Home 海外ETF

DIA 海外ETFの紹介〜ダウ工業株価指数に連動するETFへの投資

2020-02-27

世界で最も有名な株価指数であるダウ工業株価平均指数に連動するETFについて記事にしております。ダウに連動するETFはスタンダードすぎるのかあまり話題にならない気がします。

イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。

DIA(SPDRダウ工業株平均 ETF)とは

ダウジョーンズ工業株価平均SMの値動きと利回りに、連動する投資成果を上げることを目指す上場投資信(ETF)で、米国(NASDAQ)に上場されております。

ダウジョーンズ工業株価平均SM(DJIA)は、米国を代表する30の銘柄で構成され、100年以上の歴史を持つ最も古い米国株式市場の指数です。構成銘柄の株価を単純平均する手法で、1896年5月26日から算出されています。除数を修正することで、今日までその連続性を維持しています。現在、世界で最も有名な株式指数のうちの一つとして、幅広い世代の投資家から認知されています。

出所:STATE STREET GLOBAL ADVISORS HP

DIA(SPDRダウ工業株平均 ETF)のポイント

  • 世界一有名な米国の株価指数への投資
  • 株価は長期的に上昇傾向
  • 月次配当
  • 過去23年間のパフォーマンスは9%程度と高い水準を保っている
  • 日本のネット証券会社3社で投資可能(2021年8月時点)

基本情報(2021年8月16日)

上場:米国(日本の証券会社から投資可能)

配当頻度:月次

配当利回り:1.61%

経費率:0.16%

 

チャート(2021年8月16日)

上場してから23年以上経過していますが、株価は上昇が続いております。コロナウィルスにより株価が急落しておりますが、長期で見た場合の影響は限定的です。

運用実績(2021年7月31日時点)

1998年1月14日に上場してから2021年7月31日までの23年6ヶ月間の平均リターンは年利8.93%となっております。長期間高いリターンをあげているのは凄いの一言です。

業種別構成比率(2021年8月13日)

情報技術が約22%と最大で、金融、ヘルスケア、一般消費財・サービス、資本財・サービスの5業種はそれぞれ10%を超える割合となっており、ETFの8割超を占めております。1年前と比べると金融の割合が高まっています。

ファンド組入銘柄(2021年8月13日)

銘柄名 Ticker 業種 保有比率(%) 保有株数
Goldman Sachs Group Inc. GS 金融 7.613647 5744215.000
UnitedHealth Group Incorporated UNH ヘルスケア 7.593074 5744215.000
Home Depot Inc. HD 一般消費財・サービス 6.140887 5744215.000
Microsoft Corporation MSFT 情報技術 5.427861 5744215.000
salesforce.com inc. CRM 情報技術 4.662566 5744215.000
McDonald's Corporation MCD 一般消費財・サービス 4.426436 5744215.000
Boeing Company BA 資本財・サービス 4.345625 5744215.000
Visa Inc. Class A V 情報技術 4.312077 5744215.000
Honeywell International Inc. HON 資本財・サービス 4.295581 5744215.000
Amgen Inc. AMGN ヘルスケア 4.257029 5744215.000
Caterpillar Inc. CAT 資本財・サービス 4.051110 5744215.000
3M Company MMM 資本財・サービス 3.717672 5744215.000
Walt Disney Company DIS コミュニケーション・サービス 3.356247 5744215.000
Johnson & Johnson JNJ ヘルスケア 3.266725 5744215.000
NIKE Inc. Class B NKE 一般消費財・サービス 3.182207 5744215.000
American Express Company AXP 金融 3.078228 5744215.000
JPMorgan Chase & Co. JPM 金融 2.965167 5744215.000
Travelers Companies Inc. TRV 金融 2.897145 5744215.000
Walmart Inc. WMT 生活必需品 2.771480 5744215.000
Apple Inc. AAPL 情報技術 2.763510 5744215.000
Procter & Gamble Company PG 生活必需品 2.662311 5744215.000
International Business Machines Corporation IBM 情報技術 2.653785 5744215.000
Chevron Corporation CVX エネルギー 1.889789 5744215.000
Merck & Co. Inc. MRK ヘルスケア 1.421975 5744215.000
Dow Inc. DOW 素材 1.180469 5744215.000
Coca-Cola Company KO 生活必需品 1.060736 5744215.000
Cisco Systems Inc. CSCO 情報技術 1.046649 5744215.000
Verizon Communications Inc. VZ コミュニケーション・サービス 1.035529 5744215.000
Intel Corporation INTC 情報技術 0.991416 5744215.000
Walgreens Boots Alliance Inc WBA 生活必需品 0.913571 5744215.000
U.S. Dollar CASH_USD その他 0.019484 6038357.500

