投資信託を中心に信託報酬の引き下げが続いており、参照する指標によってはETFよりも投資信託の方が信託報酬が低くなっておりました。
信託報酬の引き下げを積極的に行っている三菱UFJ国際投信のETFについて今回記事にしております。
MAXIS米国株式(S&P 500)上場投信とは
S&P500指数のパフォーマンスへの連動を目指す上場投資信託(ETF)で、東証に上場されておりますので、SBI証券など日本の証券会社で購入できます。大型株を中心に構成されております。
S&P 500とは
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスLLCが公表している株価指数で、米国の 代表的な株価指数の1つです。市場規模、流動性、業種等を勘案して選ばれたニューヨーク証券 取引所等に上場および登録されている500銘柄を時価総額で加重平均し指数化したものです。
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https://japanese.spindices.com/indices/equity/sp-500
MAXIS 低コスト海外株ETF
三菱UFJ国際投信のMAXISシリーズでは低コストの海外株ETFが設定されております。今後、銘柄が増えていくことに期待したいです。
基本情報(2020年5月1日)
上場:東証(日本のネット証券会社などから投資可能)
決算頻度:年2回(6月/12月の各8日)
配当利回り:NA(2020年1月9日に上場したばかりのため実績なし)
経費率:0.0858%以内
最低売買価格:8,780円
チャート(2020年5月1日)
2020年1月に上場したばかりのため、上場時からはコロナウィルスによる影響で急落しております。
メリット
世界の株式投資の指標に連動
NYダウ工業株30種とS&P500は世界の株式投資の指標となっております。世界経済を米国が牽引している状況ですので、ドル建てで米国経済の成長を享受することができます。
著名投資家のウォーレン・バフェット氏も「自分の死後は資産の90%をS&P500ETFに、残りは米国債に投資せよ。」と妻に伝えたといわれております。
信託報酬が非常に低く、長期保有できる
信託報酬は0.0858%以内。VOOなどの海外ETFよりは信託報酬が高いですが、許容可能な水準と思います。信託報酬は十分に低いと思っております。長期保有に向いております。
継続投資し易い
最低売買価格が9,000円を下回るため、毎月10,000円や20,000円を投資資金を準備している方でも投資し易いです。VOOなど海外ETFだと30,000円程度。
デメリット
優先株式など、他の高配当ETFと比べる分配金利回りが物足りない
株式で分配金だけでなく、売却益も狙うなら悪くないですが、PFFなどと比べると分配金利回りが半分程度だったりするので物足りなさを感じます。
規模が小さい
2020年1月に上場したばかりのため、ETFの規模がまだ小さいです。1日の売買高が2020年5月1日は4,576口となっており、売買が少ないです。
個人的な感想
高配当を重視する場合には対象にはなりにくい銘柄ですが、高配当銘柄は株価上昇は限定的であることが多く、また、配当以上に下落することもあります。
S&P500に連動するETFは全体的に2%程度の配当を出しつつ、株価も上昇しており、結果的に高配当銘柄よりパフォーマンスが高いことが多いです。高配当や成長銘柄といった投資テーマをお持ちでない方には投資対象になる銘柄と思います。
個人的には海外ETFのVOOに投資をしておりますが、信託報酬の水準及び最低売買価格を考えると、MAXIS米国株式(S&P500)上場投信 (2558)にシフトしてもいいかと思い始めました。現時点では規模及び取引高で不安がありますが、今後の状況をウォッチしていきたいです。