PSPとは
Invesco Global Listed Private Equity ETF(PSP)
上場しているプライベートエクイティ企業40~75社で構成される指数(the Red Rocks Global Listed Private Equity Index)と同等水準の投資成果を目指す米国の上場投資信託(ETF)です。
The Invesco Global Listed Private Equity ETF (Fund) is based on the Red Rocks Global Listed Private Equity Index (Index). The Fund will normally invest at least 90% of its total assets in securities, which may include American depository receipts and global depository receipts, that comprise the Index. The Index includes securities, ADRs and GDRs of 40 to 75 private equity companies, including business development companies (BDCs), master limited partnerships (MLPs) and other vehicles whose principal business is to invest in, lend capital to or provide services to privately held companies (collectively, listed private equity companies).
プライベートエクイティとは
プライベート・エクイティとは、広義には未上場企業の株式を意味し、未上場企業の株式の取得・引受を行う投資行為をプライベート・エクイティ投資と呼びます。上場企業に対しても、経営陣の賛同を経たTOBを通じて非上場化を果たすことによりプライベート・エクイティ投資を行う場合があります。広義の意味でのプライベート・エクイティ投資は、ベンチャー・キャピタル投資など、未上場企業の株式の取得・引受を行う投資行為を全て含みますが、通常は、立上げ期のベンチャー企業への小規模な投資をベンチャー・キャピタル投資と呼び、プライベート・エクイティ投資は成長・成熟期の企業に対し比較的大規模な資金を提供する、または株主に売却機会を提供する投資手法となります。プライベート・エクイティ投資を、過半数の株式の取得を通じて経営権を取得するケースが多いことからバイアウト投資と呼ぶ場合もあります。
プライベートエクイティに個人が直接投資をするのは難しく、また、投資評価を行うことも非常に難易度が高いと考えられます。
基本情報(2020年5月15日時点)
上場:米国(日本の証券会社から投資可能)
配当頻度:四半期(3ヶ月ごと、3月、6月、9月、12月)
配当利回り:10.22%
経費率:1.78%
高い手数料の内訳
手数料は1.78%となっており高く感じるかと思います。これは、ETFの直接コストだけでなく、間接コストも含んでいるため高くなっております。
間接コストは Acquired fund fees and expenses (よくAFFEsといいます)が該当し、ETFに含まれるファンドなので営業コストとなります。ETFのコストを考える時は、直接コストを想定していいかと思います。
ETFのAFFEsは1.14%、直接費等は0.64%となります。
チャート(2020年5月15日時点)
上場後が高値で、その後は10ドル前後で推移しております。
PSPの3つのメリット
高い配当利回り
PSPの最大のメリット。高配当が見込めて、配当を重視する人には紹介できる商品の一つ。2020年5月15日時点の配当利回り10.22%と、非常に高い配当利回りは魅力的です。未公開株式への投資は創業の早い段階から関与することになるため、伸びしろが大きく、上場株式から得られる平均的なリターンよりもよりも高いリターンが期待できる場合があります。
通常とは異なるアセットクラスへの投資
プライベートエクイティは通常の株式や債券といった、従来の伝統的資産とは異なるリスク・リターン特性を有している。そのため、ポートフォリオに組み込むことによりリスク分散効果があります。
簡単に投資できる
日本では主に機関投資家がプライベートエクイティファンド投資を行っております。個人投資家によるプライベートエクイティ投資は、一部の投資信託を通して行うが現実的で、その投資信託も数が限られているため、敷居がかなり高いです。そんなプライベートエクイティ投資を簡単に行える事は大きなメリットと思われます。直接、非公開企業に投資するわけではありませんが、近いリターンを目指せます。
3つのデメリット
利益を得られるタイミングが不透明
プライベートエクイティ投資では、利益を得られるタイミングが不透明なため、安定的に配当が得られる保証はありません。利益を得るまでに想定以上の時間がかかる場合があります。
不確実性が大きくリスクが高い
上場しているプライベートエクイティ企業が投資する先は、起業間もないベンチャー企業や経営不振の企業など、不確実性が大きくリスクも高いです。
個人的な感想
配当利回りが10%程度と高く、伝統的な資産とは異なる特性を持つため、継続的に投資して行きます。力を入れて投資していく予定はありませんが、他の銘柄に投資した際に余った資金を定期的に投資している状況です。今後しばらく同様の方法で投資を続ける予定です。