BDC銘柄の内、TCPCについて記事にしております。私の妻が複数のBDC銘柄に投資をしており、TCPCはその一つになりそうです。
TCPCとは
BlackRock TCP Capital Corp. (TCPC)
ブラックロック・ティーシーピー・キャピタル(BlackRock TCP Capital Corp)(旧名:TCP Capital Corp.)は外部管理型・非分散型・クローズドエンド型の管理投資会社である。
【事業内容】同社の投資目的は元本保証に重点を置いて、当期利益および資本増価を通じて高い総収益を達成することである。同社は中間企業の債務と小企業に投資し、シニア・ローン、ジュニア・ローン、メザニン債務、債券などを含む。同社は中間企業の債務に対する民間交渉の投資に焦点を当てる。同社は優先株式や普通株式、ワラント、債務投資に関連するオプションなどを含むあらゆるレベルの資本構成で、あらゆる種類の投資を行う
中規模の企業向けのファイナンスを事業としており、BDCとして様々な種類への投資を行っており、2018年にブラックロックの完全子会社となっております。
ブラックロックはiShares(iシェアーズ)のブランド名で魅力的なETFを多数運用しておりますのでなじみがある方が多いかと思います。
また、BDCのETFであるBIZDにも組み入れられています(2020年5月1日時点)。
BDCとは
Business Development Companies(ビジネス ディベロップメント カンパニーズ)の略で、日本語では事業開発会社と訳されます。新産業や有望な中堅企業等(中小企業から上場企業まで)の事業開発を金銭面及び経営面からサポートする会社で、その多くが米国の証券取引所に上場しています。その配当利回りが相対的に高いことや今後の米国の経済成長期待から、注目されている資産の一つです。
出所:https://www.smam-jp.com/market/report/keyword/usa/key170131us.html
基本情報(2020年5月11日)
上場:米国(日本のネット証券会社では、SBI証券と楽天証券は投資不可能、マネックス証券は投資可能)
配当頻度:四半期(2月、5月、8月、11月)
最低投資金額:9ドル程度(1口)
配当利回り:17.31%
チャート(2020年5月11日時点)
BDC銘柄は株価は横ばいか下落している銘柄が多いです。TCPCは直近は急落していますが、その前は15ドル付近で横ばいとなっております。
TCPCのポートフォリオ
TCPCのポートフォリオは、93%は債券やローン、7%は株式から構成されております(2019年12月31日時点)。
また債券やローンの92%は変動金利となっており(2019年9月30日時点)、利回りは10.3%と高いです(2019年12月31日時点)。
ただ、最優先トランシェへの投資は75%程度で、個人的には思ったよりも低い。
TCPCの産業別ポートフォリオ(2019年12月31日時点)
金融サービスとインターネットソフトウェアやサービスの比率が高いのですが、かなり分散されている印象があります。
TCPCのメリット
高い配当利回り
最大のメリット。高配当が見込めて、配当を重視する人には紹介できる商品の一つ。2020年5月11日時点の配当利回り17.31%と、高い配当利回りは魅力的です。
通常とは異なるアセットクラスへの投資
通常の株式や債券といった、従来の伝統的資産とは異なるリスク・リターン特性を有している。そのため、ポートフォリオに組み込むことによりリスク分散効果があります。
日本のネット証券会社から投資できる(マネックス証券は投資可能)
特にSBI証券はBDC最大手のARCCの取り扱いが難しい旨のプレスリリースを出しており、BDCの取り扱いは難しいようです。TCPCは楽天証券では投資できませんが、マネックス証券では取り扱いがありますので、日本のネット証券会社から簡単に投資できます。BDCについてはマネックス証券が取り扱いが豊富に感じます。
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デメリット
株価上昇が限定的
チャートを見ると、一定の株価に収まる傾向があります。値上がりはあまり見込めません。
過去のチャートを見ると株価が上昇傾向なBDCに投資したい場合はMAINが向いているかもしれません。
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BDC銘柄の内、MAINについて記事にしております。MAINのIR資料を確認しているので、今後の記事のアップデートの際に、情報を追加していきます。 MAINとは Main Street Capital ...
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日本で購入できる証券会社が限定的(SBI証券、楽天証券は投資不可能)
ネット証券ではマネックス証券では購入可能ですが、SBI証券と楽天証券では購入できません(マネックス証券を利用の方にはデメリットではありません)。
配当が四半期ごと
多くの投資家にとっては大したデメリットではないかもしれませんが、個人的には毎月分配される商品が好きなので、四半期ごとだと、頻度が少なく感じてしまいます。
個人的な感想
配当利回りが高く、BDCは伝統的な資産とは異なる特性を持つため、ETFだけでなく個別企業についても投資しています。我が家では、株価が下落していくBDCには絶対に投資しないようにしており、横ばいか上昇傾向の銘柄に絞っています。その点ではTCPCは株価が横ばいのため投資対象となっております。ARCCやORCCだけでなく、さらに分散投資をするために投資していきたいと思います。
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