個人的に高配当で好きなBDC銘柄の内、長期的には株価が上昇しているGBDCについて記事にしております。
GBDC(ゴラブ・キャピタルBDC)とは
GBDC(GOLUB CAPITAL BDC, INC)
ゴラブ・キャピタルBDC(Golub Capital BDC, Inc)は、外部で管理され、非多角化クローズドエンドの管理投資会社である。
【事業内容】主に、プライベートエクイティ投資家が後援する米国の中間市場企業へのシニア担保ローン及びOne stop loansに投資する。多様化・複合サービス、ヘルスケア、教育・保育、小売店、エレクトロニクス、飲料、食品、タバコ、レジャー、娯楽、映画、建物・不動産、航空宇宙・防衛、保険等を含む複数の産業に投資する。
投資アドバイザーであるGC Advisors LLCによって投資活動を管理される。
GBDCは米国のミドルサイズの事業者に対するシニア担保ローンやOne stop loansなどに投資しております。One stop loansの割合が高いのが特徴かもしれません。 配当好きの方でしたらかなりの確率で興味を持ってしまうBDCのETFについて記事を記載しております。 イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。 BIZDとは VanEck ... 続きを見る
BDCのETFであるBIZDにも組み入れられています(2021年5月28日時点)。
BIZD 海外ETF(高配当)の紹介〜高配当なBDCへの投資
GBDC(ゴラブ・キャピタルBDC)のポイント
- BDC
- 配当利回りが高い
- 四半期配当
- 株価はコロナ前の水準はまだ回復していない
- 株価は長期的に上昇傾向
- 2010年に上場した
- 日本のネット証券会社から投資できない(2021年6月2日時点)
BDCとは
Business Development Companies(ビジネス ディベロップメント カンパニーズ)の略で、日本語では事業開発会社と訳されます。新産業や有望な中堅企業等(中小企業から上場企業まで)の事業開発を金銭面及び経営面からサポートする会社で、その多くが米国の証券取引所に上場しています。その配当利回りが相対的に高いことや今後の米国の経済成長期待から、注目されている資産の一つです。
出所:https://www.smam-jp.com/market/report/keyword/usa/key170131us.html
基本情報(2021年6月1日)
上場:米国(日本のネット証券会社では、SBI証券とマネックス証券と楽天証券は投資不可能)
配当頻度:四半期(3月、6月、9月、12月)
最低投資金額:16ドル程度(1口)
配当利回り:7.27%
チャート(2021年6月1日時点)
BDC銘柄は株価は横ばいか下落している銘柄が多い印象があります。GBDCについては、コロナショックによる急落前までは緩やかに上昇しておりました。
ただ、コロナショックから回復している銘柄が多い中、GBDCについては、まだコロナ前の株価を回復できておりません。
投資先セクター構成割合
投資先としてはソフトウェアとITで30%程度、ヘルスケアサービスプロバイダーが13.8%と高めとなっております。
商品別構成割合
日本ではあまり聞かないOne stop loansの割合が82.2%と非常に高く、続いてシニア担保ローンが15.2%となっております。ほぼ債券で構成されていますが、株式への投資割合が2%程度あります。
GBDCの特徴としては、One stop loansの割合が非常に高いことですが、One stop loansとは、伝統的なシニア債と伝統的なジュニア債の特徴を融合させたシングル・ローンのことです。
GBDC(ゴラブ・キャピタルBDC)配当状況
2020年のコロナショック後に減配がありましたが、その後は一定の配当を維持しております。
2021年
2021年8月までの配当についてアナウンスがありましたが、9月以降については未定となっております。
そのため、2021年配当合計額は1月から8月分となります。
Ex-Dividend Date | Pay Date | Amount | Frequency |
3/4/2021 | 3/30/2021 | 0.29 | Quarterly |
Total dividends paid in 2021 | 0.29 |
2020年
Ex-Dividend Date | Pay Date | Amount | Frequency |
12/30/2020 | 1/21/2021 | 0.29 | Quarterly |
9/29/2020 | 10/22/2020 | 0.29 | Quarterly |
6/29/2020 | 7/23/2020 | 0.29 | Quarterly |
3/30/2020 | 4/23/2020 | 0.33 | Quarterly |
Total dividends paid in 2020 | 1.20 |
GBDC(ゴラブ・キャピタルBDC)のメリット
高い配当利回り
最大のメリット。高配当が見込めて、配当を重視する人には紹介できる商品の一つ。2021年6月1日時点の配当利回り7.27%と、高い配当利回りは魅力的です。
通常とは異なるアセットクラスへの投資
通常の株式や債券といった、従来の伝統的資産とは異なるリスク・リターン特性を有している。そのため、ポートフォリオに組み込むことに分散効果があります。
GBDCはOne stop loansへの投資割合が高いのが特徴となります。
株価は横ばいか上昇傾向
高配当銘柄では株価の上昇がほとんど無く、下落傾向となることが多いのですが、GBDCについては横ばいか緩やかに上昇傾向となっております。
GBDC(ゴラブ・キャピタルBDC)のデメリット
日本の証券会社では取り扱っていない事
こちらは最大のデメリットで、日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)で購入することができません(2021年5月時点)。そのため、米国の証券会社で口座を開いて投資する必要があります。
コロナショック後の株価の戻りに時間がかかっている
コロナ後の急落からARCCなど他のBDCがコロナ前の株価を回復している中、GBDCはまだ回復しておりません。あと少しで回復という水準まで戻ってきておりますが、時間がかかっている印象があります。
個人的な感想
配当利回りが高く、BDCは伝統的な資産とは異なる特性を持つため、ETFだけでなく個別企業についても投資しています。
個人的にはGDBCはOne stop loansの割合が高く、あまり聞いたことがないローンでしたので興味を持ちました。また、株価が長期的に下落する銘柄には投資しないようにしておりますが、株価はまだコロナ前の水準を回復していませんが、長期的に上昇しているBDCのため、今後の株価の戻りと配当を見ながら投資していきたいです。
高配当銘柄では配当利回りが高い代わりに、株価は長期的に下落しているケースがよくありますので、高い配当利回りだけでなく、株価も考慮して投資した方がいいです。