ETF投資家にとって株価下落は絶好のチャンス。特にETF投資家にとって、株価下落はそこまで心配する必要はありません。
とはいっても株価下落は弱気にもありますし、狼狽売りしてしまうこともあります。
私もこれまでに何度も株価の大幅な下落を経験し、信用取引で追証がかかることもありました。そんな経験から株価下落した場合を想定した投資を心掛けるようになりましたので、今回記事にまとめてみました。
ETF投資家が株価下落を心配する必要が低い理由
ETFは複数の銘柄を保有しているため、個別銘柄が破綻したとしても影響は限定的
個別銘柄に投資していると、最悪、破綻した場合には、その影響を大きく受けてしまいます。
しかし、ETFの場合、複数の銘柄が含まれているため、個別銘柄の影響が限定的です。
時間はかかっても過去のバブル崩壊後の最高値を更新している
ITバブル崩壊でNASDAQ指数は大幅に下落しました。その後も株価は低空飛行でしたが、20年近く経って振り替えると、バブル後最高値を更新していたりします。
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QQQ 海外ETFの紹介
コロナウィルスの影響で下落している銘柄が多い中、QQQはいち早く株価下落前の水準を回復。そんなQQQの魅力を記事にまとめております。 QQQ(インベスコQQQトラスト・シリーズ1)とは インベスコQQ ...
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また、リーマンショックでは不動産関連が総崩れで、配当利回り50%を超える水準までREITが売り込まれるほどでした。VNQなどの米国不動産ETFはリーマンショック前の高値を上回っております。
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VNQ 海外ETF(高配当)の紹介〜米国不動産への投資
日本のREITもいいですが、ほとんどが国内不動産が投資対象。日本国内では地域的に多少分散していますが、多くが関東圏。分散投資を行うなら、日本国内だけでなく、日本国外も含め、世界中に分散投資した世界RE ...
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ただ、不動産関連ETFだからと言ってすべての銘柄がリーマンショック前の最高値を更新しているわけではなく、銘柄選びは慎重に行う必要はあります。モーゲージ系REITは株が下落したまま戻ってきてない銘柄(REM)もあります。
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REM 海外ETF(高配当)の紹介
REMとは iShares Mortgage Real Estate ETF(REM) iシェアーズ・モーゲージ不動産ETF(iShares Mortgage Real Estate ETF)は、FT ...
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時間はかかってもトータルリターンはプラスになっている銘柄が多い
バブル中に組成されたETFでその後の崩壊を経験していても、トータルではプラスのリターンになっている銘柄も多い。組成時のタイミングおよび組成時からのトータルリターンを確認することをお勧めします。
株価が下落している時にこそ考えたいこと
安心して持っていられる銘柄か
結局はこの事に尽きるかと思います。株価が大幅に下落しても、過去実績として復活した経験がある銘柄だと、将来的に戻ってくる可能性があるため安心して持ち続けることができます。株価が下落して慌てて売ってしまうような銘柄ならそもそも買う必要はないです。
投資する際に、永久保有できる銘柄かどうかを常に問い続けて銘柄選定すると、株価下落時に慌てて売ってしまうこともほとんどなくなります。
投資資金をどのタイミングで投下するかルールを明確化する
株価下落時によく聞く話は、追加買い増ししたいけど、投資資金の準備がない。
株価下落時にも毎月の給料などから一定額の投資をドルコスト平均法として行っていくか、投資資金を事前に積み立てておき下落時にまとめて投資するか、その両方を実施するかといった、資金投下のルールを決めておくと後悔することがかなり減ります。
まだ資金投下のルールを持っていない方は、株価が大幅に下落のタイミングに検討してみてはいかがでしょうか。一度ルールを決めても自分に合うルールになるまで何度も試行錯誤して見直していけばいいかと思います。
私の資金投下のルールはシンプルで、毎月一定額投資をする。株価が大幅に下落する都度、毎月一定額投資をする金額とほぼ同額を追加で投資する。
過去を振り返ってでしか株価の底がどの水準か知ることはできないので、大きく下落した場合はその都度少しづつ投資を積み増すようにしています。
個人的な感想
株価の大幅下落はAmazonのバーゲンセールと同じ。欲しかった商品を買うチャンス。
株価下落時に行うことは非常にシンプル。持ち続けたいと思っている銘柄を買い増すこと。特に子供や孫まで受け継ぎたいと考えている銘柄は必ず追加投資するようにしております。