Home 海外ETF

PFFA 海外ETF(高配当)の紹介〜優先株式への投資

2021-05-28

いい投資生活では個人的に好きな高配当ETFについて記事にすることが多く、その中でも優先株式のETFはかなり好きな商品となります。

今回は優先株式ETFでも配当利回りが高めのPFFA(Virtus InfraCap U.S. Preferred Stock ETF)について記事にしております。

イーサンです。投稿頻度は多くありませんがTwitterもやっています。

PFFA(Virtus InfraCap U.S. Preferred Stock ETF)は

S&P U.S. Preferred Stock Indexと同等の投資成果をあげることを目指す優先株式ETFで、米国で上場されております。
PFFAは、時価総額が1億ドルを超える米国企業が発行した優先株式に投資を行い、レバレッジを活用し、オプションオーバーレイ戦略を実施することにより、配当収入と、株価上昇による利益を上げることを目的としています。

 

PFFA(Virtus InfraCap U.S. Preferred Stock ETF)のポイント

  • 優先株式のETF
  • 配当利回りが高い
  • コストが高い
  • 月次配当
  • 株価はコロナ前の水準を回復するところまで戻ってきている
  • 2018年に上場した比較的新しいETF
  • 日本のネット証券会社3社では投資できない(2021年5月27日時点)

優先株式とは

普通株式とは異なる条件や権利を付した種類株式のうち、普通株式に比べて、剰余金の配当を優先的に受ける、あるいは残余財産の分配を優先的に受ける、あるいは両方について優先的に受ける、という権利をもつ株式のこと。

野村證券 証券用語解説集

https://www.nomura.co.jp/terms/japan/yu/yuusenkb.html

簡単に説明すると、株式と債券の両方の性質を持ち、値上がりは限定的だけど、配当が高い商品。

 

基本情報(2021年5月27日)

上場:米国(日本のネット証券会社のSBI証券、マネックス証券、楽天証券で投資不可能

最低投資価格:25ドル程度

配当頻度:月次

配当利回り:7.60%

経費率:2.47%

運用会社:Virtus Investment Partners, Inc.


Virtus Investment Partners, Inc.という、海外口座を保有している人だとたまに目にすることがあるかともいますが、日本ではあまり馴染みのない運用会社となります。
2018年に上場した比較的新しいETFとなります。
手数料が1.47%と高いのも特徴なります。

 

高い手数料の内訳

手数料は1.47%となっており高く感じるかと思います。これは、ETFの直接コストだけでなく、間接コストも含んでいるため高くなっております。

間接コストは Acquired fund fees and expenses (よくAFFEsといいます)が該当し、ETFに含まれるファンドの営業コストとなります。ETFのコストを考える時は、直接コストを想定していいかと思います。

ETFの直接コストは0.80%、間接コストは0.67%となります。

 

チャート(2021年5月27日)


2020年3月の下落は大きかったですが、もう少しでコロナ前の水準を回復しそうです。

 

運用実績(2021年4月30日時点)

上場からの年利でのリターンは8%を超えており、優先株式ETFの中でも高い運用実績かと思います。

 

保有銘柄トップ10(2021年5月27日時点)

上位10銘柄での保有割合は35%程度となりますので、特定の銘柄に偏ることなく、分散されているかと思います。

 

PFFA(Virtus InfraCap U.S. Preferred Stock ETF)のメリット

高い配当利回りが見込め

PFFA最大のメリット。高配当が見込めて、8%近い配当利回りは魅力的です。

優先株式にフォーカスしたETF

他の銀行や保険会社の優先株式よりもREITの優先株式の方が利回りが高い傾向があります。そのため、REITの優先株式にフォーカスしたETFは更なる利回りを狙える可能性があるので魅力的です。

他の優先株式よりもレバレッジ要素は高い

優先株式ETFのとしては珍しく、20~30%程度のレバレッジがかかっています。他の優先株式ETFと比べてリスクをとり高いリターンを得られる可能性があります。

毎月配当

優先株式ETFでは当然のような状況ですが、PFFRも毎月配当があります。配当好きの私としては、毎月配当があると非常にうれしいです。

 

PFFA(Virtus InfraCap U.S. Preferred Stock ETF)のデメリット

日本の証券会社では取り扱っていない事

こちらは最大のデメリットで、日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)で購入することができません(2021年5月時点)。そのため、米国の証券会社で口座を開いて投資する必要があります。

信託報酬が高い

ETFのトータルでの経費率は1.47%で、そのうち、信託報酬は0.8%となっております。優先株式ETFとしては信託報酬が高めとなっております。レベレッジ要素の報酬も含んでいると考えると許容できる方も多いかと思います。

コロナショック後の株価の戻りに時間がかかっている

コロナ後の急落からPFFやPFFDなど他の優先株式ETFがコロナ前の株価を回復している中、PFFAはまだ回復しておりません。あと少しで回復という水準まで戻ってきておりますが、時間がかかっている印象があります。

 

個人的な感想

以前から優先株式が好きで、興味を持ったETFはとりあえず買うようにしておりました。PFFAは20~30%程度のレバレッジがかかっている点が、他の優先株式ETFと異なり配当利回りが高い傾向があります。

PFFやPFFDだと5%程度の配当利回りなので、さらに優先株式ETFで高い配当利回りを求める方にあうETFかと思います。私は結構好きなETFです。

 

日本のネット証券会社3社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)では取り扱いがなく、米国の証券会社から投資する事になるのが残念です。

ただ、米国の証券会社でも、FirstradeやInteractive Brokersなら日本人でも簡単に口座を開設できますので、興味がある方はリンクの紹介記事をご覧頂ければと思います。

Firstrade(ファーストレード証券)〜日本から口座開設できる米国ネット証券会社の紹介

いい投資生活のサイトでは、海外ETFの取り扱いが多い日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)でも投資することができない米国の銘柄について記事にする事があります。 米国の株式市場に、 ...

続きを見る

Interactive Brokers(インタラクティブ・ブローカーズ証券)〜日本から口座開設できる米国ネット証券会社の紹介

いい投資生活のサイトでは、海外ETFの取り扱いが多い日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)でも投資することができない米国の銘柄について記事にする事があります。 米国の株式市場に、 ...

続きを見る

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

イーサン

金融機関に勤めながら投資ブログ書いています。 海外ETFが好きで記事にすることが多いですが、日本のETFや自己投資についても記事にしております。不動産も好きでJ-REITが所有している物件の写真を撮りに行くことも。

-Home, 海外ETF
-, , , , , , ,

© 2024 いい投資生活