AGGとは
iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)
iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETFは、米国投資適格債券市場全般を表す指数と同等水準の投資成果を目指す米国籍のETFです。
主な構成は、米国の信用力が高い政府機関や政府関連機関が保証する債券となりますが、投資適格債券市場全体へ分散投資を行えます。
基本情報(2020年5月1日時点)
配当頻度:月次
平均残存期間:7.9年
配当利回り:2.59%
経費率:0.04%
配当頻度:月次
平均残存期間:7.9年
配当利回り:2.59%
経費率:0.04%
チャート(2020年5月1日時点)
金利低下の影響を受け、株価は上昇傾向です。
AGGの投資先構成比率(業種)
政府機関や政府保証が付いたモーゲージ債の割合が高く、全体の7割弱を占めており、4業種では9割を超えております。
AGGの投資先構成比率(信用格付)
7割以上がAAAとなっており、非常にリスクが低い投資先から構成されております。
メリット
信用力が高く、安定したインカム・ゲインを得ることができる
債券の中でも、投資適格先(BBB以上)への投資を分散して行うことができます。
安定的な配当が見込める
2020年5月1日時点で分配金利回りは2.59%となっております。米国債の金利が低下している中で、デフォルトリスクが低く抑えた上で、米国債よりも高い配当利回りを狙えます。
コストが圧倒的に低く、長期間保有できる
Management Feeが0.04%と非常に低く、長期的に保有しやすいです。
リセッションが起きた場合の株価下落が大きく無かった
リーマンショック以前に設定されたETFで、当時の価格変動についても知ることができますが、下落幅は小さく影響はあまりありませんでした。政府関連機関がモーゲージ債の保証をしており、関連機関が破綻する可能性がささやかれましたが、実際にはそのような事態には至らず、価格も戻っていきました。
直近のコロナウィルスによる影響としては、3月中旬に株価が急落しましたが、FRBの量的緩和政策の拡大以降は株価は戻ってきました。5月1日時点では、コロナウィルスによる下落前と同程度の水準となっております。
デメリット
分配金利回りの低下
世界的に金利が下がっており、マイナス金利の国も増えております。米国も金利がさらに下がっていけば、インカム・ゲインは減少していくことになります。
株価変動リスク
債券は安全資産と考えることが多いですが、チャートを見ると価格は思った以上に変動します。
個人的な感想
信用力が高い債券で安定的な配当を得ることを目的としている方に、向いている商品かと思います。ただ、デメリットでも記載しましたが、今後、米国の金利がさらに下がり、利上げをしなくなると、インカム・ゲインは減っていくことになります。
債券投資全般に言えることかもしれませんが、金利が上昇しているタイミングで投資をして、そのまま永久保有するか、金利が下落するタイミングで手放していくのがいいかと思います。
今後の金利の動きを見ながら投資機会を探したいです。