麻関連企業やETFに当てはまります。
イメージ
日本人にとって大麻は薬物のイメージが強く、また、日本では娯楽使用は違法です。日本で違法な商品の関連企業への投資について、心理的な抵抗があったり、他人の目を気にされる方もいるのかもしれません。私の妻は医療用のハーブに関する資格を持っていて知識がありますが、それでも大麻の話はあまりイメージ的によくないようです。
日本の証券会社では購入できない
2021年2月11日時点では、日本の証券会社では扱っておらず、海外の証券会社で購入する必要があります。
個人的な感想
医療用大麻などに大きな可能性を感じておりますが、メイン投資にはなりにくく、現時点では投資額は20,000ドルまでと決めております。現状はMJに8,000ドル、MSOS(米国のみ)に10,000ドルに、YOLOに3,000ドル投資中です。
YOLOは上場後すぐに投資を開始しましたが、2019年と2020年での感覚としてはMJよりもYOLOの方がマシ。個人的にはアクティブ型が好きではなかったのですが、YOLOに投資してからはアクティブ型ETFも悪くないと感じ気に入っております。YOLOに投資をするとカナダ、米国、英国の大麻関連企業に分散投資することができるので、大麻関連企業への投資を検討している場合には投資先の候補になる銘柄化と思います。