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EMHY 新興国ハイイールド債券ETF(高配当)の紹介

EMHYとは

iShares Emerging Markets High Yield Bond ETF(EMHY)

Morningstar Emerging Markets High Yield Bond Indexの価格と利回りのパフォーマンスに、概ね連動する投資成果を上げることを目標とするETFです。新興国や新興国企業の米国ドル建てハイイールド債で、毎月分配があります。

名前や投資対象が似ているETF(HYEM)もありますが、HYEMとEMHYは異なる商品でタイプミスではありません。

EMHYのポイント

  • 新興国のハイイールド債券に分散投資できる
  • 毎月配当
  • 配当利回りが高い
  • 企業向けの割合は高くなく、政府機関債の割合が高い
  • 信託報酬は少し高め
  • 日本のネット証券会社3社では投資できない(2020年7月6日時点)

ハイイールド債券とは

格付けが低い分、利回り(=イールド)が高い投機的格付債券のこと。格付機関によって格付けされる債券の信用度において、S&PならBB格以下、ムーディーズならBa以下に格付けされている。デフォルト(債務不履行)や元本割れなどが発生するリスクが高い分、利回りは高く設定されている。

野村證券 証券用語解説集

 

基本情報(2020年7月6日)

上場:米国(日本の証券会社から投資可能)

配当頻度:月次

配当利回り:6.52%

経費率:0.50%

チャート(2020年7月6日)

ここ数年は新興国市場に勢いがなく米国に投資するのが一番という印象があります。EMHYについては、ここ数年下落傾向から横ばいとなっておりましたが、コロナウィルスによる影響で下落しております。テクノロジー関連銘柄についてはコロナウィルスによる下落前の水準を回復していたりしますが、EMHYについては回復しておりません。

 

EMHYの2つのメリット

毎月分配型で高配当が見込める

EMHYの最大のメリット。毎月の配当を重視する人には紹介できる商品の一つ。2020年7月6日時点の配当利回りは6.52%と非常に魅力的です。

通常とは異なるアセットクラスへの投資

先進国市場でのハイイールド債ETFや、新興国債券ETFはある程度ありますが、両者の性質を兼ね備えた新興国ハイイールド債はあまり見かけない印象があります。利回りも高いのなら、ポートフォリオに組み込みなくなります

 

EMHYの2つのデメリット

日本の証券会社では購入できない

2020年7月6日時点では、日本の証券会社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社確認済み)では扱っておらず、海外の証券会社で購入する必要があります。

リスクが高い

リスクとリターンは対応関係にあり、リターンが高いということは、もちろんリスクも高いです。特に、投資先は以下の国々のため、戦争や紛争、経済破綻、政治的な問題など、多くの懸念点が直ぐに思い浮かびます。また、格付けが低い銘柄が多いです。

 

対象 保有割合
Brazil 18.92
Turkey 12.17
Mexico 9.06
China 5.23
South Africa 4.14
Argentina 3.39
Oman 3.01
Egypt 2.94
Israel 2.77
Russian Federation 2.61
Ukraine 2.57
Dominican Republic 2.41
Hong Kong 2.4
Bahrain 2.31
Nigeria 1.54
Colombia 1.5
India 1.49
Ghana 1.31
Ecuador 1.16
Jamaica 1.12
Macau 1.12
Azerbaijan 1.09
Angola 1.07
Sri Lanka 1.07
Cash and/or Derivatives 0.84
Other 12.8

 

他の新興国債券ETFとの比較

格付別保有割合

新興国債券ETFのVWOBと格付別保有割合について比較してみました。1566については格付別情報が見当たらなかったため、比較しておりません。

格付 EMHY VWOB
AAA - 0.0
AA - 4.7
A - 19.6
BBB - 36.4
BB 47.98 39.3
B 37.52
CCC 4.83
CC 1.49
C 0.09
D 2.69
Not Rated 4.61
Cash and/or Derivatives 0.84

同じ新興国債券ETFといっても投資先の格付けは大きく異なります。

EMHYは新興国のハイイールド債ですので投資不適格銘柄であるBB以下がほとんどですが、VWOBは投資適格であるBBB以上が6割となっております。

 

利回り(年利)

上記で格付の比較を行いましたが、その結果は利回りにそのまま反映されております。

銘柄 EMHY VWOB 1566(参考)
分配利回り 6.52% 4.98% 5.54%
設定来リターン 2.5% 4.17% -

格付けの低い銘柄への投資が多いEMHYは利回りが高く、投資適格が多いVWOBは相対的に利回りが低くなっております。

格付けを見ると、明かにEMHYの方がリスクが高く、リターンも高いのかと思いましたが、設定来リターンとしては大きく差が出ていません。

もちろん、どのタイミングでETFの設定を行うかによって設定来リターンは異なってきますので、設定来リターンだけを見てどちらが優れているとは言えないですね。

 

コスト
銘柄 EMHY VWOB 1566(参考)
信託報酬 0.50% 0.25% 0.495%

EMHYはバンガードのETFであるVWOBよりはコストが高いですが、新興国のハイイールド債ETFはあまり見かけないので、0.50%の信託報酬は許容範囲の方が多い気がします。

 

個人的な感想

EMHYはVWOBや1566よりも分配金利回りが高く、非常に魅力的なETFとなります。気になるのは投資先の国の割合で、ブラジルとトルコとメキシコで約4割を占めていること。ブラジルはコロナによる今後の影響が気になりますし、トルコは周辺国での紛争が気になりますので、もう少し分散されていると投資しやすくなります。

個人的には3銘柄とも保有しておりますが、投資の優先度は以下のイメージです。

VWOB>>EMHY>>>>1566

EMHYは分配金利回りも高く、新興国債券ETFでは重視しています。ただ、子供や孫まで投資を続けたくなる銘柄か考えると、やはりVWOBの方を優先したいと考えております。

EMHYへの投資額はまだ大きくないので、急がず定期的に投資は続けていきたいです。

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イーサン

金融機関に勤めながら投資ブログ書いています。 海外ETFが好きで記事にすることが多いですが、日本のETFや自己投資についても記事にしております。不動産も好きでJ-REITが所有している物件の写真を撮りに行くことも。

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