高配当銘柄が好きで、さまざまな商品を探しておりましたが、今回は満期までの期間が短いハイイールド債ETFについて記事にしております。
2013年に上場しておりましたが、最近知った銘柄となります。
iShares 0-5 Year High Yield Corporate Bond ETF(SHYG)とは
iシェアーズ0-5年ハイ・イールド社債(iShares 0-5 Year High Yield Corporate Bond ETF)は、マークイットiBoxx USDリキッド・ハイイールド0-5インデックスの運用実績に連動する投資成果を目指す米国のETF(上場投資信託)。
iShares 0-5 Year High Yield Corporate Bond ETF(SHYG)のポイント
- 加重平均した満期までの期間は2年程度と短い
- HYGを補完するETF
- 月次配当
- 日本のネット証券会社3社では投資できない(2021年6月16日時点)
- 2013年10月17日に新規上場
ハイイールド債券とは
格付けが低い分、利回り(=イールド)が高い投機的格付債券のこと。格付機関によって格付けされる債券の信用度において、S&PならBB格以下、ムーディーズならBa以下に格付けされている。デフォルト(債務不履行)や元本割れなどが発生するリスクが高い分、利回りは高く設定されている。
野村證券 証券用語解説集https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ha/high_eield.html
ハイイールド債はジャンク債とも言われており、個別の債券だとリスクは高いのですが、SHYGは774銘柄(2021年3月9日)を組み入れているため分散効果が効いております。
基本情報
上場:米国(日本のネット証券会社では、SBI証券、マネックス証券、楽天証券は投資不可能)
配当頻度:月次
最低投資金額:46ドル(1口)
配当利回り:5.07%
経費率:0.30%
チャート(2021年6月16日)
株価については長期的に若干下落傾向ですが、配当も考慮するとトータルでのリターンはプラスになることが多いかと思います。
運用実績(2021年5月31日時点)
上場来でのリターンは税引前の年利で4%程度なので、ハイイールド債の中ではあまり高くないかも知れません。
iShares 0-5 Year High Yield Corporate Bond ETF(SHYG)のメリット
高配当が見込める
この商品最大のメリットは高い配当利回り。2021年6月16日時点で4.99%あります。
毎月配当
配当を重視する場合、その頻度も気になるポイントですので、毎月配当というのはそれだけで魅力的に感じます(元本の払戻以外を原資とする配当の場合)
個人的にはハイイールド債については毎月分配型以外のETFには投資したくないです。
経費率は低め
ハイイールド債だと0.4〜0.5%程度の経費率のETFが多い印象がありました。SHYGは0.3%と低めとなっております。
HYGの補完的なETF
HYGはSHYGと同様にiSharesのハイイールド債ETFとなっており、平均残存期間が比較的長めです。
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HYG 海外ETF(高配当)の紹介〜ハイイールド債券への投資
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SHYGは加重平均した満期までの期間は2年程度と短めのため、HYGとSHYGを持つと、満期についてより分散したポートフォリを構築できます。
コロナショックから株価も回復している
配当が高いETFについてはコロナショックで急落し、株価が戻ってこない銘柄も結構あります。ただ、iShares 0-5 Year High Yield Corporate Bond ETF(SHYG)についてはコロナショックから株価が回復しており、将来、同様のショックがあった場合でも、株価が戻ってくる期待を持てそうです。
iShares 0-5 Year High Yield Corporate Bond ETF(SHYG)のデメリット
値上がりに上限がある
ハイイールド債の場合、利回りが高く、債券価格は低いのですが、将来は国債などの債券全般と共通で、満期日には額面価額で償還されます。金利引き下げが行われ、一時的に額面金額より債券価額が高くなった場合があったとしても、満期には額面金額に収斂されますので、売却益を目的とした長期投資には向かないです。
株価は長期的に下落傾向
高配当銘柄では長期的に株価が大きく下落することがあります。SHYGについては大きく下落しておりませんが、長期的に下落傾向となります。
複利効果を得にくい
配当を重視した投資をすると必然的に生じるデメリットですが、配当すると税金が生じてしまいます。また、配当金を再投資に回せばいいのですが、配当を生まないモノの購入に当ててしまうと、お金がお金を産むという複利効果を得られなくなってしまいます。
個人的な感想
ハイイールド債は好きな商品の一つのため、定期的に投資を続けております。ハイイールド債は債務不履行リスクが比較的高い商品でもありますので、個人的には満期が長期よりも短期の銘柄が好きです。そのため、満期までの期間が短いSHYGは結構気になる銘柄の一つです。
ただ、2013年に上場していた商品ですが、私のリサーチが足りなかったのか最近になって存在を知りました。
利回りも悪くない水準で、経費率も低めですので、日本でもある程度の需要がありそうです。
日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)では取り扱いがなく、米国の証券会社から投資する事になるのが残念です。
ただ、米国の証券会社でも、FirstradeやInteractive Brokersなら日本人でも簡単に口座を開設できますので、興味がある方はリンクの紹介記事をご覧頂ければと思います。
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いい投資生活のサイトでは、海外ETFの取り扱いが多い日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)でも投資することができない米国の銘柄について記事にする事があります。 米国の株式市場に、 ...
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