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教育資金の準備(学資保険とジュニアNISA)

2020-07-19

教育資金を貯めるのは大変ですよね。公立・私立によって学費に大きな違いがありますが、どちらにしても大きなお金が必要であることに変わりはありません。

子供に満足な教育を受けさせるために多くのお父さんお母さんは、計画的に学費の準備をしていることでしょう。

学費の準備というと、一般的に学資保険がすぐに思いつくと思います。

しかし、学費を貯める金融商品には、学資保険の他に、ジュニアNISAというものがあることをご存知でしょうか。

そこで、今回は学資保険とジュニアNISAについてわかりやすく説明します。

学資保険とジュニアNISAについて

学資保険とジュニアNISAの概要について簡単に説明しています。

学資保険とは

学資保険とは、その名の通り学費を貯める保険商品のことをいいます。

学資保険は、学費を貯めるための最もポピュラーな商品といって良いでしょう。

一般的な学資保険は、子供が18歳になったときにまとまった金額を受け取ることができます。

中には、15歳になった時や20歳・22歳になったときにお金を受け取れるものもあります。

ご家庭のライフプランに合わせて選択するのが良いでしょう。

ジュニアNISAとは

ジュニアNISAとは、2016年に教育費を貯めるために創設された金融商品です。

みなさんは、NISAをご存知でしょうか?NISAとは、通常、利益に対して20.315%の税金がかかるところを非課税で投資信託や株式の運用することができる仕組みのことをいいます。

ジュニアNISAは、NISAの子供バージョンです。

年間80万円まで、利益を非課税にして投資信託や株式で運用できる仕組みのことをいいます。

ここまでのところで、学資保険とジュニアNISAの概要についてご理解いただけたでしょうか。

次の章では、それぞれのメリットデメリットについてわかりやすく説明します。

最後まで読んで頂ければ、学資保険とジュニアNISAの理解がより深まると思います。

学資保険のメリット

学費を貯めるために学資保険は一般的な商品ではありますが、まずは、学資保険のメリットについて説明します。

学資保険の主なメリットは2つです。

預貯金よりも利率が高い
親権者(契約者)に万が一のことがあったとき保険料が免除される

それぞれのメリットについてわかりやすく説明していきます。

預貯金よりも利率が高い

学資保険は、一般的に預貯金よりも利率が高い商品が多いです。

学費は、多額になることが一般的なので、少しの利率の差でも金額が大きくなることによって大きな差になります。

預貯金よりも利率が高いことが学資保険の大きなメリットといえるでしょう。

親権者(契約者)に万が一のことがあったとき保険料が免除される

一般的な学資保険は、契約期間中に、保険料の払い手である契約者に万が一のことがあったとき保険料が免除されます。

生計を維持している親権者に万が一のことがあったときに保険料が免除されることが大きなメリットでしょう。

ただし、契約者に万が一のことがあったときに保険料が免除されるので契約者は生計を維持しているお父さんもしくはお母さんがなるようにしましょう。

学資保険のデメリットは2つ

学資保険の主なデメリットは2つです。

以前よりも利率が良い学資保険が少ない
途中で解約をすると元本が割れてしまう可能性がある

学資保険のそれぞれのデメリットについてわかりやすく説明していきます。

以前よりも利率が良い学資保険が少ない

現在、発売されている学資保険の利率は非常に低いです。

預貯金の金利は、学資保険以上に低いですが、学資保険も以前に比べるとかなり利率が低くなってしまっています。

5-6年ほど前であれば、最終的に戻ってくるお金が支払った保険料の120%程度になるものもありましたが、今は110%程度になるものを見つけることも難しいでしょう。

現在の大手都市銀行の普通預金の金利は、0.001%です。

さすがにこの金利よりは学資保険の利率は高いものが多いですが、以前に比べると学資保険の利率に関するメリットは薄れたといって良いでしょう。

途中で解約をすると元本が割れてしまう可能性がある

学資保険の多くは、契約してから一定期間経過しないと、途中で解約した場合、元本が割れてしまいます。

そもそも学資保険は、子供の学費を貯めるためにあるので、途中解約を想定していません。

しかし、いつ何が起きるかわからないのが人生です。

どうしても学資保険を解約せざる得ない時が来てしまうかもしれません。

学資保険を途中で解約すると元本が割れてしまう可能性がある事は、学資保険の大きなデメリットといって良いでしょう。

ジュニアNISAのメリットは2つ

ジュニアNISAのメリット・デメリットについて分かりやすく説明しますので是非参考にしてください。

ジュニアNISAの主なメリットは2つです。

大きくお金を増やせる可能性がある
利益が非課税

ジュニアNISAのメリットについてわかりやすく説明します。

大きくお金を増やせる可能性がある

ジュニアNISAは、株式や投資信託で運用をするものです。

株式や投資信託はご存知の通り、大きくお金を増やす可能性がある金融商品になります。

投資した株式や投資信託がうまく上昇してくれれば、学資保険よりもはるかに大きくお金を増やせる可能性がある事は、ジュニアNISAの大きなメリットでしょう。

利益が非課税

利益が非課税であることは、ジュニアNISAの最大のメリットといえるでしょう。

本来、株式や投資信託の利益は、20.315%の税金がかかります。

もし、100万円の利益が出たとすると203,150円の税金がかかりますが、ジュニアNISAを利用すれば非課税です。

利益が非課税である事は非常に大きいのです。

ジュニアNISAのデメリットは3つ

ジュニアNISAの主なデメリットは3つです。

元本割れの可能性がある
途中で解約すると課税される
2023年までしか新たな投資ができない

ジュニアNISAのそれぞれのデメリットについてわかりやすく説明します。

元本割れの可能性がある

ジュニアNISAは、株式や投資信託で運用をするので当然ですが元本割れの可能性があります。

うまく相場に乗ることができれば良いですが、大きく元本が割れてしまう可能性もある事は、ジュニアNISAの大きなデメリットといえるでしょう。

途中で解約すると課税される

ジュニアNISAは、原則、子供が18歳になるまで解約や出金することができません。

万が一、解約や出金をすると、利益に対して課税されることになります。

途中で解約・出金した場合、ジュニアNISAの最大のメリットである利益に対する非課税を享受できないことは、大きなデメリットでしょう。

2023年までしか新たな投資ができない

ジュニアNISAは、2023年に制度がなくなる予定なので、今からだと3年間しか新たな投資することができません。

投資できる期間が短い事は、ジュニアNISAの大きなデメリットでしょう。

それぞれに向く人・向かない人

学資保険に向く方は、安定してお金を増やしたい人でしょう。

逆に途中で解約する可能性がある人は学資保険に向きません。また大きくお金を増やしたい方も学資保険には向かないでしょう。

ジュニアNISAに向く方は、投資に詳しい方でしょう。またリスクがあっても大きくお金を増やしたい方も向いています。

ジュニアNISAに向かない方は、絶対に元本を割りたくない人や途中で解約する可能性がある方もジュニアNISAには向かないでしょう。

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イーサン

金融機関に勤めながら投資ブログ書いています。 海外ETFが好きで記事にすることが多いですが、日本のETFや自己投資についても記事にしております。不動産も好きでJ-REITが所有している物件の写真を撮りに行くことも。

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