REIT好きで、さらに、医療用大麻の成長性も享受したい。医療用大麻関連施設にフォーカスしたIIPRというREITについて記事にしております。
IIPR(イノベイティブ・インダストリアル・プロパティーズ)とは
イノベイティブ・インダストリアル・プロパティーズ(Innovative Industrial Properties, Inc.)
規制対象医療用大麻業界のテナントへ賃貸する工業施設の取得、売却、建設、開発、および運用に注力するREITで、米国で事業を展開しております。
IIPR(イノベイティブ・インダストリアル・プロパティーズ)のポイント
- 大麻業界を対象とする米国REIT
- コロナ前の株価を回復
- 四半期配当
- 過去のパフォーマンスも悪くない
- 日本のネット証券会社3社で投資不可能(2021年5月時点)
基本情報(2021年5月7日)
上場:米国(日本のネット証券会社のSBI証券、マネックス証券、楽天証券で投資不可能)
配当頻度:四半期(3月、6月、9月、12月)
配当利回り:3.05%
チャート(2021年5月7日)
コロナショックで株価が下落する曲面もありましたが、既に回復しております。ただ、2021年2月頃に、Redditで大麻関連について話題になった際の株価よりも低い水準にあります。
ポートフォリオ(2021年2月26日時点)
投資先の所在地
IIPRのポートフォリオは米国のみで、州でライセンスを取得している医療用大麻の栽培者へのリースとなっております。
州ごとの割合
イロノイ州、カリフォルニア州とペンシルバニア州がトップ3ですが、特定の州に多く偏っている印象はなく、ある程度分散されております。
IIPR(イノベイティブ・インダストリアル・プロパティーズ)のメリット
産業の成長が見込める
大麻の合法化は北米で進み始めており、今後の需要拡大が見込まれております。
また、米国では連邦政府で非合法、各州では合法化という矛盾した状況でしたが、連邦政府でも合法化に向けた動きがあります。
米国での大麻の販売は2020年の201億ドルから2025年には410億ドルを超え、今後5年間で市場規模の倍増が見込まれております。
U.S. regulated cannabis sales grew to an estimated $20.1 billion in 2020, an increase of 52% over 2019’s total of $13.2 billion, and is
expected to grow to over $41.0 billion by 2025
比較的高い配当利回り
株価上昇が見込まれておりますが、実は配当利回りも3.05%と高い水準となっております。成長も配当も狙えるのは魅力的です。
今後の配当増加も見込める
過去の四半期ごとの配当金がの推移となります。コロナ後に減配となるREITも多かったですが、IIPRはむしろ増配を続けています。今後の配当についても期待してしまいます。
コロナショックを乗り越え
コロナショックからも回復しており、将来的に同様のショックが起きた際も、回復する可能性を信じて投資を継続することができます。
IIPR(イノベイティブ・インダストリアル・プロパティーズ)のデメリット
リスクが高い
大麻関連は政策により大きく影響を受けることになりますので、仮に大麻規制が強化された場合に株価は大きく下落するリスクがあります。リスクを取れない方には向かない銘柄と思います。
日本の証券会社では取り扱っていない事
こちらは最大のデメリットで、日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)で購入することができません(2021年5月時点)。そのため、米国の証券会社で口座を開いて投資する必要があります。
配当が四半期ごと
多くの投資家にとっては大したデメリットではないかもしれませんが、個人的には毎月分配される商品が好きなので、四半期ごとだと、頻度が少なく感じてしまいます。
個人的な感想
医療用大麻関連銘柄の成長性と、REITの配当利回りが好きな方には合う銘柄かと思います。医療用大麻関連に特化したREITというのも珍しく、かつ、株価の成長と高めの配当の両取りができそうなので注目しておりました。
まだ投資しておりませんが、そろそろ試しに買ってみようかと思っておりました。
日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)では取り扱いがなく、米国の証券会社から投資する事になるのが残念です。
ただ、米国の証券会社でも、FirstradeやInteractive Brokersなら日本人でも簡単に口座を開設できますので、興味がある方はリンクの紹介記事をご覧頂ければと思います。
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