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FXは資産運用として活用できるか

2020-05-23

投資をしている方でしたら、FXでの失敗はかなりの確率で通る道かと思います。

私は今の金融機関に勤め始める際に口座解約が必須だったため、現在は保有しておりません。以前保有して取引を行っていた際の経験や、妻の取引などをもとに記載しております。

今回記事にするきっかけはロイターのFXでの人気通貨のニュースとなります。

 

FX(Foreign eXchange)とは

一定の金額(証拠金)を担保として取引会社に差し入れて行う外国為替証拠金取引のことです。

FX|商品・サービス|野村證券
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野村證券のFXのページ。野村證券ならではの幅広い商品・サービスラインアップをご紹介。国内株式、外国株式、投資信託、債券、FX、ファンドラップ、預金、ローン、保険、NISA、iDeCoなどをお取り扱いし ...

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取引のメリット(外貨預金との比較)

取引のメリットについて、投機の度合いが低いものから順に記載しております。

為替手数料が安い

外貨預金では円から外貨に換金する際に、ドルだと4銭~1円程度かかりますが、FXだと0.2銭程度の為替コストで済みます。

スワップポイントによる利益の追求

外貨預金同様にFXで取引している外貨について金利が付きます。外貨普通預金と比較すると高いことが多いです。

またレバレッジを1倍にすると、FXも外貨預金も実質的に同じですので、低いコストで高い金利を得る可能性があります。

為替のヘッジ取引に利用できる

個人的には一番のポイントかと思っています。外貨ベースで投資している資産について、地政学リスクの変動により為替が大きく動くことが多いです。海外口座で資産を保有している場合に、円買い・ドル売りの取引をすることにより、円換算額での為替リスクを減らすことができます。

円安局面でも円高局面でも利益追求ができる

証拠金取引のため、売りから入ることもできます。

レバレッジを効かせた取引を行うことができる

外為どっとコムでは最大25倍までのレバレッジをかけれるので、ドル円でいうと約4円賭けている方向に動くと倍になります。数日で4円動くこともありますし、一定の状況では非常に有効な取引になります。

 

取引のデメリット

結局FXはギャンブルになるケースが多い

これはよく聞く話と思います。最初は低レバレッジで取引をしていた方も、少し勝ち始めるとどんどん高レバレッジに移行する傾向があります(私もそうでした)。

高レバレッジの取引になると、FXに限らずギャンブル性は増します。

レバレッジを1倍にすれば外貨預金と同じですが、特に価格変動が大きくないタイミングだと、レバレッジを上げれば、その分金利も2倍、3倍になるため、自制心を保つのが難しくなります。

高金利通貨の誘惑

日本の金利は実質0ですし、頼りの米ドルもどんどん金利が低下しております。金利が高い通貨といえば、メキシコペソやトルコリラなどで、金利が高いのですが、通貨が下落する傾向にあるため、トータルで利益になるかわかりません。また、新興国通貨の基準金利が下がると、資金の引き上げが起きたりしますので、通貨の下落が大きくなり、金利以上の損失を出すことがあります。

為替ヘッジ時の資金拘束

日本のネット証券会社で海外ETFを保有していて、為替リスクをヘッジする場合、別途FXのための証拠金を取引業者に預けて取引する必要があります。

この場合、レバレッジを25倍にすると、追加資金を頻繁に入れないといけなくなるし、気が付くとロスカットされていて、ヘッジされていないなどの問題も生じます。

そのためレバレッジ下げて取引することになりますので、そのための資金拘束は結構気になります。

値動きが気になって仕事が手につかなくなる

これはよくある話かと思いますが、高いレバレッジで取引をすると急落によるロスカットが気になり、頻繁に価格をチェックするようになります。

スマートフォンで確認する分にはいいと思うのですが、次第に会社PCで常にチェックしている人もいたりするので、業務に支障をきたす方が結構いたりします。

家庭でのトラブル

米国の雇用統計発表時は価格変動が大きく、低レバレッジで取引されている方にとっても気になるイベントかと思います。

雇用統計発表時に高いレバレッジを持っていて、そんな中、夫婦で外食をすることがありました。これは我が家だけなのかもしれませんが、食事中、価格のチェックばかりしていて、妻が激怒。話しながら頻繁に価格をチェックするのは相手にいい印象を与えないようです。

 

個人的な感想

FXは資産運用としてありどうかというと、人と条件によってはありかと思います。個人的には外貨預金の代わり程度に思っている人で、レバレッジも1倍~1.5倍程度で、価格チェックや損益の確認をほとんど行わないような方だと投機ではなく、資産運用となり得るかと思います。

メキシコペソやトルコリラなどの高金利通貨についても同様で、レバレッジをかけずに投資をすると、価格は下落する傾向がありますが、高金利でのスワップポイントが付きますので、ロスカットに触れることもないです。ただ、トータルリターンがあまり高くない傾向があったと思います。

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イーサン

金融機関に勤めながら投資ブログ書いています。 海外ETFが好きで記事にすることが多いですが、日本のETFや自己投資についても記事にしております。不動産も好きでJ-REITが所有している物件の写真を撮りに行くことも。

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