いい投資生活では個人的に好きな高配当ETFについて記事にすることが多く、その中でもREITや優先株式のETFはかなり好きな商品となります。
今回は優先株式ETFの中でもREITにフォーカスしたPFFR(InfraCap REIT Preferred ETF)について記事にしております。
PFFR(InfraCap REIT Preferred ETF)は
PFFR(InfraCap REIT Preferred ETF)は、Indxx REIT Preferred Stock Indexと同等の投資成果をあげることを目指す優先株式ETFで、米国で上場されております。
ファンドは、様々なタイプの不動産投資信託(REIT)が発行する優先株式となります。
PFFR(InfraCap REIT Preferred ETF)のポイント
- 優先株式のETF
- REITにフォーカスしている
- 月次配当
- 株価はコロナ前の水準を回復するところまで戻ってきている
- 銀行や保険会社の優先株式よりも一般的にレバレッジは低い
- 日本のネット証券会社3社では投資できない(2021年5月10日時点)
Indxx REIT Preferred Stock Indexとは
米国に上場している不動産投資信託が発行する流動性のある高利回り優先株式への分散エクスポージャーを提供するために設計された時価総額加重指数です。
The Indxx REIT Preferred Stock Index is a market cap weighted index designed to provide diversified exposure to high yielding liquid preferred securities issued by Real Estate Investment Trusts listed in the U.S.
優先株式とは
普通株式とは異なる条件や権利を付した種類株式のうち、普通株式に比べて、剰余金の配当を優先的に受ける、あるいは残余財産の分配を優先的に受ける、あるいは両方について優先的に受ける、という権利をもつ株式のこと。
簡単に説明すると、株式と債券の両方の性質を持ち、値上がりは限定的だけど、配当が高い商品。
基本情報(2021年5月10日)
上場:米国(日本のネット証券会社のSBI証券、マネックス証券、楽天証券で投資不可能)
最低投資価格:25ドル程度
配当頻度:月次
配当利回り:5.95%
経費率:0.45%
運用会社:Virtus Investment Partners, Inc.
Virtus Investment Partners, Inc.という、海外口座を保有している人だとたまに目にすることがあるかともいますが、日本ではあまり馴染みのない運用会社となります。
チャート(2021年5月10日)
2020年3月の下落は大きかったですが、もう少しでコロナ前の水準を回復しそうです。
運用実績(2021年3月31日時点)
上場からの年利でのリターンは5%を超えており、高配当ETFの中でも悪いない運用実績かと思います。
保有銘柄トップ10(2021年5月11日時点)
上位10銘柄での保有割合は20%程度となりますので、特定の銘柄に偏ることなく、分散されているかと思います。
PFFR(InfraCap REIT Preferred ETF)のメリット
安定的な高配当が見込め、価格変動が少ない
PFFR最大のメリット。安定的に高配当が見込めて、6%近い配当利回りは魅力的です。
REITの優先株式にフォーカスしたETF
他の銀行や保険会社の優先株式よりもREITの優先株式の方が利回りが高い傾向があります。そのため、REITの優先株式にフォーカスしたETFは更なる利回りを狙える可能性があるので魅力的です。
他の優先株式よりもレバレッジ要素は低い傾向がある
他の銀行の優先株式は自己資本規制のために発行されたりしますが、国際基準での自己資本比率は8%以上が求められています。
PFFRの投資先の一つであるMonmouth Real Estate Investment CorpのTotal Market Capitalizationは以下の通りで資本や優先株式の比率が高く、レバレッジ要素は銀行などと比べると低い傾向があります。
毎月配当
優先株式ETFでは当然のような状況ですが、PFFRも毎月配当があります。配当好きの私としては、毎月配当があると非常にうれしいです。
PFFR(InfraCap REIT Preferred ETF)のデメリット
日本の証券会社では取り扱っていない事
こちらは最大のデメリットで、日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)で購入することができません(2021年5月時点)。そのため、米国の証券会社で口座を開いて投資する必要があります。
値上がりは期待できない
債券と株式の中間的な性質を持っている表現されることもあります。値上がりには限度があります。
特定の業種の影響を受けやすい
REITの優先株式にフォーカスしているため、特定の業種のマイナス影響を受けやすいです。
個人的な感想
以前から優先株式が好きで、興味を持ったETFはとりあえず買うようにしておりました。PFFRはREITの優先株式にフォーカスしており、通常の優先株式ETFよりも配当利回りが高い傾向があります。
REITが好きで、REITの優先株式を探していた方にはぴったりの銘柄かと思います。私はREITが好きでしたので、PFFRは今後投資を増やしていく予定です。
日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)では取り扱いがなく、米国の証券会社から投資する事になるのが残念です。
ただ、米国の証券会社でも、FirstradeやInteractive Brokersなら日本人でも簡単に口座を開設できますので、興味がある方はリンクの紹介記事をご覧頂ければと思います。
-
Firstrade(ファーストレード証券)〜日本から口座開設できる米国ネット証券会社の紹介
いい投資生活のサイトでは、海外ETFの取り扱いが多い日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)でも投資することができない米国の銘柄について記事にする事があります。 米国の株式市場に、 ...
続きを見る
-
Interactive Brokers(インタラクティブ・ブローカーズ証券)〜日本から口座開設できる米国ネット証券会社の紹介
いい投資生活のサイトでは、海外ETFの取り扱いが多い日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)でも投資することができない米国の銘柄について記事にする事があります。 米国の株式市場に、 ...
続きを見る