有名企業ばかりで、多くがNYSEに上場しておりますが、一部NASDAQ上場の銘柄となっております。

ダウジョーンズ工業株価平均SM(DJIA)は、米国を代表する30の銘柄で構成され、構成銘柄の株価を単純平均するため全銘柄が同じ株式数を保有しております。

DIAとVOO(S&P500)の比較(2021年8月16日基準)

以下、DIAとVOOの過去5年間の値動きを比較したチャートになります。

オレンジ色:DIA、青色:VOO

株価については、DIA(+92.11%)とVOO(+104.92%)との差額は▲12.81%とおり、配当については、DIAとVOOの配当は2%程度で同水準となっております。

データを取る時点によって異なりますが、2017年から2019年末まではDIAはVOOを上回るパフォーマンスとなっておりましたが、コロナウィルス後はVOOのパフォーマンスの方が高い状況です。

VOO 海外ETFの紹介〜米国のS&P500に連動する投資

海外投資の定番とも言えるS&P500に連動するETFのVOOについて記載しております。 イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。 VOO(バンガード®・S&amp ...

続きを見る

メリット

世界経済の指標

ニュースで米国の株価について言及するときは、必ずと言っていいほどダウジョーンズ工業株価平均を使っており、目にしない日は無い位の指標となっております。毎日自然と情報に触れることができるので、パフォーマンスの確認も簡単にできます。

優良企業30社で構成されている

厳選された優良企業30社で構成されており、大量の銘柄が含まれているETFより、非常に理解しやすいです。ETFの仕組みだけでなく、構成銘柄まで理解した上で投資をすると、自信をもって投資し続けることができます。

S&P500と同程度のリターンを期待できる

過去5年間の値動きを見ると、DIAはS&P500(VOO)のリターンを上回っております。2017年から2019年末の値動きを見ると、S&P500を上回っており、S&P500を上回るリターンを得られる可能性があります。

毎月配当がある

個人的にはちょっとうれしいのですが、配当利回りが2%程度だと四半期ごとの配当が多いのですが、DIAは毎月配当があります。

デメリット

構成銘柄30銘柄と少ない

ETFは分散投資できることがメリットの一つとなっておりますが、30銘柄だと直感的に少なく感じます。

ダウジョーンズ工業株価平均とよく比較されるインデックスとしてS&P500があります。S&P500は500銘柄含まれているため、ダウジョーンズ工業株価平均はS&P500の6%の銘柄数しか含まれていないことになります。

銘柄数が少ない場合、個別企業の影響を受けやすくなってしまいます。特に株価が大幅に下落するようなイベントがあった場合には、個別企業の影響は強く出るかと思います。

構成銘柄の平均株価の指標

30銘柄の株価を平均した指標となっているため、株価が高い銘柄の影響を受けやすいです(日経平均株価も同様の平均株価となっております)。

指標の計算方法が平均株価のため、ファンド組入銘柄の株式数を見ると、すべての銘柄が同数となっております。

コストが少し高め

これはデメリットと書くのは申し訳なく感じますが、経費率は0.16%のため、S&P500に連動するETFであるVOOの0.03%と比較すると少し高いです。

ただ、経費率0.16%は十分低い水準ですので、あくまで経費率が最低水準のETFであるVOOと比べた場合のデメリットとなります。

個人的な感想

これまではS&P500を重視しており、ジュニアNISAでVOOに投資をしておりました。DIAについては存在は知っておりましたが、銘柄数も少ないため、投資する気にはあまりなれませんでした。でも、今回記事を書いているうちに、投資するメリットも大きいと感じ始めております。

ETFに含まれるすべての個別銘柄について調べて理解することは可能ですので、人生を共にすることができるETFと感じ始めました。

まだ投資はしておりませんが、今後投資を検討していきたいと思います。

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

イーサン

金融機関に勤めながら投資ブログ書いています。 海外ETFが好きで記事にすることが多いですが、日本のETFや自己投資についても記事にしております。不動産も好きでJ-REITが所有している物件の写真を撮りに行くことも。

-Home, 海外ETF
-, , , , ,

© 2024 いい投資生活