個人的に海外口座での運用を重視しており、日本のNISA口座についてはあまり活用しておりませんでした。
今月から来月にかけて、海外に100万円程度送金し高配当銘柄(BDCなど)への投資を検討しておりましたが、楽天証券でBDCへの投資ができることを思い出し、NISA口座を通して投資すれば利回りが高まるかと考えておりました。
ちなみに、日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)の中では、楽天証券からのみ新規にBDCに投資することができます。マネックス証券がBDCの取り扱いを停止しましたが、楽天証券もすぐに停止するかと思いきや取り扱いが継続しておりました。この点は楽天の積極性に感動してしまいます。
個人的には、楽天アレルギーがあるため、楽天証券を活用することについてはかなり抵抗があったのですが、配当利回りの追及のため苦渋の選択となりました。
対象銘柄はリンク先で記事にしており、定期的にアップデートをかけております。
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日本のネット証券会社で投資できる高配当BDC
仕事で日本の金融機関で資産運用を担当している方と投資について話すことが多いのですが、少し驚いたのですがBDCについて知らない人が結構いる。。。 日本ではあまり聞くことが無いBDCについてですが、8%程 ...
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BDCとは
Business Development Companies(ビジネス ディベロップメント カンパニーズ)の略で、日本語では事業開発会社と訳されます。新産業や有望な中堅企業等(中小企業から上場企業まで)の事業開発を金銭面及び経営面からサポートする会社で、その多くが米国の証券取引所に上場しています。その配当利回りが相対的に高いことや今後の米国の経済成長期待から、注目されている資産の一つです。
出所:https://www.smam-jp.com/market/report/keyword/usa/key170131us.html
配当利回りが8%程度と非常に高いため、高配当好きの投資家に好まれている商品となります。
BDCなどの高配当銘柄をNISA口座で投資するメリット
税引後の配当利回りが高まる
BDCをNISA口座で投資するメリットとしては、定期的に高い利回りで配当が支払われますので、配当に対する日本での税金がかからない点があります(米国で10%の源泉徴収されますが、これは回避することができません)。
仮に配当利回りが8%程度でBDC最大手のARCCに一般NISAの年間上限である120万円を投資すると
120万円 × 8% × (1-0.1) = 8.64万円(7.2%)
となります。
仮にNISAでなく、海外口座で同額投資すると
120万円 × 8% × (1-0.20315) = 7.65万円(約6.4%)
となります。
配当金額はNISA口座8.64万円で、海外口座は7.65万円となり、約1万円の差となります。
同様の投資を一般NISAの全体での投資上限額である600万円まで行うと、海外口座よりも一般NISAで投資を行う方が、毎年のキャッシュフローを5万円程度増やすことができます。
BDCなどの高配当銘柄をNISA口座で投資するデメリット
トータルリターンは成長株に投資した方が大きい可能性がある
BDCの株価は必ずしも長期的に大幅に上昇するわけではありません。
BDCは高配当のため非常に気になる商品ですが、トータルリターンとしては、配当利回りが低いNASDAQ100など成長株に投資した方が高いのが通常となります。
NISA口座の移管元であるSBI証券でも手続き
SBI証券からのNISA口座移管については若干わかりにくいです。
カスタマーサービスセンターに連絡
以下のページで、カスタマーサービスセンターにチャットで連絡すると、NISA口座の移管について指示があります。
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私の場合、カスタマーサービスセンターからはお問い合わせフォームで資料依頼するように指示がありました。
お問い合わせフォームから資料依頼
この資料依頼及び金融商品取引業者等変更届出書をSBIに提出することにより、SBIから勘定廃止通知書を発行してもらえます。
勘定廃止通知書が楽天証券でのNISA口座開設に必要なため、直ぐに依頼しましょう。
金融商品取引業者等変更届出書郵送
金融商品取引業者等変更届出書が届いたら、「提出年月日」と「ご氏名」だけを記入して、直ぐにポストに投函
NISA口座の移管先である楽天証券での手続き
登録情報更新
楽天証券は数年前に口座開設してから、一切使用していなかったので、登録情報が非常に古い状態でした。資料請求のために更新が必要。
NISA資料請求
NISA口座申込(NISA口座を他社から変更する)を行うと、NISA口座申請書類の発送手続きが行われます。届いた書類に記載して楽天証券に送付すると楽天証券での手続き完了を待つだけとなります。ステータスは以下の画面で把握することはできます。
個人的な感想
日本のネット証券会社2社(SBI証券、マネックス証券)から投資可能なBDCについては少なくなってしまいましたが、楽天証券での取り扱いが継続しております。
もし、日本のネット証券会社からのBDCへの投資を希望する場合には、楽天証券を使って投資をしてみてはいかがでしょうか。ただ、SBI証券とマネックス証券で日本国内の取扱いについて、金融庁長官に対しての届出がなされていない事を理由に取り扱いしていないことを考えると、楽天証券についても新規取り扱いが突然終了する可能性があることは容易に想像できます。
そのため、私も急いで楽天証券へのNISA口座変更手続きを行なっております。理想としてはNISA口座での上限額600万円をBDCに投資したいのですが、突然、BDCの取り扱いがなくなるリスクを考えると、1年分(120万円)だけでも投資できればもう十分と割り切っております。