個人的には高配当ETFが好きですので、日々投資の検討をしております。今回はその中でQDIVというETFを紹介。
Global Xという資産運用会社の商品になります。以前は日本の証券会社から投資できませんでしたが、日本に参入し、ネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)から投資できるようになりました。
QDIVとは
グローバルX 高配当・優良・米国株 ETF(QDIV)
クオリティスコアと配当利回りの両面で、S&P 500のユニバースの上位200に入る米国株式に投資する上場投資信託(ETF)で、米国に上場されております。ただ、SBI証券など日本の証券会社でも購入できます。
少しわかりにくいですが、S&P500の構成銘柄の内、株主資本利益率、未払い費用、財務レバレッジなどのさまざまなクオリティ基準で上位200に入り、かつ、配当利回りが上位200に入る銘柄を投資対象とするETFとなります。
そのため、200銘柄含まれているわけではなく、実際には70銘柄程度で構成されています。
基本情報(2020年5月15日時点)
上場:米国(日本のネット証券会社のSBI証券、マネックス証券、楽天証券から投資可能)
配当頻度:月次
配当利回り:3.79%
経費率:0.20%
上場:米国(日本のネット証券会社のSBI証券、マネックス証券、楽天証券から投資可能)
配当頻度:月次
配当利回り:3.79%
経費率:0.20%
チャート(2020年5月15日時点)
株価急落前から20%以上下落しております。
QDIVの3つのメリット
高配当が見込める
この商品のメリットとして最初にあがるのは高い分配金利回り。2020年5月14日時点で3.79%あります。
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S&P500からクオリティと分配金利回りが高い銘柄に絞って投資している
S&P500の構成銘柄から、ただ分配金利回りが高い銘柄に分散投資するのではなく、株主資本利益率、未払い費用、財務レバレッジなどのさまざまなクオリティ基準を満たした銘柄に分散して投資することができます。
毎月分配型
経済的に独立しアーリーリタイア後の生活用の配当を目的とする場合、その頻度についても気になります。毎月配当はやはり魅力的です。
QDIVのデメリット
株価上昇は限定的
この2年間の株価の推移をみると上昇はあまり期待できないです。分配金目当てで売却益を狙わないのであればデメリットではないかもしれません。
下落局面での影響
コロナウィルスによる株価急落の影響は大きく、急落前と比較すると30%以上下落しております。また、5月15日時点でも20%以上下落したままとなっております。S&P500は回復傾向にある中でも、QDIVの戻りは弱く感じます。
QDIVとVOO(S&P500)の比較(2020年5月15日時点)
以下、QDIVとVOO(S&P500 ETF)の過去1年間の値動きを比較したチャートになります。
オレンジ色:QDIV、青色:VOO
1年間の価格推移をみると、QDIV(▲21.02%)はVOO(▲0.44%)よりも株価下落時に大きく下がる結果となっております(QDIVは2018年7月からのファンドとなりますので、1年間のチャートで比較しております)。
株価上昇については、QDIVはVOOよりも1年間で20.58%パフォーマンスが低いことになります。仮に配当の違いを考慮しても、配当利回り差は大きくても2%程度ですので、この差が埋まることはありません。
QDIVとSPYDの比較(2020年5月15日時点)
チャートでの比較
以下、QDIVとSPYD(S&P500高配当 ETF)の過去1年間の値動きを比較したチャートになります。
オレンジ色:QDIV、青色:SPYD
1年間の価格推移をみると、QDIV(▲21.02%)はSPYD(▲32.88%)よりも株価下落時に下落幅は小さい結果となっております(QDIVは2018年7月からのファンドとなりますので、1年間のチャートで比較しております)。
株価上昇については、QDIVはSPYDよりも1年間で11.86%パフォーマンスが高いことになります。仮に配当の違いを考慮しても、配当利回り差を3%と仮定しても、この差が埋まることはありません。
保有銘柄の違い
QDIVもSPYDも高配当銘柄を対象としている点では共通、保有銘柄数は70~80銘柄程度で近いです、クオリティ基準で差が生じております。保有銘柄について確認すると、共通して保有しているのは20銘柄程度となっており結構差があります(2020年5月15日時点)。
個人的な感想
個人的にはS&P500の構成銘柄の内、高配当銘柄に投資するETFだとSPYDに投資をしておりました。ただ、コロナウィルスによる株価急落の下落幅が大きく、SPYD以外でS&P500で高配当銘柄に投資するETFを探していた時にQDIVが検討対象に入ってきました。株価のパフォーマンスでいうとVOO>QDIV>SPYDの順となっており、配当利回りは反対でVOO<QDIV<SPYDとなっております。
QDIVはまだ投資対象にはなっていませんが、今後のSPYDよりも戻りが速いなどの特徴があれば投資対象になってくるかもしれません。