最近、ニュースでも宇宙関連産業についての目にする機会が増えましたが、そんな宇宙関連産業に、破壊的イノベーションに注目するキャシーウッド氏率いるARK社がETFを設定しております。宇宙関連+ARK社ETFということで、興味を持つ方も多いと思いますので、今回記事にしております。
個人的には、上場してすぐに少額の投資を開始し、数年間は投資資金を少しづつ入れて行こうと思います。
ARK Space Exploration&Innovation ETF(ARKX)とは
ARK Space Exploration&Innovation ETFは、米国で設立されたアクティブ型の上場投資信託(ETF)であり、ファンドの投資テーマである宇宙探査とイノベーション関連企業の国内および海外の株式に投資をおこないます。
ARK Space Exploration&Innovation ETF(ARKX)のポイント
- 宇宙関連企業への投資
- キャシー・ウッド氏のARK Investment Management LLCのETF
- 2021年3月30日に上場したばかり
- 日本のネット証券会社から投資できない(2021年7月6日時点)
基本情報(2021年7月6日)
上場:米国(日本の証券会社から投資不可能)
配当頻度:年度
配当利回り:ー%
経費率:0.75%
チャート(2021年7月6日)
2021年3月30日に20ドル程度で上場し、その後は19ドルから21ドルの範囲で値動きする印象があります。
業種別構成比率(2021年3月31日)
業種 | 比率 |
Industrials(工業) | 47.1% |
Information Technology(情報技術) | 22.2% |
Consumer Discretionary(一般消費税・サービス) | 13.4% |
Communication Services(通信サービス) | 9.6% |
Not Classified | 7.6% |
主に4つの業種に絞られており、Industrials(工業)が約50%と最大です。
技術別構成比率(2021年3月31日)
技術 | 比率 |
Aerospace Beneficiaries | 40.3% |
Orbital Aerospace | 28.7% |
Enabling Technology | 25.2% |
Suborbital Aerospace | 5.8% |
技術別の構成割合としては宇宙関連、地球周回軌道、基礎技術、軌道に乗らない弾道飛行となっております。
ファンド組入上位銘柄(2021年7月6日)
company | ticker | market value($) | weight(%) |
TRIMBLE INC | TRMB | 59559640.1 | 9.53 |
THE 3D PRINTING ETF | PRNT | 43111053.7 | 6.9 |
KRATOS DEFENSE & SECURITY | KTOS | 39797028.5 | 6.37 |
IRIDIUM COMMUNICATIONS INC | IRDM | 35709931.3 | 5.71 |
L3HARRIS TECHNOLOGIES INC | LHX | 33007287 | 5.28 |
JD LOGISTICS INC | 2618 | 28338620.7 | 4.53 |
LOCKHEED MARTIN CORP | LMT | 26586419.6 | 4.25 |
THALES SA | HO | 24973153.1 | 3.99 |
KOMATSU LTD | 6301 | 22660430.4 | 3.62 |
AMAZON.COM INC | AMZN | 20932462.8 | 3.35 |
保有上位10銘柄となりますが、ロジスティック系や3Dプリントなど様々な種類の企業が含まれています。ちなみに、保有比率9位は日本のコマツとなっております。
ARK Space Exploration&Innovation ETF(ARKX)のメリット
成長が見込める
ニュースやSNSでも宇宙旅行などのニュースが定期的にあり、今後の成長が見込める産業の一つかと思います。株価上昇によるキャピタルゲインを狙えます。
キャシーウッド氏率いるARK社への期待感
ARK社は破壊的イノベーションに着目した運用会社で、ARK Innovation ETF(ARKK)の成功が有名です。ARK社の特徴とは以下の通りとなっております。
- 既存の業種でなく、未来の世界を変える「破壊的イノベーション」に着目。
- イノベーションを理解する専門家を金融以外からも採用。
- イノベーションを実現する企業や、大企業の中での取り組みを発掘。
- イノベーションがつくる未来の市場規模から逆算して、今の企業の株価を見る。
出所:日興アセットHP
既存の投資と異なる戦略
短期というよりも超長期的な投資期間となり、従来の価値/成長戦略を補完するものになる可能性があります。
出所:日興アセットHP
アクティブファンドの中ではコストは低くめ
ARKXは通常のインデックスファンドではなく、アクティブファンドとなります。アクティブファンドだと信託報酬が高くなる傾向がありますが、信託報酬は0.75%となります。
新しいテーマへの投資としては許容できる投資家が多いかと思います。
ARK Space Exploration&Innovation ETF(ARKX)のデメリット
日本の証券会社では取り扱っていない事
こちらは最大のデメリットで、日本のネット証券会社(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)で購入することができません(2021年7月時点)。そのため、米国の証券会社で口座を開いて投資する必要があります。
投資期間は長期
宇宙関連産業は盛り上がりを見せていますが、成果をあげるのは短期というよりも長い目で見る必要があります。
成長企業への投資のため配当が少ない
成長率が高い企業の場合、高い収益率の投資案件が存在するため、配当に回すより内部留保して投資に回した方が投資家にとってはリターンが高まります。そのため配当利回りが低い傾向があるので、配当メインの投資家にはあまり向かないです。
個人的な感想
宇宙関連産業はニュースで触れることが増えており気になっておりましたが、ARK社がETFにするということで内容と確認する前に、とりあえず投資してみたくなります。
ただ、短期的に成果が出る投資とは思えず、超長期的な成長を期待して投資して行こうと思います。
個人的には、最初に大きい金額を投資すると、短期的な成果を求めてしまい、待つ事ができなくなってしまいます。そのため、ARKXについても同様に少額の追加投資を長期的に行なって行く予定です。